2月7日18時 NHKホール
指揮:フィリップ・ジョルダン
ソプラノ:タマラ・ウィルソン*
シューマン/交響曲 第3番 変ホ長調 作品97「ライン」
ワーグナー/楽劇「神々のたそがれ」 ─「ジークフリートのラインの旅」 「ジークフリートの葬送行進曲」 「ブリュンヒルデの自己犠牲」*
朝から粉雪がちらついた東京だが、開演時には雪は止んでいた
1月の定期は3プロともソヒエフだったが、2月は3プロをそれぞれ別の指揮者が振る
今日のAプロのジョルダンは名前は聞いたことはあるが、CDを含め演奏を聴くのは初めて
前半のラインは14型でコンマスは長原さん
登場したジョルダンは端正なルックスで指揮もきびきびとしている
しかし、オーソドックスな演奏とは何処か異なる演奏だった
1楽章でクラリネットがベルアップしていたが、これは楽譜ではなくジョルダンの指示だろう
また、通常の演奏より金管楽器の音が強調された箇所が複数あったと思う
音作りにこだわりがある指揮者なのかなと思った
休憩時間、コーヒーを飲んでからトイレに並ぶが、1Fのトイレの列がこれまで経験したことのない長さ
まだ列が続いているのに予鈴がなり、女性職員が「後半が始まりますので」と言って回る、酷い
後半は16型、ハープ6、ワーグナーチューバ4など、管楽器も増強
そして、ジョルダンの音作りが実に巧み、かくも多様な音を引き出せる指揮者に久々に逢った
聴衆のことも歌手のこともよく考えた指揮ぶり、指揮者能力の高さは水際立っていた
そして、タマラ・ウィルソンもワーグナーのイメージにピッタリの声質だった、
終演後の聴衆の反応もすごかった、
フィリップ・ジョルダンの再演を強く希望します

2月4日19時 サントリーホール
指揮=ジェームズ・フェデック
ヴァイオリン=諏訪内晶子
細川俊夫:ヴァイオリン協奏曲「ゲネシス(生成)」
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB107(ノヴァーク版)
当初の発表では、細川作品でなく、望月京:ヴァイオリンとオーケストラのための新作(世界初演)が
そして指揮はマリオ・ヴェンツァーゴだったのだが、フェデックへの変更がアナウンスされたのが何と直前の1/30
何となくテンション低めで会場に向かう、
前半のゲネシスは、全般に静かな響きの音楽だった
でも、どうせなら諏訪内のもっと力強い演奏が聴きたかった
演奏後は細川さんもステージに上がって拍手を浴びていた
プロフィールによるとフェデックはブルックナーを得意とし0ているそうだが、
後半、オケを16型に増強、ワグナーチューバがホルンとは離れ、向かって右のチューバの前列に配されていた、コンマスは林さん
プログラム冊子を見ると、今月は3公演ともコンマスは林さんだが、負荷が高すぎないかちょっと心配
さて、フェデックのブルックナーはゆったり目のテンポ、
得意というだけあって、実に行き届いた指示が出され、読響も良く応えていた
直前の指揮者変更という事情を考えれば、大満足の演奏だった
ただ、折角の好演だったのに、演奏後に余韻を待たずにブラヴォと拍手が有ったのは興ざめだった
1月29日19時 サントリーホール
指揮:トゥガン・ソヒエフ
ピアノ:松田華音
ムソルグスキー(ショスタコーヴィチ編)/歌劇「ホヴァンシチナ」─前奏曲「モスクワ川の夜明け」
ショスタコーヴィチ/ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 作品102
プロコフィエフ/交響曲 第5番 変ロ長調 作品100
ソヒエフの1月定期のラストはオールロシアプロ
最初のモスクワ川の夜明けは演奏機会が少ない曲、未完に終わった作品をRコルサコフが完成させた半もあるそうだが、本日はショスタコ編曲版で、5分程度の短い曲だが、使用楽器が多彩で色彩感に富んだ編曲だ
オケは16型、コンマスは川崎さんだが、前の席に大きな頭の人がいてよく見えない、
来年の定期は変則開催でB定期は回数が減るが、席替えするじゃ迷いどころ
2曲目は推しの松田華音の登場、彼女の弾くショスタコのPf協を聴くのは初めてだ
1楽章の繊細なタッチから3楽章の技巧的なパートに至るまで、実に表現力豊かな演奏だった
アンコールは十八番のシチェドリン
休憩後はプロコの5番、これが実にいい演奏だった、
ソヒエフの音作りに対し、楽団員の反応が良いので、聴いていて気分が良い
N響とソヒエフの関係の良さが如実に示された、1月公演であった
今日のMVPは菊本さん
