BSの吹き替え版で鑑賞。
冒頭からいきなりヘリで列車を強襲するド派手なアクションシーンから始まってエンジン全開。
囚われていたエクスペンダブルズの初期メンバーであるドクター・デス(ウェズリー・スナイプス)を救出するのだが、長らく刑務所に入れられていたという設定で、なんで刑務所に入れられたのかと問われた際に「脱税だ」と答えるところで笑ってしまった(スナイプスは実生活においても脱税で2年4ヶ月服役していた)。
凄い身体能力を持っていてナイフの腕も立つことから、クリスマス(ジェイソン・ステイサム)が対抗意識を燃やして、互いに張り合う関係性になるのが面白かった。
もう一人の新メンバーはアントニオ・バンデラス演じるガルゴで、バンデラスといえばロン毛に寡黙なキャラという『デスペラード』の印象が強いのだが、本作では短髪で仲間から煙たがられるほどお喋り好きなお調子者という真逆のキャラだった事もあり、バンデラスの魅力が活かされているようには感じられず勿体なく思えてしまった。
あと、チャーチ(ブルース・ウィリス)の代わりのCIAの指揮官としてハリソン・フォードが登場したのは豪華だったなぁ。
銃をぶっぱなす場面はほとんど無かったものの、プライベートで航空機を操縦しているハリソン・フォードだけに、バーニー達をヘリで援護するシーンが頼もしくてカッコよかった。
そして、今回の悪役がメル・ギブソンというのもまた贅沢で、彼が演じるコンラッドという男が元エクスペンダブルズでバーニーの相棒だったという設定も相まって、シリーズ最強の敵と呼ぶに相応しい貫禄と堂々たる悪役ぶりが素晴らしかった。
現在公開中の4作目は未見だが、仮に今後シリーズを継続するとしてもコンラッドを超える悪役を出すのは難しい気がする。
今回はエクスペンダブルズのメンバーが一度は解散となって、バーニーが若手とチームを組むのだけど、その若手の面々もそれぞれに個性はあったし頑張っていたとは思うのだが、如何せんオジサン軍団がカリスマ性があり過ぎるせいで、どうしても影が薄く感じられるのがちょっと可愛そうだった。
とはいえ、格闘家のロンダ・ラウジーは魅力的だったし、若手チームのリーダー的存在のジョン・スマイリーがバイクで上階まで駆け上がったシーンは印象的だった。
何だかんだでオジサン軍団と若手チームが協力して戦う展開は熱かったな。
でも、本作に若手チームが出ることなんて全く覚えていなかった。
メル・ギブソンが悪役という事と、クライマックスに廃墟のような場所を舞台にド派手なアクションが展開されることぐらいしか記憶に残っていなかったから。
ブログを確認してみると、最後に観たのは2015年ということなので、もう10年近くは観ていなかった事になるらしく、その事実が信じられない。
それ以降にどこかで1回ぐらいは観たような気もするけど、それも気のせいかもしれないし。
でも、ここまで記憶に残っていなかった事を考えると、やはり10年近く観ていなかったのかもしれないな…。
当時の感想記事を読み返すと、1と2は全く評価しておらず、この3作目だけやたら持ち上げていて、89点も付けていることが確認できた。
でも、確かに本作がシリーズで一番面白かったかも。
改めてシリーズ通して観ると、2作目も甲乙つけ難いけど(追記:この記事をアップした後、時間が経つにつれやっぱり2がベストだったかもという考えに傾いてきました)。
今回も最後にジェイソン・ステイサムがオチをつけて終わっていたけど、何と言ったのかは忘れてしまった(笑)
ウェズリー・スナイプスとナイフ投げの勝負をして、2人ともド真ん中に命中させるものの、スナイプスのナイフだけ落ちてしまうというオチも良かった。
この3作目までは2年おきに新作が作られていたシリーズだけど、ここから4作目まで10年近い空白期間ができてしまった事が勿体なく思えてしまう。
この10年の間にもシリーズを継続していたら、また凄い俳優さんが出ていたかもしれないから。
個人的に出て欲しかった俳優さんは・・・リーアム・ニーソン、キアヌ・リーブス、マーク・ウォールバーグ、デンゼル・ワシントン、トム・クルーズ、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョン・トラボルタ、ニコラス・ケイジ、マット・デイモン、ダニエル・クレイグなど、たくさんいるだけに、この内のどれかは実現できたのではないかと思いを馳せてしまう。
もう少し前…それこそ1作目の時点だったらクリント・イーストウッドやスティーヴン・セガールにも出て欲しいと思っていた。
現在公開中の4作目は色々とレビューを見たり聞いたりしてみたけど、そんなに評判はよろしくないようで…。
3作目で印象的だったウェズリー・スナイプスやアントニオ・バンデラスの活躍がもう少し見てみたかっただけに、やはり10年近くも間隔が空いてしまったことが悔やまれるなぁ。
本作の満足度は・・・84点