8月13日19時 すみだトリフォニーホール


指揮:高関 健(常任指揮者)
ソプラノ:木下 美穂子
テノール:宮里 直樹
バリトン:大西 宇宙
合唱:東京シティ・フィル・コーア〈合唱指揮:藤丸 崇浩〉
児童合唱:江東少年少女合唱団

ブリテン:戦争レクイエム 作品66

本日のコンサートは、今年休館のティアラこうとうシリーズの代替公演
約一年ぶりのトリフォニーホールで、約一年ぶりの戦争レクイエムだ

午後になって都内に大雨警報が出た、一部の路線で遅延や運転見合わせも出ている、
近頃は都会でも、線状降水帯を食らうと、かなりのダメージを受けるので、なるべく安全そうな路線で早めに錦糸町に向かう
プレトークには丁度間に合った、今日は曲の解説は無く、主に高関さんの思い出が語られた
群響との最終公演の演目だったこと、サイトウ記念のNY公演で小澤さんをサポートしたこと、そして東フィルとの演奏予定が3.11で中止になったことなど、数々の因縁に付きまとわられていることが語られた

ステージ左右には字幕、最後部には、約120名のシティ・フィル・コーアが入場し、続いて3部のオケの奏者も続々と入場する、3部のオケの配置については説明を省略
最後に、木下さんがコーアの中央に、宮里さん、大西さんが高関さんの前の室内楽オケの前面に陣取る、メインオケのコンマスは戸澤さん

演奏に関しては多くの解説・批評があるだろう、
以下は個人的な感想、兎に角、独唱陣が良かった、群響でも共演した木下さんは盤石だろうが、宮里さん、大西さんの男声ペアが抜群だった、
特に大西さん、プレトークで高関さんはベルリンフィル公演でのD.F.ディースカウに比肩しうるのではとも発言していましたが、なるほどと思わせるような歌唱でした

シティ・フィル・コーアも難曲を見事に歌い切りました、
位置は確認できなかったが、客席後部に配置された江東少年少女合唱団の歌唱も素晴らしかった

難が有ったとすれば聴く側の自分だろう、歌詞の咀嚼が不十分だった
ともあれ、8月15日の前に、良き儀礼であった




 

8月8日14時 芸劇

指揮/尾高忠明 
ピアノ/北村朋幹

三善 晃:オーケストラのための《ノエシス》(1978)    
松村禎三:ピアノ協奏曲第2番(1978)    
エルガー:エニグマ変奏曲op.36

今週初めは多少涼しく感じられた東京だったが週末になった暑さがぶり返してきた
全国の天気予報を見ると西日本に方が気温は高いのだが、これほど厚く感じるのは何でだろう
冷やし中華か冷やしたぬきでも、サクッとかき込もうかと思って西口周辺をウロついてみたが、適当な町中華や蕎麦屋が見当たらず、気合の入った中華料理屋ばかりが目立つ、これが少し前に話題になっていたガチ中華というやつなのだろうか
時間に余裕が有れば一度くらい言ってもいいのだが、このタイミングでは無理、

プログラムの内容、特に前半の曲はポピュラーな曲ではないので、客入りはどうかと思ったのだが、何の何の盛況だった、夏休みだからか、子供の姿も目立ったが、、私が見た範囲では皆さん行儀よかった、
オケは16型、コンマスは山本さん

最初は三善作品、70-80年代の日本の現代音楽作品には、共感できない曲が多く、三善作品も例外でないが、今回初めて実演で聴いたノエシスは
作品そのものが8分程度と短かったのもあって、すっと入ってきた、
この曲は尾高さんに献呈され、尾高さんに初演されたものだ

続く松村禎三さんは実演は初めて聴く、オケは14型、北村さんも久しぶり
2楽章構成の曲だったそうなのだが、2楽章辺りから睡魔に襲われ、気が付いたら最終盤だった
拍手は多かったが、北村さんはアンコールは無し、

