3月10日15時  すみだトリフォニー

出演
下野竜也[指揮]
上野由恵[フルート]
広島交響楽団

曲目
細川俊夫/セレモニー ― フルートとオーケストラのための
ブルックナー/交響曲第8番ハ短調(ハース版)

この時期広響は、毎年のようにすみトリに来演している
今年は、8年間務めた広響の音楽総監督を3月で退任する下野が、先日広島での最終定期演奏会で演奏されたブル8をメインとするプログラムが披露される
下野がブル8を振るとあれば、昨日久々に来たすみトリに再度参上だ、重なるときには重なるのである

入場時にオタフクソース(お好み焼き用)が配られている、以前関西に住んでいたので、家にもお好み用、タコ焼き用があるのだが、有り難く受け取る、オタフク好感度UP
開演のまえに下野さんが本日演奏されるハース版で最初に出てくるクラリネットの扱いについて説明があった、高関さんに相談して省いたそうで、ブルオタがクラリネット奏者が飛ばしたと思ないように予め断っておきたかったとの旨
また、細川の曲はパーヴォが初演しておりその時ブル8と一緒に演奏されたので、そのプログラムに倣ったそうだ

さて細川の曲は単楽章のFl協奏曲の体裁だが20分と結構長い、Flの奏法には詳しくないのだが、Flが共鳴音を鳴らさず、乾いた摩擦音を発する時間が結構あった、音としてはノヴェンバー・ステップスの尺八に近いような印象、
しかし、正直作曲者の意図が良く分からなかったです、

後半のブル8は右翼にVcとCbを持ってくる配置、またトランペットとトロンボーンの席が逆でチューバがホルンの右側のワーグナチューバの隣に来ていた
演奏の方は期待通りの自然体のゆったりとした演奏、90分近くかかっていたのではないだろうか、
ダブルコンマスの下の弦は非常にまとまっており、管も良く鳴っていた、特にホルンの安定した演奏と、フルートの息の長い演奏が良かった
終演後の拍手のタイミングが早かったのは残念だった、参賀あり