2月4日19時 サントリーホール
 

指揮=ジェームズ・フェデック
ヴァイオリン=諏訪内晶子

細川俊夫:ヴァイオリン協奏曲「ゲネシス(生成)」
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB107(ノヴァーク版)

当初の発表では、細川作品でなく、望月京:ヴァイオリンとオーケストラのための新作(世界初演)が
そして指揮はマリオ・ヴェンツァーゴだったのだが、フェデックへの変更がアナウンスされたのが何と直前の1/30

何となくテンション低めで会場に向かう、
前半のゲネシスは、全般に静かな響きの音楽だった
でも、どうせなら諏訪内のもっと力強い演奏が聴きたかった
演奏後は細川さんもステージに上がって拍手を浴びていた

プロフィールによるとフェデックはブルックナーを得意とし0ているそうだが、
後半、オケを16型に増強、ワグナーチューバがホルンとは離れ、向かって右のチューバの前列に配されていた、コンマスは林さん
プログラム冊子を見ると、今月は3公演ともコンマスは林さんだが、負荷が高すぎないかちょっと心配

さて、フェデックのブルックナーはゆったり目のテンポ、
得意というだけあって、実に行き届いた指示が出され、読響も良く応えていた
直前の指揮者変更という事情を考えれば、大満足の演奏だった
ただ、折角の好演だったのに、演奏後に余韻を待たずにブラヴォと拍手が有ったのは興ざめだった


 

1月29日19時 サントリーホール

指揮:トゥガン・ソヒエフ
ピアノ:松田華音

ムソルグスキー(ショスタコーヴィチ編)/歌劇「ホヴァンシチナ」─前奏曲「モスクワ川の夜明け」
ショスタコーヴィチ/ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 作品102
プロコフィエフ/交響曲 第5番 変ロ長調 作品100

ソヒエフの1月定期のラストはオールロシアプロ
最初のモスクワ川の夜明けは演奏機会が少ない曲、未完に終わった作品をRコルサコフが完成させた半もあるそうだが、本日はショスタコ編曲版で、5分程度の短い曲だが、使用楽器が多彩で色彩感に富んだ編曲だ
オケは16型、コンマスは川崎さんだが、前の席に大きな頭の人がいてよく見えない、
来年の定期は変則開催でB定期は回数が減るが、席替えするじゃ迷いどころ

2曲目は推しの松田華音の登場、彼女の弾くショスタコのPf協を聴くのは初めてだ
1楽章の繊細なタッチから3楽章の技巧的なパートに至るまで、実に表現力豊かな演奏だった
アンコールは十八番のシチェドリン

休憩後はプロコの5番、これが実にいい演奏だった、
ソヒエフの音作りに対し、楽団員の反応が良いので、聴いていて気分が良い
N響とソヒエフの関係の良さが如実に示された、1月公演であった
今日のMVPは菊本さん

1月23日19時 NHKホール

指揮:トゥガン・ソヒエフ
チェロ:上野通明

ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
デュティユー/チェロ協奏曲 「遥かなる遠い国へ」
アンコール
アレクサンドル・チェレプニン/チェロ組曲 作品76 から 第2曲
リムスキー・コルサコフ/組曲「サルタン皇帝の物語」 作品57
ストラヴィンスキー/バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)

Aプロは悲劇的の一本勝負だったが、Cプロは多彩な曲が集まった
ステージ上には今日使われるであろう雑多な楽器がすでに配置されている

最初の牧神は甲斐さんで、オケは14型、
今日のコンミスは昨年に続きトゥールーズから藤江さん
そういえば、半年後にはトゥールーズは、ペルトコスキと来日だ

2曲目は現代フランスを代表する作曲家デュティユーのチェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」
そういえば、以前に聴いたVn協にも「夢の樹」の副題があった
上野さんは久しぶりと思ったら、何と前回聴いたのは、3年以上前の新日のデュトワの指揮のタコVc協1番だった
「遥かなる遠い国へ」にはボードレールの悪の華の引用があるそうなのだ、
技術的には結構演奏は大変そうには見えたが、なぜ「遥かなる遠い国へ」なのかは釈然としなかった

休憩後はリムスキー・コルサコフの秘曲?
コロナとウクライナ以来、こういう作品を採り上げてくれる指揮者が減った
日フィルも流石に今回は来るかと思ってたのにパパヤルヴィに続いてラザレフ来日中止だし、
16型で、前半とはがらりと雰囲気が変わったロシア風の響きでした

そして火の鳥、個人的には今日演奏されるコンパクトな1919版が好き、
さて肝心の演奏だが、荒々しさを前面に押し出さず、実の統率のとれた美しい演奏だった、
ステージ上のソヒエフは実に細かく指示を出しているが、それらは既に了解事項、オケはソヒエフの自家薬籠中のものかのようだった