7月15日19時  サントリー


指揮:シルヴァン・カンブルラン
ピアノ:リーズ・ドゥ・ラ・サール

バーンスタイン:『キャンディード』序曲
ガーシュイン:ピアノ協奏曲 ヘ調
アンコール
メシアン:おお、聖なる饗宴よ O Sacrum Convivium
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲『展覧会の絵』

3年前に、2か月間に6回聴いたラベルのPf協奏曲選手権の優勝者ラ・サール、その後コンサート、リサイタルがあれば馳せ参じようと首を長くして待っていた
そして、今夜ようやく聴けるというので、勇躍参戦である

さてカンブルランと言えばフランス物や現代曲というイメージだが、最初は現代ものではあるがバーンスタインというのは意外
しかし、それが指揮者もオケもノリノリのなかなか楽しい演奏だった、定期の時もそうだったがカンブルランは上機嫌、何かいいことが有ったのか?

そしてラ・サール登場、それにしても今回のガーシュインは何故なのだろう、
今日は前半がアメリカものというコンセプトで、曲がPf協Fに決まり、たまたまこの曲をレパートリーに上げていたラ・サールにオファーが掛かったということなのか?
あまりオケとのアンサンブルが無く、何となくラベルの左手っぽい感じがする本作だが、調べてみると本作が1925年作なのに対し、左手が1930年だ
ガーシュインが渡米したラベルに弟子入りを志願した際に、ラベルの「あなたはすでに一流のガーシュウィンなのだから、二流のラヴェルになる必要などない」は有名だが
Pf協に関してはラベルがガーシュウィンの影響を受けていた面も有るのでは
ラ・サールは実の余裕綽々で洒脱、意外に曲にマッチした演奏だった

席が後方だったので、アンコールの演奏前のスピーチが余り聞き取れなかったのは残念だったが
アンコールのメシアンは実に味わい深かった、

今版の最初はルーマニア民俗舞曲、後半は賑やかな演奏のプログラムなのではという予想を覆す、弦楽合奏による演奏だった
しかし、これも意外に聴きごたえがあり、発見だった

最後は展覧会、先日山田CBSOでも聴いているが、今日はラベル版
オケは16型で管も増強していたが、正直ブラスがCBSOに完全に負けており、あまり楽しめなかった
それでも拍手は盛大で、カンブルランも上機嫌だった