フィギュア・スケート
ハロウィンの季節がすぎると北海道もいよいよ冬がやってきますが、皆様いかがおすごしですか。
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先週、グランプリ・シリーズが開催して、いよいよ本格的なフィギュア・スケートのシーズンがやってきました。
決してフィギュアスケートが一般的に人気があるというわけではないのですが、むかし札幌で行われたオリンピックっでジャネット・リンが人気者になったことからはじまって、女子シングルの部門では日本人のスター選手が長年にわたって活躍し続けていましたので、日本では、女子シングルの部門が特別に人気があります。
特に近年はトリノ・オリンピックで荒川静香が金メダルを獲得したことと、浅田真央、安藤美姫、中野友加里といった、個性的で実力も世界でトップクラスの選手達が続出していることから、その人気はピークに達した気がしますね。
そのあおりを受けて女子シングル以外の部門では、近年躍進を続ける男子シングルがたまに報道されるくらいで、ペアはほとんどテレビで見ることができませんし、アイスダンスなどはその存在すら知らないファンもいるのではないでしょうか。
ということで、この「ごすぺる放浪記」では、どうしても女子シングルの話題が中心となってしまいます。
まあ、僕自身の好みの問題もあるのですが‥(笑)
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例年、「今年はどの選手がグランプリ・シリーズと世界選手権を制するのだろう?」と予想するのが楽しみだったのですが、さすがに今年はそれができなくなってしまいました。
僕がどんなに想像力をたくましくしても今年は、いやたぶんバンクーバー・オリンピックかそれ以後まで、浅田真央選手とキム・ヨナ選手の時代が続くとしか考えられないからです。
だから安藤選手と中野選手は同じ「ジゼル」をどう踊り分けるのだろうかとか、毎年エンターテナーとして楽しませてくれる村主選手は今年は何を見せてくれるのだろうかとか、末頼もしいアメリカの若手の中から誰が抜けてくるのかとか、そんなマニアックな興味しか持つことができません。
特に僕の一押しの安藤選手は、性格にもよるのでしょうが毎年浮き沈みの激しい選手で、ずっと不本意な演技が続いたかと思うと、突然神がかり的な素晴らしい演技をして見せたりします。
一昨年はずっと不本意な演技が続いていながら最後の世界選手権で優勝し、ディフェンディング・チャンピオンとして迎えた昨年はずっと怪我に泣かされっぱなしでしたので、はたして今年はどうなるでしょうか。
重症という話も聞いている肩の怪我の具合や、全プログラムに入れると宣言した4回転ジャンプの行方も含めて今年も目が離せません。
さて、その安藤選手ですが、今年はいきなり初戦、スケート・アメリカに登場しました。
一昨年はチャンピオンになった大会でもあり、また彼女自身いまはアメリカ在住でもありますので、よい結果を期待していたのですが、結果は三位。
まあ、一昨年の世界チャンピオンだと思うがこその不満で、昨年の状態からここまで来ることができたことを喜ばなければなりません。
素人目にはわかならいような細かいミスが全体的にあったようなので、まだ今ひとつ本調子ではないのかなという感じはしますけど。
その安藤選手を抑えて2位になった中野選手ですが、今までトップ・クラスの選手達には半歩譲っている印象が強かったものの、この大会で安藤選手やキミー・マイズナー選手を抑えて二位に入ったことで、これで晴れて名実ともに世界のトップ選手の仲間入りを果たした気がします。
さて、ずっと気になっていた「ジゼル」対決ですが、今回はちょっと面白い趣向になっていました。
もともと「ジゼル」というのは古くから伝わるバレエの定番の曲で、若い村娘が貴族の青年に恋をするものの、死んでしまって妖精となって踊るというお話。
で、村娘として陽気に踊る前半と、妖精になって踊る後半の踊り分けが見せ場になっている‥らしいです。
実は僕もまだ一度も舞台を見たことがないのですが‥
で、今年は奇しくもフリーで安藤選手と中野選手が同じ「ジゼル」で踊ることとなり、衣装も同じ白地に青ということでどうなるかと思ったのですが、中野選手が若い村娘としての、安藤選手が妖精としてのイメージでしっかり踊り分けてきました。
しかも競技の順番が中野選手→安藤選手となっていましたので、奇しくも生前を中野、死後を安藤と、二人でひとつの役を演じ分けるような形となりました。
偶然だとは思いますが、二人で示し合わせてやったことならたいしたものです。
そして、なんといっても最も賛辞を送られるべきなのは一位となったキム・ヨナ選手。
浅田選手と並んで、間違いなく世界トップの選手であることを確定づけた大会となりました。
一見華奢で小柄に見えるのですが、いざ演技をはじめると細くて長い手足を存分に生かして表現豊かに滑るので、いつまでも演技を見ていたい気持ちになります。
本当に素晴らしい選手ですね。
彼女の次の試合は中国大会。
また安藤選手との対決となりますが、はたしてどうなるでしょうか?
それでは、また来週。

