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今月のこよみ

 

 9月22日は秋分です🌾

 昼夜の長さが等しくなる日で、日の入りが真西になることから、西に浄土があるという仏教の信仰と結びついてお彼岸として親しまれている日です。ここ数年はお盆のころが命に係わる暑さなので、お彼岸にお墓参りに行く方も多いのではないでしょうか?

 ……しかし実は、とても厳密にいうと秋分の日は昼夜の長さが同じ日ではないのです。現に9月22日の名古屋の日の出は5時40分ですが、日の入りは17時49分です。9月26日は日の出が5時43分で日の入りが17時43分になるので、この日の方が昼夜の長さが同じように見えます。国立天文台は嘘をついているのでしょうか?

 これは違う定義を用いていることによるズレです。日の出と日の入りは、太陽のてっぺんが地平線から出た時刻と入った時刻です。最初に光が差した瞬間と完全に日が落ちた瞬間と言い換えられるでしょう。また、大気の屈折による見え方の影響も考慮に入っています🌅

 ところが秋分については、太陽の中心点で計算しています。日の出入りでは考慮に入っていた大気の屈折も考慮していません。とても学術的な定義です。

 一方日の出入りは実用的に明るくなる時間を使っているようです。たとえば航海士さんは星と水平線の位置を使って現在地を知ることができますが、これに適した時間は航海薄明と呼ばれる日の出入り前後の1時間×2しかありません。この時間を導き出すためには、太陽中心による定義ではややこしくなってしまうでしょう🌞

 実生活と学術定義がずれるのはたびたびあることですが、秋分の日の長さについても同じことが言えるようです。ですのでお天気ニュースで言っていた日の出入りの時間に納得いかなくても、あまり怒らないであげてください。もしかしたら西方浄土も国立天文台の計算に合わせて予定を立てているかもしれませんから。

 

 

 

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 8月20日は伝統的ブルームーンです🌕

 ブルームーンというのは、アメリカでの特別な満月の呼び名です。4月のコラムでお伝えしたように、アメリカの農事暦では各月の満月を情感豊かな愛称で呼んでいます。ブルームーンもその一種で、愛称なので実際に月が青く見えるわけではありません。

 once in a blue moonというイディオムが『滅多にない』という意味である通り、ブルームーンはイレギュラーな月を指します。

 現在広く使われている定義では、ひと月に二回満月があるときの、二回目の月を指します。月の満ち欠けは約29.5日周期ですから、確かにひと月に二回満月があるのはめったにないことです。

 しかし、今年の8月の満月は20日の一回だけ。実は現在の定義は誤解から広まったもので、もともとは違う定義があったのです。

 もともとの定義では、一つの季節に四回満月があるときの三回目の満月のことでした。……少しややこしいので、順番に解説しましょう。

 この場合の一つの季節とは、立春等の四立から始まる日本の四季定義と違い、二至二分から始まる季節を指します。つまり今は、6月21日の夏至から9月22日の秋分までの夏の季節になります⛱

 今年はこの間に、6月22日、7月21日、8月20日、9月18日の四回満月があります。順番に名づけていけばイレギュラーなのは9月18日の満月の気もしますが、9月18日の満月は”秋分の前の満月”として名づけられるので、名前がなくなるのは8月20日の満月です。

 日本人からすると少しややこしいのですが、キリスト教ではイースターを『春分の後の満月の次の日曜日』と定義していますから、その文化圏では合理的です🐰

 ブルームーンという言葉が広く使用されるようになったのは1980年代で、その時には既に『ひと月で二回目の満月』の定義でした。誤解から始まったとはいえ、もはやそのルールが間違いとは言えません。それでも元々のブルームーンは8月20日の満月ですし、ぜひ見上げてみてください。名前が何であれ、明るくてきれいなはずです。

 

 

 

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 7月1日は半夏生(はんげしょう)です🍃

 名前だけはカレンダーで見かける半夏生ですが、これはいったい何の日なのでしょう? 何かの行事を行うとも聞きません。

 実際のところ、半夏生は七十二候の一つです。七十二候は二十四節気をさらに細分化したもので、一応気候を表すということになっています。二十四節気はこのコラムでも何度か紹介してきた、立春や夏至を含む太陽の運行に合わせた暦の区分です。なので七十二候も太陽にもとづく暦となり、半夏生は太陽黄経100°の日として定められています🌞

 しかし確かに七十二候が載っているカレンダーもありますが、半夏生だけは七十二候が載っていないカレンダーにも載っています。なぜ半夏生だけ七十二候の中で特別なのでしょう? 実はこの半夏生の特別扱いは、かなり昔から存在します。貴族や役人と庶民で使うカレンダーが異なっていた時代から、ずっとそうなっているようなのです。

