3月14日14時 ミューザ川崎

指揮:藤岡幸夫
ヴァイオリン:若尾圭良
チェロ:佐藤晴真
ピアノ:福間洸太朗

プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 op.63
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
サン=サーンス:ピアノ協奏曲 第5番 へ長調「エジプト風」op.103

川崎定期は前半は大作揃いだったが、後半はだいぶ経費節減的、内容は悪くは無いとは思うんだけど
今日は若手ソリストによる協奏曲が3曲、必ずしも名曲でないところがよい
当日券が売られていたが、会場に入るとほぼ満席の活況
オケは14型、コンマスは小林さんだ

最初のプロコの若尾さんは初めて聴いたが、力強い演奏でびっくり
音圧の強いダイナミックな演奏が曲にもマッチしている
ぜひまた聴きたい、アンコールはなし、ということは今日はアンコールは全員ないだろうな

ドヴォVc協は名曲中の名曲だが、実演を聴くのは久しぶりだ、
佐藤さんは、以前にも何度か聴いており、実力は折り紙付き、個人的には宮田さんの後継は佐藤さんと思っている
今日のドヴォも熱演、久々に堪能しました、1時間超の長い前半だった

後半の福間さんを聴くのは久しぶり、何しろ聴きたいピアニストが多すぎるのだ
今日のエジプト風は意外な選曲だったが、実に音色豊かな演奏、
特に2楽章の冒頭は本当にピアノの音なのかと思えるほど幻想的な音だった
演奏開始前に布で鍵盤を拭いていたが、その布に何らかの薬物が仕込んであったのだろうか
とにかく今まで聴いた福間さんの中でも一番印象に残る演奏だった
大満足の土曜の午後だった

 

3月13日19時 サントリー

指揮:下野竜也
ピアノ:野田清隆

サミー・ムーサ:エリジウム
マイケル・ナイマン:ピアノ協奏曲(『ピアノレッスン』より/1993)
アンコール
リゲティ:ムジカ・リチェルカータ より Ⅶ.Cantabile, molto legato
シベリウス:交響曲第6番 ニ短調 op.104

先週末は20度近く気温が上がり、上着を着ていると汗ばむほどだったが、今週に入り一転雪が舞うなど寒が戻り、今日ももう少し厚いコートを着てくればよかったと後悔する冷え込み具合だ
今月の日フィルは下野さんの担当、なかなか凝った選曲、会場に入ると下野さんのプレトークの最中だった
日フィルのプレトークは以前は音楽評論家らしき人が行っていたと思うが、開演より結構前の時間に始まるので、殆ど無視していたのだが、下野さんが話すのならもう少し早く来ればよかった

それにしても今日は客に入りが悪い、半分は言っていないのではないだろうか
昨日ネットではすでに発表されていたが、プログラムに添付のチラシに、来期出演がキャンセルされた、父ヤルヴィ、ラザレフの代替についての発表があった
9月にラザレフが振る予定だったレニングラードは曲目の変更なくカーチュン・ウォンが振るという、これには全く文句のない
でも7月の父ヤルヴィのフルヴェン交2は、ルルーが担当し曲目はTBO、まあフルヴェンが演奏されることは無いだろう、がっかりだ
フルヴェンは3曲の交響曲を残しているが、何れもブルックナーに近い曲調の重厚長大な作品で、特に2番は80分を要する大作
手元にはナクソスの交響曲1-3番のCDと、朝比奈・大フィルの交2CDが、朝比奈の演奏データを見ると1984、東文とあった
下野さんは大フィルで朝比奈の薫陶を受けているから、フルヴェン交2振れなかったかな、

オケは14型の対向、最初のエリジウムはまるでシンセサイザーの演奏を聴くような不思議な曲で惹き込まれる
日フィルの弦楽合奏も見事だった、コンマスは扇谷さん
2曲目は12型でナイマンのPf響、ピアノレッスンの映画は見ていないが、サウンドトラックは持っている
Pf響はサウンドトラックとはちょっと印象が違っていた、Pf協に仕立て上げたことでミニマルミュージックの作品だということが明確になった反面、抒情性が失われた印象だ
野田さんは繊細な演奏で、アンコールのリゲティも実に見事なタッチだった

後半のしべ6は意外な選曲、下野さんのシベリウスを聴くのは初めての気がする
これが音の質感にこだわった名演だった、特に出だしからの真綿の様な柔らかい響きが、ここ数年聴いた中で一番優しい音だった

途中の木管楽器も見事な演奏、最後は消え入るように終わるが、フラ拍も無く良い気分
会場も名演に酔い、大きな拍手に包まれた



 

3月5日19時 サントリー

指揮=鈴木優人
福音史家(テノール)=ザッカリー・ワイルダー
イエス(バス)=ドミニク・ヴェルナー
ソプラノ=森麻季
カウンターテナー=クリント・ファン・デア・リンデ
合唱=バッハ・コレギウム・ジャパン
児童合唱=東京少年少女合唱隊

J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV 244(メンデルスゾーン版)

読響の3月公演は、この3月で2020年からクリエイティヴ・パートナーの任を離れる鈴木優人さんが3プログラムを振る
そして、今日演奏されるのは大曲マタイのメンデルスゾーン初演版だ、
鈴木優人さんはコロナ前に東響で初演版のマタイを振る予定が有ったのだが、当然のことながらその予定は流れた

その後、東響は昨年に退任したノットがマタイを演奏しており、
鈴木優人さんは読響でメンデルスゾーン初演版を振ることとなった
調べてみたら、読響は2000年9月の定期で鈴木雅明指揮でメンデルスゾーン初演版を演奏しており、今回は、その再演ということになる

ステージには、左右にミニオケが配置され、その背後に合唱団、その間に児童合唱団、歌手陣は指揮台の前に配された、
さて、肝心の演奏だが、メンデルスゾーン初演版の再演という観点では、読響の演奏無茶苦茶良かった
そして合唱陣も、鈴木さんとは息ピッタリだったが、歌手は弱く感じた
特にカウンターテナーが安定しなかったような、それ以上は言いません

ホワイエでは、鈴木雅明もお見かけしたが、その他、鈴木優人さんとそっくりの紳士も見受けた、兄弟?
鈴木優人は来年の読響ラインナップには無い、一時振っていたN響にも名がない、このまま読響とは縁が切れるのか
会場はほぼ満席だったが、落ち着いた雰囲気で良かった
終演後は、それなりに盛り上がり、ソリストアンコールもありました。