7月8日19時 サントリー
指揮=シルヴァン・カンブルラン
ピアノ=北村朋幹
メンデルスゾーン:付随音楽「真夏の夜の夢」序曲
細川俊夫:月夜の蓮 ―モーツァルトへのオマージュ―
アンコール
シューマン/クララ・シューマン編:蓮の花 Op. 25-7
ツェンダー:シューマン・ファンタジー(日本初演)
なかなかの凝った選曲で客入りを心配したが、そこそこ席は埋まっていた
ステージ上には、最初からピアノが中央に鎮座している、効率的な運営だ
オケは14型、コンマスは林さん
最初に「真夏の夜の夢」序曲を置いた意味は今一つ分からなかったが、演奏としては普通かな
そして、2曲目の細川作品だが、これが私には全然響かなかった
解説ではPf協23に関連しているとあったが、始めから静かすぎて、エポケー状態に陥り。気が付くと終わっていた
折角の北村さんなのに、アンコールは知らない曲だったが、後半に繋げるシューマンとは心憎い
後半のツェンダーも初めて聴く作品だったが、これが聴いていて全く飽きない作品だった
正面のオルガンの左右に間隔を置いて配置された弦楽器のバンダが演奏の長い序奏を奏でた
途中でステージ左端に居たバスクラリネットや、私の席からこれまで何処に居たのか分からなかったホルン×4がステージに復帰するなどは演出か?
カンブルランの指揮が細かい指示も出しつつ実に丁寧に曲を纏め上げていた、
響きとしては、マリンバやハープが良いアクセントになっていた
弦楽の最前列だけで演奏させたと思ったら、後列だけで演奏させたり。とにかく手法が駆使されていた
私の不勉強で、何処がシューマンなのかは的確には指摘できないが、中盤の曲調は交響曲2番のフィナーレを彷彿とさせた
そうしたカンブルランの熱意が伝わったのか、このようなマニアックな選曲ではあったにも関わらず、
演奏後には大きな拍手が起こり、参賀もあった