5月18日19時 サントリー

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ピアノ:反田恭平

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op. 37
アンコール
ブラームス=ブゾーニ:11の前奏曲 Op.122-8
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 WAB 104

パーヴォはN響の首席指揮者退任後も、毎年ではないがN響定期に出演を続けており、最近ではイタリアのハロルドの名演が印象深い
本音を言えばN響定期に毎年来てほしいのだが、なかなか難しいようだが、2028年シーズンからロンドンフィルの首席指揮者への就任も決まっているので、ロンドンフィルとの来日公演を期待しよう

話が最初から大幅に脱線した、今日は2019年から音楽監督を務めるチューリッヒ・トーンハレの来日公演、
最近の海外オケの来日公演は、人気ピアニストとの抱き合わせプログラムばかりで、本公演も反田さん登場ということで
後半がブルックナーであるのにも関わらず、ご婦人客の比率が高い

反田さんは攻めのピアニストで、色々なコンチェルトに挑んでいる
読響でチャイコの1番の初演版の演奏予定が有ったが、コロナで流れた、翌年2番を演奏している、その他読響とはプロコ2番もやっている
N響ではスクリャービンとプロコの3番をやっている、

そのような印象だったのだが、Japan Artsの反田さんのインタビューhttps://www.japanarts.co.jp/news/p9613/を見ると、
実はベートーヴェンは5曲とも演奏経験があるそうで、今回の3番もパーヴォサイドからの提案だったそうです
このインタビュー読むと、論評し辛いが、しっかりとした演奏でしたよ、
オケは14型対面

後半は16型、パーヴォはブルックナー全集を録音しており、N響定期でも取り上げているが
私が記憶しているのは、コロナ直前、欧州公演直前の7番だけだった
しかし、今回の4番は、基本ゆったりとしたテンポの自然な演奏、管楽器も他所の傷は有ったが安心して聴けたので、それだけでも満足だった

意外だったのは、ゆったりとした2楽章の後、ほぼアタッカで3楽章が開始したこと
コンサートでで気になるのは、楽章の合間の咳、何か無理やり席をしているのかと思えるほどだ、
しかし、今日は2楽章終わりで咳が始まる前に3楽章が開始した、パーヴォの作戦勝ちか、

 

5月16日18時 サントリー

指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ

ベートーヴェン:交響曲 第1番 ハ長調 op.21
マーラー:交響曲 第1番 ニ長調「巨人」

今シーズンから音楽監督に就任したヴィオッティ、これまでに数回客演しているようだが、私は聴いたことがないが、近年欧州の名門オケにも多く客演しており、前評判は非常に高い
響のプログラムは、ベートーベンとマーラーの交響曲1番を並べた、珍しい組み合わせ、当然のごとくチケットは完売だ

最初のベートーベン、オケは小編成で10型か、コンマスは景山さん
これが目が覚めるような演奏だった、こんなにゴージャスに演奏された1番は記憶にない
ベートーベンの1番はハイドンの延長線上にある習作だと思っていたが
ゆったり目のテンポで演奏された1番は大曲であった、ヴィオッティ恐ろしい男だ、
演奏が終わると、この新たなヒーローの出現にすっかり興奮した聴衆から、多くのブラボが飛び交った

後半の巨人もゆっくりとしたテンポ、微音で開始された、
オケの鳴らし方が非常に明晰で、いつもは聞こえない楽器の音が良く聞こえた
大変スケールの大きい演奏で、団員たちも精力的に演奏しているのが見て取れた
金管に多少のミスは有ったが、全体的には満足の演奏だった
当然のことながら盛大な拍手が起こり、ソロカーテンコールもあった
東響は本当に良い指揮者を得た

5月14日19時 サントリー

指揮:山田和樹
ヴァイオリン:キム・スーヤン
NHK交響楽団


山田一雄:小交響詩『若者のうたへる歌』
ハルトマン:葬送協奏曲
アンコール
J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番 イ短調 BWV 1003 第3楽章(アンダンテ)
須賀田礒太郎:交響的序曲 Op. 6
ヒンデミット:交響曲『画家マチス』

名曲プログラムは勘弁してほしいと思うが、これは山田さんらしい余りに個性的なプログラム
定期会員率が高いB定期だから許される選曲なのだろう

最初の山田一雄は戦後日本のクラシックを支えた指揮者、
私が若いころは、まだご存命で聴く気になれば聴けたのだが、個性的すぎる指揮者というイメージがあり、その指揮に接する機会はなかった
そして、作品も多く残されていることは、今回初めて知った
マーラーの影響を受けた作品ということで興味深く聴いたのだが、正直つまらなかった
オケは14型、コンマスは郷古さん

ハルトマンは、本来はヴァイグレが採り上げていそうだが、私は聴いた記憶がない
ググってみたら、コロナ明けの2022年の読響定期に、R.シュトラウス:交響詩「マクベス」作品23、ハルトマン:葬送協奏曲、ヒンデミット:交響曲「画家マティス」のプログラムが有った

閑話休題、今回の独奏のキム・スーヤンは、葬送協奏曲のレコーディングが有り、山田との共演も多いそうだ
オケは縮小して12型に、どうにも曲が暗くて、曲が心に響かず、半分ウトウトしたまま終曲を迎えてしまった.

休憩9時間、気分を直してコーヒーを飲む、
後半は再び14型で、須賀田礒太郎は、初めましての作曲家だが、コーヒー効果か面白く聴けた
でも、今回が最初で最後になるでしょう

そして、メインのヒンデミット
現代の作曲家の代表として語られることが多いヒンデミットだが、演奏の機会は少なく、画家マチス以外には、「ウェーバーの主題による交響的変容」が演奏される程度だ
しかし、今日の画家マティスは、なかなかの好演だった、やはり管楽器が安定したのが大きい、会場も大いに沸いた
山田さんにお願い、ヒンデミットうを採り上げる際は、「世界の調和」や「気高き幻想」も検討願います