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今月のこよみ

 7月1日は半夏生(はんげしょう)です🍃

 名前だけはカレンダーで見かける半夏生ですが、これはいったい何の日なのでしょう? 何かの行事を行うとも聞きません。

 実際のところ、半夏生は七十二候の一つです。七十二候は二十四節気をさらに細分化したもので、一応気候を表すということになっています。二十四節気はこのコラムでも何度か紹介してきた、立春や夏至を含む太陽の運行に合わせた暦の区分です。なので七十二候も太陽にもとづく暦となり、半夏生は太陽黄経100°の日として定められています🌞

 しかし確かに七十二候が載っているカレンダーもありますが、半夏生だけは七十二候が載っていないカレンダーにも載っています。なぜ半夏生だけ七十二候の中で特別なのでしょう? 実はこの半夏生の特別扱いは、かなり昔から存在します。貴族や役人と庶民で使うカレンダーが異なっていた時代から、ずっとそうなっているようなのです。

 そもそも半夏生というのは半夏という薬草が生じるころという意味です。半夏はサトイモ科のカラスビシャクという植物の、根っこの部分を利用する生薬です。カラスビシャクは半夏生の頃にはじゅうぶん育っていますので、収穫時期を指すようです。

 ハンゲショウという名前の花もありますが、これは半夏生の頃に花が咲くためにつけられた名前です✾

 半夏生が七十二候の中で特別扱いされたのは、おそらく半夏の収穫のためではありません。ちょうど田植えが終わり、ある程度農作業に一区切りついたころだからです👒

 日本各地に半夏生の時の風習や、行事食が伝わっています。たとえば高知県には、半夏だんごというみょうがの葉でくるんだ小麦のだんごがあります。これは半夏生の日にはどんなに忙しくても農作業を一日休んだ風習の行事食だそうです。

 関西地方では稲が四方八方に根を張るのを願ってタコを食べる習慣の地域もあり、これは半夏生の頃にタコが最もおいしくなると言われているのにも関係しているようです。ここから半夏生があたることの多い7月2日をタコの日として定め、スーパーで売り出しているようです🐙

 半夏生は七十二候で、生薬の収穫期で、そして農作業のひと段落ついたお休みの日でした。七十二候こそ学者さんが定めたものですが、農作業の休日としての半夏生は民間のもの。だから地域ごとにいろいろな風習があり、全国的にこれといった行事がなく、農作業から離れた都会の人にはピンとこない日になったのかもしれません。

 

 

 

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