 そもそも半夏生というのは半夏という薬草が生じるころという意味です。半夏はサトイモ科のカラスビシャクという植物の、根っこの部分を利用する生薬です。カラスビシャクは半夏生の頃にはじゅうぶん育っていますので、収穫時期を指すようです。

 ハンゲショウという名前の花もありますが、これは半夏生の頃に花が咲くためにつけられた名前です✾

 半夏生が七十二候の中で特別扱いされたのは、おそらく半夏の収穫のためではありません。ちょうど田植えが終わり、ある程度農作業に一区切りついたころだからです👒

 日本各地に半夏生の時の風習や、行事食が伝わっています。たとえば高知県には、半夏だんごというみょうがの葉でくるんだ小麦のだんごがあります。これは半夏生の日にはどんなに忙しくても農作業を一日休んだ風習の行事食だそうです。

 関西地方では稲が四方八方に根を張るのを願ってタコを食べる習慣の地域もあり、これは半夏生の頃にタコが最もおいしくなると言われているのにも関係しているようです。ここから半夏生があたることの多い7月2日をタコの日として定め、スーパーで売り出しているようです🐙

 半夏生は七十二候で、生薬の収穫期で、そして農作業のひと段落ついたお休みの日でした。七十二候こそ学者さんが定めたものですが、農作業の休日としての半夏生は民間のもの。だから地域ごとにいろいろな風習があり、全国的にこれといった行事がなく、農作業から離れた都会の人にはピンとこない日になったのかもしれません。

 

 

 

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 6月21日は夏至です🌞

 名古屋では日の出が4時38分、日の入りが19時10分になります。ちなみに札幌では日の出が3時55分、那覇では5時38分です。札幌と那覇の約100分の差のうち、約60分は経度(東西差)による時差で、残り約40分は緯度(南北差)によるものになります。夏至や冬至のような影響は、赤道付近では小さく極地付近で大きくなるからです🌎

 ちなみにロンドンの日の出は4時43分です。……おや? これでは、ロンドンは名古屋とそう変わらない緯度ということになってしまいます。しかし実際にはロンドンは北緯51度。札幌の北緯43度よりもずっと北で、同じだけ日の出も早いはずです。

 この理由はサマータイムにあります。イギリスでは3月最後の日曜日から時計を一時間進めているのです⛱

 というわけでロンドンの日の出は本来3時43分なのですが、サマータイムのおかげで名古屋とそう変わらない時間に日が昇っています。著しく早い時間からお日様に起こされることはないわけです。

 サマータイムはヨーロッパのほとんどの国やアメリカ、カナダなどで採用されていますが、たとえばアメリカではハワイなどの一部の州では採用されていません。南にあるため、あまり季節による日の出の変化がないのです。一方、北にあるアイスランドも採用していません。こちらは夏は白夜になって日がほとんど沈まなくなってしまうため、逆に不要になるそうです。

 サマータイムのない国から見ると必要性は感じられても大変さも感じる制度。実際日本にも昭和23年から26年の間だけ夏時刻を採用していましたが、たった4年で消えています。煩雑さのほかに、過重労働の問題も発生したようです。

 四柱推命などの占いでは、生まれた時刻も使います。この四年間のレアな夏時刻生まれさんのことも先生方は計算に入れていますが、もしほかの年の方でもお生まれが外国の場合は、先生にお伝えくださいね⏲

 

 

 

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 5月1日は八十八夜です🌱

 立春(今年は2月4日)から数えて88日目であり、具体的にはこの日くらいまで霜に気を付けるべきだとされる農業向けの暦になります。この日から霜に気を付けなくてもよいとされていますが、逆に遅い霜に気を付けるべき頃でもあるようです。

 日本文化として紹介されがちな二十四節気(立春等)も五節句(ひなまつり等)も元々の日付は中国に由来するものですが、この日こそは日本独自の暦になります。

 江戸時代には一度暦から削除されたようですが、伊勢の船長さんが奉行所に訴えて復活しました。八十八夜は天気が温まり始め、海路も和融する頃だから、書いてあった方が民には便利だという訴えだったようです。当時は場合によっては一年に十三か月もある暦を使っていましたから、日付と季節感が合わないこともままあり、そこを補うための暦日でした。

 茶摘みの歌いだしは♪夏も近づく八十八夜ですが、たしかに二十四節気では5月5日が立夏でこの日から夏になります。現代の感覚に照らし合わせても、八十八夜はまさに春が遠ざかって夜も暖かくなり、夏が近づいたころだと言えるでしょう。

 現代では農家さんや園芸に力を入れている方以外あまり気にならない霜ですが、この日を目安に寝具を変えたり衣替えをしてみてもいいかもしれませんね👗

 

 

 

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