この曲も尾高さんが初演しており、それはノエシス初演の3日後だったそう、
尾高さんにとってこの2曲を並べる必然性があった

後半は16型に戻り、エニグマ、この演奏が素晴らしかった
終演後に1泊置いて複数のブラボがあり、通常より多くのカーテンコールがあったが
今日は、ダラダラ拍手もなく良かった



 

8月4日19時 武蔵野市民文化会館 小ホール

オルガン:ミシェル・ブヴァール

C.ジェルヴェーズ:フランス・ルネサンス舞曲集より シャンパーニュのブランルI,II、ブルゴーニュのブランル、アルマンド
フランス歌曲集 より
 C.ジャヌカン:マルタンは子豚を市場へ連れて行った
 P.サンドラン:どうしても穏やかに考えることができない
E.コーロワ/A.イゾワール編:「若い娘」による5つの幻想曲(3声、3声、4声、4声、5声)
J.ティトゥルーズ:賛歌「めでたし海の星」(4つのヴェルセ)
C.ラケ:幻想曲
L.クープラン:
 幻想曲 第26番
 幻想曲 第12番
 幻想曲 第58番(グラン・クラヴィエのティエルスによる、ゆるやかなトランブラン付き)
 幻想曲 第59番

C.フランク:コラール 第3番 イ短調
L.ヴィエルヌ:交響曲第3番より 第4楽章 アダージョ Op.28
J.ブヴァール:バスク地方のノエルによる変奏曲
M.デュリュフレ:公現祭の入祭唱による前奏曲 Op.13
 「来たれ創造主なる聖霊よ」によるコラール変奏曲 Op.4
アンコール
J.ブヴァール:プロヴァンスのノエル
 「フランスの古いクリスマス民謡による変奏曲」

武蔵野小ホールにはオルガンが設置されており、国際オルガンコンクールも開催されているという
気になってはいたが、なかなか聴く機会がなかった、
しかし、なかなか面白そうな選曲のリサイタル有ったので久々に武蔵野に向かう

完売公演が多い武蔵野だが、今回は完売とは行かなかったようだ、しかし9割がた席は埋まっていた
ブヴァールはフランスの俺がニストで、過去に武蔵野の国際オルガンコンクールの審査員を複数回務めているというが、リサイタルは今回初だそう

定刻となり、ブヴァールは、日本人女性を従えて登場
前半の曲はルネッサンス時代の古い曲だそうだが、歌曲からの編曲が多いようで、オルガン曲といった感じではなかった
ちなみに、前出の日本人女性は譜めくりはせずに、譜面台に置かれた複数の楽譜から演奏が終わった楽譜を回収しているように見えた

最後の、ラケとL.クープランは、オルガンの作品として聴きごたえが有った
ちなみに、無知を晒すことになるがクープランは、古いフランスの作曲家という認識しかなかったのだが
どうやら、音楽一族だったらしく、上記L.クープランは、一般に大クープランと呼ばれるフランソワの叔父だそうです
前半終演後に、ブヴァールが、ステージ上で語り始め、それを前出の日本人女性が訳出するのだが、声が小さく良く聞こえない
どうやら、「最初にお話しするのを忘れましたが、前半はフランスの古いオルガン曲を演奏しました、後半は近代の曲を演奏します」といったような

後半演奏前に、ブヴァールからスピーチが有ったが、相変わらず前出の日本人女性の声が小さい
流石に、曲席から咎める声が飛び、若干声量は大きくなるが、それでも良く聞こえない

後半最初は、フランクの辞世の作品、心に沁みました
そして、J.ブヴァールは、本日の演奏者の祖父だそう、
そして、お目当てのデュリュフレは、2年前から聴き始めた作曲家、
実演を聴く機会も少ないだろう

終演後のアンコールに際しブヴァールのスピーチが有ったのだが、件の日本人女性はステージに現れなかった
愉しいコンサートだったが、運営については改善を求めたい