1月23日19時 NHKホール

指揮:トゥガン・ソヒエフ
チェロ:上野通明

ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
デュティユー/チェロ協奏曲 「遥かなる遠い国へ」
アンコール
アレクサンドル・チェレプニン/チェロ組曲 作品76 から 第2曲
リムスキー・コルサコフ/組曲「サルタン皇帝の物語」 作品57
ストラヴィンスキー/バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)

Aプロは悲劇的の一本勝負だったが、Cプロは多彩な曲が集まった
ステージ上には今日使われるであろう雑多な楽器がすでに配置されている

最初の牧神は甲斐さんで、オケは14型、
今日のコンミスは昨年に続きトゥールーズから藤江さん
そういえば、半年後にはトゥールーズは、ペルトコスキと来日だ

2曲目は現代フランスを代表する作曲家デュティユーのチェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」
そういえば、以前に聴いたVn協にも「夢の樹」の副題があった
上野さんは久しぶりと思ったら、何と前回聴いたのは、3年以上前の新日のデュトワの指揮のタコVc協1番だった
「遥かなる遠い国へ」にはボードレールの悪の華の引用があるそうなのだ、
技術的には結構演奏は大変そうには見えたが、なぜ「遥かなる遠い国へ」なのかは釈然としなかった

休憩後はリムスキー・コルサコフの秘曲?
コロナとウクライナ以来、こういう作品を採り上げてくれる指揮者が減った
日フィルも流石に今回は来るかと思ってたのにパパヤルヴィに続いてラザレフ来日中止だし、
16型で、前半とはがらりと雰囲気が変わったロシア風の響きでした

そして火の鳥、個人的には今日演奏されるコンパクトな1919版が好き、
さて肝心の演奏だが、荒々しさを前面に押し出さず、実の統率のとれた美しい演奏だった、
ステージ上のソヒエフは実に細かく指示を出しているが、それらは既に了解事項、オケはソヒエフの自家薬籠中のものかのようだった



 

1月20日19時 サントリー

指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
ソプラノ=マグダレーナ・ヒンタードブラー
メゾ・ソプラノ=クラウディア・マーンケ
テノール=シュテファン・リューガマー
バス=クワンチュル・ユン
合唱=新国立劇場合唱団(合唱指揮=冨平恭平)

プフィッツナー:カンタータ「ドイツ精神について」 作品28(日本初演)

常任指揮者に就任以来、定期演奏会で現代ドイツ作曲家を積極的に採り上げてきた来たヴァイグレ
ここ何年かはこの時期に声楽を伴うような大作がプログラムに組まれ、昨年のヴォツェックは評判となった
それに比べると、今日のプフィッツナーの「ドイツ精神について」は知名度が低く、正直私は存じ上げなかった
尤もプフィッツナー自体、演奏される機会が少なく、パレストリーナくらいしか聴いたことが無いのだが
ともあれ、この機会を逃したら二度と聴けないだろうから、必聴である

客入りはどうかなと思ったが、完売ではなかったが会場は好事家たちで大賑わいだった
休憩が入るのか事前にアナウンスが無かったので、どうかなと思ったが、休憩なしだった
ステージ上の弦は14型だったが、金管は厚かった、ステージ上にはポジティフ・オルガンも、合奏団はP席、コンマスは林さん
歌手とヴァイグレが入場し、男声がヴァイグレの右、女声が左にそれぞれ陣取る
ステージ上部には字幕が付いた

さて演奏は非常な熱演で、特にヴァイグレの作品への入れ込みの強さが感じられた
歌手陣の中では、ソプラノのヒンタードブラーの伸びやかな歌唱が印象的、
開演前に体調が万全でないと伝えられたテノールのリューガマーも、無難な歌唱だった

途中、声楽が入らないパートでは木管やハープの演奏が印象的だった
兎も角、物見遊山で参戦した私には、作品の観点で演奏を評する術はありません
盛大な拍手のもと、幾度となく、カーテンコールが繰り返されました

でも、来年の定期の予定では、ヴァイグレは7月に1回振るだけ、来期は常任指揮者の交代あるかも

1月17日18時 NHKホール

指揮:トゥガン・ソヒエフ

マーラー/交響曲 第6番 イ短調 「悲劇的」

ここ数年1月はソヒエフの指定席になっている、
以前は3公演を、フランス音楽プロ、ロシア音楽プロ、ドイツ音楽プロときっちり仕分けることが多かったが、
昨年くらいから、プログラムの自由度が高くなってきたような気がする

一昨年のミュンヘンフィル来日公演では、何とブルックナー8番を振ったのだが、その演奏は私には全く受け入れがたいものだった
そして、今日はマーラーだ、大丈夫か
ソヒエフは、インタビューで6番は多角的な曲で、その多角的な面を探求していると述べている

若干の当日券があったようだが、ホールはほぼ満席、
オケは16型だが、Cbは7だったような、4菅、ホルンは8、トランペットは6だったか、コンマスは郷古さん
そして、ステージにソヒエフが登場し十分な間合いを取った後に手は振り下ろされた、

演奏は全般にゆっくりとしたテンポで、楽章間も十分な間隔が置かれ、終演時には19時半を周っていた
多角的の意味は分からなかったが、全般にソヒエフの創意に満ち、美学が貫かれた演奏だった
また、今回は2楽章アンダンテ、3楽章スケルツォの順で演奏された、
この2楽章のアンダンテは魔術師ソヒエフの面目躍如の超美演だった、
逆に3楽章は物足りない感が強かったが、

1楽章の2トライアングルと4楽章の4シンバルはソヒエフの創意か、4楽章のハンマーは2回だった、
ソヒエフはかなり細かい指示を出しているようで、従来の演奏に比べ「あれ」と思う個所が幾つか有ったが、その辺は詳しい方に任せる

主流のマーラー演奏とは全く異なるが、実に意義深い演奏会だった
特にビオラの村上さんがノリノリの演奏だったのが印象的
郷古さんとソヒエフのカーテンコールがあった