ワインじゃないお前は酢 -151ページ目

アポロチョコ

オフィス街にあるチェーン店で昼食を取る。
客はいない。店員の投げやりな大声の挨拶が居心地悪い。

待たず、そばと親子丼が出て、いつもよりうつむきつつ食べる。
平らげて店を出ると、背中に店員の大きな挨拶がまたぶつかる。

南より強い風を浴び、それに抗い自転車を漕ぐ。
今日は休日だがサイクリスト少なく、道も人、自動車と総じて強烈な混み具合がなく走りやすい。
雨はいつでも降りそうな具合だからなのか。

皇居を目掛けて走る。途中に日比谷公園を過ぎるとキーボードの音が通りまで流れている。はじめビッグスクーターがそうしているかと思っていたが、公園をぐるりと回ってうるさいので中と気付く。

皇居へ着くと多くのランナーが走っている。自転車の姿をやっと観るが絶対的に少ない。
走りやすいはずだが、張り合いはない。

三宅坂より下り、東京駅へ向かう方に漕ぎ風に煽られて加速、一気に日本橋を抜けて神田へ入る。
秋葉原駅前のブックオフに入り、買い物をして中央通りから上野へ辿り、自転車用品店まで冷やかしに行く。
あっという間に通り過ぎ、用事を済ませて、帰路に入る。

丁度、帰り際はおやつの時間だからして、道すがらジュースと菓子を買い、家に向かう。

今日の何もない生活

朝に起きる。
腹が減り何もない部屋から出て、食事を求める。

何も買わず、自転車散策に終わり部屋へ戻る。歯医者の予約を忘れる。

友人からのメールが着ていることに気付いた午後、さわりのない返事を出す。
その後に昼寝。

夜になり、買い物へ行く。
漫画とパンに揚げ物、タルタルソースを買う。タルタルソースを作った人はお洒落な食いしん坊だと思う。

9時。
桜井翔のドラマを観る。習慣化した。
真矢みきの声が太くてとても好きだ。

それにしても。
今日は喋っておらぬ。

褒めたおす

金曜日に混む店へ木曜日に行く。

客は入っているがピークの域ではない。

だんなとおばちゃんに挨拶してカウンター席に鞄を置く。


餃子の皮にタネを包むだんなの前の席へ座る。

「仕事帰りかい」とビジネススーツ姿のこちらを見て言う。

いつも普段着で入るからネクタイを締めた姿を主人は見慣れていない。


おばちゃんにレモンハイを頼み、餃子を焼いてもらう。

だんな、おばちゃん、自分と、それぞれの役割をこなしながら週末の天気について案じてみる。

休日の晴れはチャーハンに使う飯が早々と無くなるほど大繁盛らしく、雨は本当に嫌いだと言う。

この店は月曜日だけ休み。

本当によく働く。

話をしている時も、口と一緒に手も動いてよく働く。

小さくて古いお店で壁紙は老化を感じるけれども、よく掃除をしており、テーブルはべたつかないし、食器類は整理されて清潔を感じる。


炒め物が最高。

餃子を平らげた後に、組み合わせ度外視でチャーハンを食べ、野菜炒めを頼みそこで白飯も注文。なんだか炒め物よりもご飯が好きと勘違いをされそうだが、美味い。

目の前で主人が鍋を振る姿がリズミカルな上にダンサブルで、ダイナミックなものだから、丹精こめた感じがより美味さを深める。

格好良いことに「めし、うまいっす」と言うと、「これだけしか出来ないの」と返す。そんな謙虚さが格好良い。


ここに来ると食欲で満たされた以上に力をもらう気がする。

毎日笑顔のだんなは商売人のかがみ。