2月26日19時 ミューザ川崎

ピアノ:鈴木愛美

モーツァルト: 幻想曲 ハ短調 K.475
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K.457
シューベルト:4つの即興曲 Op.90 D899
ベートーヴェン: ソナタ32番 ハ短調 Op.111
アンコール
シューベルト:楽興の時 第2番 D.780/2 op.94-2

鈴木愛美さんのリサイタルは2回目、前回は幻想ソナタをメインに据えたシューベルトにフォーレを組みあわえたプログラムで、さすがに浜松の覇者な演奏だった
だから、今日もミューザに参上したのだが、何たる王道プログラム

最初のモーツァルトは続けて演奏された
全く悪くない演奏だったが、私はモーツァルトについて論評するだけの知見がない、
亡国の国会答弁のように、論評は差し控える

続けて、シューベルトの最初のほうの4つの即興曲、やはり鈴木さんのシューベルトは良い、
テクニックは完璧なのだけど、作品に対する共感性高いように思われる
3番は昨日、一昨日と、務川さんのリサイタルでも演奏されていたので、3夜連続聴くことになったのだが、正直、今日の3番がベストだった

休憩で2階に行くと、本日の演奏者、鈴木愛美さんのCD販売の横で、小林愛実さんのリサイタルのチケが販売されている、紛らわしい
調べてみたら、鈴木さんは「まなみ」だが、小林さんは「あいみ」だそう、閑話休題

そして、後半はベートーベンの最後のソナタ、
全くスキのない演奏で驚いた、しかし感情移入は出来なかった
彼女が何を思って曲を演奏しているのか、聴衆に何を伝えたいのか分からなかった
ともあれ、鈴木さんの演奏は素晴らしいので、また聴きに来たい

2月25日19時 浜離宮朝日ホール

ピアノ/務川慧悟

J.S.バッハ:イタリア協奏曲 BWV971
ショパン:ロンド・ア・ラ・マズール へ長調 Op.5 
     即興曲 第3番 変ト長調 Op.51 
     バラード第4番 ヘ短調 Op.52 
シューベルト:即興曲 変ト長調 D899 No.3 
ブラームス:3つの間奏曲 Op.117より 第1番 変ホ長調 
      6つの小品 Op.118より 第6番 間奏曲 変ホ短調 
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57『熱情』
アンコール
ショパン:ピアノ協奏曲第1番より第2楽章(務川編)


今日はモダンピアノ、ステージ上にはスタインウェイ
昨日は、演奏に用いられたフォルテピアノの制作年代に作曲・演奏されたであろう曲が中心だったが
今日は半分は昨日演奏された曲だが、残りの曲の選考基準については特に語られなかった

最初はバッハのイタリア協奏曲、言うまでもなく元々はチェンバロ曲だ、
務川さんらしい切れの良い演奏だった、モダンピアノの機能性が遺憾なく発揮されていた
続いてショパンが3曲、最初のロンド・ア・ラ・マズールは、昨日も演奏されたショパン初期の作品、調べてみたら作曲は16歳だと
この曲については、フォルテとモダンで大きな差は感じなかった、それだけ昨夜の務川さんのフォルテピアノでの表現力は高かった
続く2曲は普通に堪能しました

後半、最初は昨日も演奏されたシューベルト即興曲、昨日の演奏はフォルテピアノの音色が美しく、巧みな演奏だったと思うが、やはりモダンピアノの演奏のほうがしっくりするように感じられた
ブラームスは最晩年の作品が選ばれた、作曲年代は19世紀末になるので、演奏されたピアノはモダンに近づいていると考えられるので、普通に堪能しました
そして、ラストは昨日演奏された熱情、こちらは表現力だ違いすぎる、モダンピアノの演奏一択です


アンコールは、折角編曲したからということで、昨夜に続き、ショパンPf協でした
こちらも、何故かフォルテとモダンで大きな差は感じなかったです




 

2月24日19時 浜離宮朝日ホール

ピアノ/務川慧悟

ヴォルジーシェク:12のラプソディー Op.1より 第1番 
         6つの即興曲 Op.7より 第6番 
シューベルト:即興曲 変ト長調 D899 No.3
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57『熱情』
カルクブレンナー:24の前奏曲 Op.88より 第15番 ト長調 
ショパン:ポロネーズ第11番 ト短調 遺作
     ロンド・ア・ラ・マズール へ長調 Op.5
     コントルダンス 
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
アンコール
ショパン:ピアノ協奏曲第1番より第2楽章(務川編)

フォルテピアノには興味が有った
フォルテピアノに特化したリサイタルは、日本では、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで2位入賞した川口成彦さんが、たまに開催しているが、これまで参戦したことがなかった
でも、去年の東京春祭で、川口さんのミニピアノのコンサートが無茶苦茶愉しかったので、機会があれば行きたいと思っていた

務川さんが、本業の傍らフォルテピアノも習得中ということは聞いていたが、何と「フォルテピアノとモダンピアノ」で2夜連続のリサイタルを開催するという、これは聴かない手はない
今回演奏されるフォルテピアノは、ヨハン・クレーマー1825年、およそ200年前の楽器だ
最後に務川さんから、解説が有ったのだが、今回の演目は、このフォルテピアノの制作年代前後の作品、つまり実際にこのフォルテピアノに近い楽器で演奏された作品だという、
そのうち何極化は、明日のモダンピアノでも演奏されるので、音の違いを実際に体験できる

最初のヴォルジーシェクは、初めて聴くが、ベートーベンと同時代の作曲家で、
ラプソディーは音が多い作品、フォルテピアノは音は小さいが、1つ1つの音が明瞭に粒際立って聴こえる、
如何にもピリオド楽器という感じだが、チェンバロより音に伸びはあり、音色が優しい
2曲目の即興曲は、3曲目のシューベルトの即興曲に先立って作曲されたという
そして熱情は、やはりモダンピアノに比べて迫力に欠ける印象はあるが、当時の演奏がフォルテピアノで、このように演奏されたかと思うと感慨深い、この曲は明日も演奏される
Wikipediaの受け売りだが、フォルテピアノはモダンピアノに比べタッチが軽く、半分程度だという
演奏するのが古楽器だった故の配慮もあったと思われる、難しいところです

休憩後のカルクブレンナーは初めて聴いたが、ショパンがパリで師事するかどうか迷った尊敬する先輩だそう、
何か独特な曲でした

実際は、師事しませんでしたが、ピアノ協奏曲第1番はカルクブレンナーに献呈されたそうです
そして、ショパンが3曲演奏ました、今日の務川さんはピアノにずっと譜面を置いいましたが、3曲目は暗譜で
演奏会で取り上げられる機会は少ないが、複数の曲想が絡み合った作品、この曲も明日演奏される
最後のベートーベンの30番も独特の味わいでした

数回のカーテンコールのあと、マイクを持って登場した務川さんから、今回のリサイタルについての解説が、
本日演奏されたフォルテピアノはウィーン式のピアノだそうで、ショパンも後期の作品になるとモダンピアノに近い形態に改良されていったそうです
続けてのアンコールは、ショパンがカルクブレンナーに献呈したピアノ協奏曲第1番より第2楽章がしっとりと演奏されました
今日はマダム層のお客さんが多かったけれど、非常にマナーが良く、気持ち良かったです