こんにちは、モビリティです。
マスクには、品質基準があるのはご存知ですか?
2021年6月12日に「日本産業規格(JIS)」が制定されました。
それまでは、ASTM規格という国際的な標準規格が一般的でしたが、JIS制定以降、マスクのパッケージにJISの標記をするメーカーが増えました。
では、いったいJISとASTM何が違うのか?
この記事で、その違いを解説します。
本記事の内容
・ JIS規格とASTM規格の違い
・どちらが優れているというわけではない
JIS規格とASTM規格の違い
サージカルマスクにおける各々の規格のついて解説します。
JIS規格は、日本の産業において、日本で定めた規格のことを言います。
よく言われる代表例がトイレットペーパーです。
日本におけるトイレットペーパーのサイズは114ミリとJIS規格によって定められています。
もし、サイズがメーカーによってバラバラだったら、ご自宅のトイレットペーパーホルダーに入る物のみを選ばなければいけなかったり、使いにくくなってしまいます。
そういったことを防ぐためにJISによりサイズ(規格)が決められています。
他には乾電池や蛍光灯、鉛筆などもJISで規格が決められているのです。
サージカルマスクにおけるJIS規格は「JIS T9001」というものになります。
マスクでは3段階に分かれた品質基準を下記のように規格で決めています。
その製品がJIS規格で何クラスなのかは、パッケージに下記のようなものが書かれています。
ここにクラスが書かれているので、これを見て判断してください。
この商品は国産でJIS規格適合品になります。
ASTM規格は、世界最大規模の標準化団体である米国試験材料協会が策定する規格です。
こちらも工業用材料全般にわたる規格と試験方法を規定しています。
代表例としては、「ASTM D1500」では、石油製品の色の分類を数値化したものが挙げられます。
その他には一般用途向けの鋼鋳物、カーボンの標準仕様が定められていたりと、製法、仕様を規定しております。
マスクにおいては「ASTM F2100」で規格が定められています。
JISと違って、製品パッケージ自体自体にレベルの標記がされている物は少ないですが、上記項目の数値で判断をしてください。
どちらが優れているというわけではない
JIS規格、ASTM規格、どちらが優れているというわけではありません。
評価項目としてはJISの方が多く試験をしておりますが、基本的な性能評価はどちらも同じです、
一番大事なのは、市販されているものがちゃんとしたどちらかの規格に適合している製品なのかどうかを判断することです。
バリア性能的には「レベル1<レベル3」「クラス1<クラス3」ですので、レベルやクラスの高いものをお選びください。
結論として、買うときにパッケージをよく見ること、そして規格の標記がちゃんとなされているかを見つけてください。
正しいものを選んで、感染予防を行いましょう。
これから暑くなり、熱中症に気を付けなければなりません。
炎天下の中、マスクをしていると危険ですので、マスクを外す基準について下記記事にまとめてありますので、参考にしてください。