6月13日14時 第一生命ホール
指揮:濱田芳通 (リコーダー)
ステージング:中村敬一
声楽・管弦楽:アントネッロ
美(Bellezza)/ソプラノ 中山美紀
快楽(Piacere)/カウンターテナー 彌勒忠史
悟り(Disinganno)/カウンターテナー 中嶋俊晴
時(Tempo)/テノール 中嶋克彦
オーボエ 小花恭佳、小野智子
ヴァイオリン 天野寿彦・廣海史帆・大光嘉理人・髙岸卓人・山本佳輝
ヴィオラ 伴野剛
チェロ 武澤秀平
ヴィオローネ 布施砂丘彦
リュート 高本一郎
ハープ 曽根田駿
チェンバロ 上羽剛史
オルガン 谷本喜基
パーカッション 和田啓
曲目:G.F.ヘンデル オラトリオ≪時と悟りの勝利≫ (HWV 46a)
濱田芳通&アントネッロの公演、今回はヘンデルのオラトリオ≪時と悟りの勝利≫
何でも、登場するのは「美」、「快楽」、「悟り」、「時」で、それぞれが語り合うという何ともシュールな設定
最初は序曲から始まり、続けて下手から煌びやかな衣装でいつも鏡を見ている「美」のアリア、
続けて下手から、赤いマントの「快楽」のレチタティーヴォで、「美」をほめたたえる「快楽」といった構図でに曲は進行した
部隊の左右には字幕が、背景とその上部に配置された額は場面に合わせた映像が映された
しかし、「美」は永遠でないことを告げる「時」と、そのことを「美」に諭す「悟り」が上手から登場する
そして、4人の言い争いが続き、チェンバロが白いカツラでヘンデルに扮するなどの寸劇を挟んで、前半は終了した
そして後半、「美」は白に衣装変えし、鏡の自分の美が失われていくことを自覚し始め、「悟り」の説得に傾き始める
一度は「快楽」の誘惑になびきかけるも、上手の「時」と「悟り」の袖に消えていく
後半は、濱田さんがリコーダを演奏する場面も多かった
さて、本日の4人いずれも良かったが、前半終わりに3人で高市みたいに中山さんをディスったのでMVPは中山さん
この作品を音楽的に評価するのは難しいかもしれないというのが率直な感想
ヘンデルの時代は、このような道徳劇が多く上演されたという
しかし、今日は、そう云った上演が、コンプライアンスとか、忖度とか、時代の名の下に自粛されていると思わざるを得ない

6月12日19時 芸劇
指揮:飯森範親
ウォルトン:ヨハネスブルグ祝祭序曲
マイケル・ブレイク:クウェラ
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲
矢代秋雄:交響曲
昨年、メンバーが多数退団するなど活動の存続が危惧されたパシフィックフィル、飯森さんの指揮は好みなので心配してました
今年も無事に定期演奏会が開催されるということで、行って来ました
今回のお題は、南アフリカの活気とスペインの燦爛たる陽光 矢代秋雄の硬質な響きと狂熱が交錯する異国情緒の饗宴
パンフには予告通り、人気YouTubeチャンネルのNacoさん解説が、ありきたりの解説より面白い内容だったが、欲を言えば初演や楽器構成などの情報も欲しいところ
個人賛助会員には何と中道の党首選を争った、階猛の名が、飯森さんが山形に携わっていた円なのだろうか
客入りは、1階だけで半分弱程度か
最初のヨハネスブルグ祝祭序曲は、ウォルトンが南アからの依頼で作曲した、ひたすら景気の良い曲
オケは14型、コンミスは西尾恵子さん、後から調べたら、千葉響、神戸市室内管で活躍されているとのこと
管楽器、打楽器および弦楽器の一部が退場して、2曲目は、南ア出身だがイギリスに移住したマイケル・ブレイクの作品、もちろん聴くのは初めて、
弦楽器が多様な奏法で演奏される、終いにはコントラバスは本体を叩いて演奏?
前半最後で、ようやく知っている曲、管楽器が活躍するが、どのソリストも上手い、
しかし、団員が少ない中よくこれだけの優秀な人材を集められたものだ
飯森さんが客員教授を務めるむさ音のから集めているのだろうか
後半は演奏機会が少ない矢代秋雄の交響曲、数年前に山和で聴いて以来、
その時は、なんじゃこりゃという感じで、変な曲だという印象しかなかったが、若干免疫ができたのか、今日は楽しんで聴けた
1楽章の最後は変拍子の連続だが、オケが一切乱れないのに感心、飯森さん汗を拭いていた
2楽章ではヴィブラフォンなのだろうか、冒頭からオンドマルトノのような不思議な音場の中で曲が進行していった
3楽章では木管楽器のソロが活躍、4楽章は再び変拍子の騒乱のなかで終曲を迎えた
終演後、飯森さんは、各奏者を立たせて、好演を称えていた
パシフィックフィルに幸あれ

6月9日19時 ミューザ川崎
指揮:タルモ・ペルトコスキ
ピアノ:辻󠄀井伸行
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番[ピアノ:辻󠄀井伸行]
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
[アンコール曲]
<ソリストアンコール>
ワーグナー(リスト編):エルザの大聖堂への行列
<オーケストラアンコール>
ビゼー:「カルメン」前奏曲
基本的に1オケ、1公演に絞って聴くようにしている
今回ペルトコスキのプログラムは前半が辻井とのラフマニノフ、後半がマーラーとショスタコの2種類、
以前のN響定期のマーラーがピンと来なかったのでタコを聴くことにしました
会場はほぼ満席、客層は若干女性が多めか
実は辻井さん聴くのは初めて、やっぱり特別なピアニストだから、避けていたわけではないけれど、自分から聴きに行こうということはなかった
辻井さんはペルトコスキの背中に手を添えて一緒に入場、オケは14型
第1楽章、冒頭、辻井さんの打鍵は優美だが力強さに欠ける、曲の進行とともにオケの音に埋もれてしまう局面が多かった
第2楽章はオケが鳴らないので辻井さんのピアノを堪能でき、第3楽章も普通に楽しめた
今回、辻井さんを初めて聴いたわけだが、特別な感想はないというのが正直な感想だ
辻井さんは、秋にはフランスで同オケの定期でベートーベンの2番を弾くという
後半のタコ10番、オケは16型に、
これが実に聴かせる演奏だった、1楽章に木管の2重奏がふんだんに登場することに気付かされた
演奏のすばらしさについては、他所で多く語られるだろう
考えてみたら、フランスのオケの公演なのに、プログラムにはフランスの作品が皆無、
以前マケラが都響振った時も、悲劇的と、レニングラードだった、
ともあれ終演後の拍手は大きく、ペルトコスキもオケのメンバーも満足げだった
アンコールで、ようやくフランづ音楽が演奏された
