3月12日19時 サントリーホール

指揮=マリー・ジャコ
ピアノ=小曽根真

プロコフィエフ:歌劇「3つのオレンジへの恋」組曲 作品33bis
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
アンコール
A列車で行こう(ピアノ:小曽根 真、コントラバス:大槻 健)
プーランク:組曲「典型的動物」
ヴァイル:交響曲第2番

読売の定期らしい攻めているプログラムだ
ジャコはフランス人女性指揮者、ウィーン交響楽団の首席客演指揮者を務めているそうだが、勿論聴くのは初めて

プロコフィエフといえば、ロメオとジュリエットを色々な指揮者が自身のセレクションで演奏することが多いが、他の曲ももっと演奏して欲しい
3つのオレンジへの恋は去年N響ノセダで聴いているが、もっと演奏されてよい曲の1つ、
ジャコの指揮はきびきびとしていて気持ちが良い演奏だった

次のラヴェルPf協は、1楽章カデンツァ、2楽章の前半が、小曽根真ワールドだったが、他にも随所にアレンジがあった
ラヴェルは作品自体がジャズの影響を受けていると言われていることもあって、以前聴いたラフマニノフ2番よりは、自然に聴けるアレンジが多かった
ただ、2楽章の最初だけは原曲通りに弾き始めて欲しかった

休憩後の典型的動物は実演を聴くのは初めて、
予習もしてこなかったが、なかなか聴きごたえがある作品だった
ラ・フォンテーヌがもとになっているそうだが、岩波を読み返してみようかなと思った

そして、滅多に聴く機会がないであろうヴァイルの交響曲!
3文オペラのセプテンバー・ソングくらいしか聴いたことがないが、
初めて聴く交響曲2番は、3楽章構成で、1、2楽章とも葬送行進曲風で暗い曲調だったが、3楽章で明るくなる感じの作品だった

ジャコの指揮テクニックはこれまで聴いた読響招聘の女性指揮者中では最も高かったと思う、
今年来日公演があるウィーン交響楽団だが、プログラムがつまらないのでパスだ、
次回は、もっと面白いプログラムを引っ提げ、ジャコが率いて来て欲しい

3月10日15時  すみだトリフォニー

出演
下野竜也[指揮]
上野由恵[フルート]
広島交響楽団

曲目
細川俊夫/セレモニー ― フルートとオーケストラのための
ブルックナー/交響曲第8番ハ短調(ハース版)

この時期広響は、毎年のようにすみトリに来演している
今年は、8年間務めた広響の音楽総監督を3月で退任する下野が、先日広島での最終定期演奏会で演奏されたブル8をメインとするプログラムが披露される
下野がブル8を振るとあれば、昨日久々に来たすみトリに再度参上だ、重なるときには重なるのである

入場時にオタフクソース(お好み焼き用)が配られている、以前関西に住んでいたので、家にもお好み用、タコ焼き用があるのだが、有り難く受け取る、オタフク好感度UP
開演のまえに下野さんが本日演奏されるハース版で最初に出てくるクラリネットの扱いについて説明があった、高関さんに相談して省いたそうで、ブルオタがクラリネット奏者が飛ばしたと思ないように予め断っておきたかったとの旨
また、細川の曲はパーヴォが初演しておりその時ブル8と一緒に演奏されたので、そのプログラムに倣ったそうだ

さて細川の曲は単楽章のFl協奏曲の体裁だが20分と結構長い、Flの奏法には詳しくないのだが、Flが共鳴音を鳴らさず、乾いた摩擦音を発する時間が結構あった、音としてはノヴェンバー・ステップスの尺八に近いような印象、
しかし、正直作曲者の意図が良く分からなかったです、

後半のブル8は右翼にVcとCbを持ってくる配置、またトランペットとトロンボーンの席が逆でチューバがホルンの右側のワーグナチューバの隣に来ていた
演奏の方は期待通りの自然体のゆったりとした演奏、90分近くかかっていたのではないだろうか、
ダブルコンマスの下の弦は非常にまとまっており、管も良く鳴っていた、特にホルンの安定した演奏と、フルートの息の長い演奏が良かった
終演後の拍手のタイミングが早かったのは残念だった、参賀あり

3月9日15時  すみだトリフォニー

指揮:井上道義
メゾ・ソプラノ:林眞暎
合唱:栗友会合唱団(女声)
児童合唱:TOKYO FM 少年合唱団、フレーベル少年合唱団

マーラー:交響曲第3番 ニ短調

マーラーの交響曲の中では演奏機会が少ない3番だが、昨年日フィルが定期で、今年も複数のオケが演奏を予定している、申し合わせたわけでもあるまいが、重なるときは重なるものとつくづく思う
そして、今日は、すみだ平和祈念音楽祭と銘打っているが、実質的には井上さんのラストイヤー公演ということで、井上ファンが錦糸町に集結した
随分久しぶりのすみトリだなと思って調べたら、何と去年6月のデュトワ以来、そりゃ久しぶりと感じるわけだ

さて肝心の演奏について、前回読響で復活を聴いた時は、個人的には不完全燃焼の印象だった、これは退院から日も浅いこともあったと推察する
しかし、今日は素晴らしかった、本人は元気そうに振舞っているが本調子ではないのだろう、だが、かなり復活してきている
オケは1楽章では金管が熱演、6楽章では弦楽が極上の音色を奏でてくれた
メゾ・ソプラノの林眞暎は復活に続く当番、歌唱はもちろん、合唱団の中央でスポットライトを受ける演出も良かった
なお当初予定の池田香織さんは、病気療養ということで心配していたが、復帰に向かっているようで、今月にはリサイタルの予定もあるそうだ
演奏後の聴衆の反応も凄まじく、カーテンコールが繰り返された