こんばんは。


昨日は世界アマチュア選手権 東京都予選の1日目でした。



アマチュア名人戦の記事 にも書いた通り、最近は特に若者の台頭著しい。

これに対し、私の同世代の友人たちに声をかけて、「出る杭打ちまくり隊」を結成し、おじさんパワーを見せつけるべく出動してきました。

といっても、私の他に隊員は2名なのですが・・・


結果はこちら。





隊員2名は本戦1回戦で揃って討ち死に。

隊長(?)の俺が頑張るしかないか・・・!


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全体で140名程参加し、本戦は64名参加します。

予選は2局行い、2連勝した4分の1の約35名が無条件で本戦進出。

1勝1敗の70名の内、30名程が抽選で本戦進出で、合計64名となります。


■予選1回戦

私が黒番でしたが、最終的に盤面100目以上の差になってしまったので省略。


■予選2回戦


私が白番です。


棋譜再生


134手完 白番中押し勝ち


黒25からの強硬手段を軽視していました。

長考し、直接手段がうまく行かないとみて、白34のコスミツケからフリカワリを選択。


図1 黒35で受けると・・・?



白2のケイマからぐるぐるまわしでシチョウになります。


白42はちょっと欲張りすぎましたか・・・。攻めが一本調子になって、黒としてはしのげば局面は進むので、ある意味わかりやすい進行です。


ちゃんちゃんばらばら戦っていましたが、黒75が大錯覚。

打った瞬間、相手が「あっ!」と言っていましたが、すでに明らかに石から指が離れた後。

上辺の4子が、オイオトシで取れると錯覚したのでしょうね。

1手パスになってしまい、白76で中央の黒が死んでしまいました。


以降は、黒も決死の追及ですが、さすがに白には余裕があり、最後は黒の弱点を突いて中押し勝ち。



予選2連勝で本戦進出です。


■本戦1回戦


私が黒番です。



棋譜再生


179手以下略 黒番中押し勝ち


右下の戦いでの折衝で、白32~黒37まで打ったのは白は味消しだったでしょう。


黒45に対し、白46は出る方向が逆でした。

黒47のツナギをうっかりしており、黒49で切断されては白がツラい。

コウ争いの末、白58まで生きましたが、中央を連打されて黒が大いに優勢になりました。

ただし、ここで黒59がやや軽率で、白60からの切りが機敏でした。

白74まで、中央の白7子を捨てて整形しましたが、黒の実利が大きく、優勢です。


その後は、大きな白地ができないように「局面を細分化する」ことに腐心しました。

左上の荒らし、上辺の早生きなど、早々に形を決めて懸念をつぶすように心がけていました。


基本的には手堅い着手を続け、最終的には地合いは大差になりました。


■本戦2回戦


私が黒番です。



棋譜再生


165手完 黒中押し勝ち


黒7まで、本戦1回戦と同じ布石。最近この布石を多用してみています。


黒17は、ここはハネるところ。ノビるのは押されて、ライン争いで負けます。


白30は黒31と替わってもらって、私としてはありがたかった。

白32からの打ち込みはあっさり渡らせて、黒37と白石をいったん飲み込んで、不満なしとみます。


白42から思わぬ変化。

黒45まで良いところを突き抜きましたが、白は46から左下の黒へ襲い掛かります。


白50が当然の手にみえて、どうだったか。

中央の2子は、タネ石のように見えてタネ石ではありません。


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~ タネ石とは? (石の価値と秋の空) ~


囲碁でタネ石と呼ばれる石は、別称で要石(カナメイシ)とも呼ばれます。

字面からおおよそわかるかと思いますが、「大事な石」ということですね。


大事な石ってなーに?ということですが、ここはケースバイケース。

しかし、多くの場合は「相手の石を切断している石」のことです。


図2 序盤の局面




例えばこの局面であれば、△の卍型に切り結んだ黒白の石は、それぞれすべてがこの局面では「タネ石」です。


しかし、単にここまでの理解だと、正しくタネ石を理解しているとは言えません。

より厳密に言うならば「生きていない相手の石を切断している石」がタネ石と言えます。


図3 中盤の局面




図3は図2から30手ほど進み、白50が打たれた局面です。


依然として、黒△の2子は白□の石を切断しているのでタネ石・・・のようですが、その価値は図2の時に比べて、いささか減じています。


というのは、下辺の白はすでにこの時点で根拠を持って十分に生き形を得ています。

したがって、生きている石をさらに強化してもその恩恵は少ない。

このため、相対的に黒△の2子は価値を減じていると言えます。


この石の価値というものは、局面変化に応じて刻々と変化しています。

将棋やチェスが、駒そのものに役割と機能差が与えられていますが、一方、囲碁は1つ1つの石に機能差がなく、局面によって石の価値が変動する、という1点が囲碁を奥深くさせている大きな要素の1つとみています。

この移ろいやすい石の価値というものに感覚を研ぎ澄ますことができるようになると、囲碁というゲームがより本質的に楽しめるようになるでしょう。


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閑話休題。


白50とタネ石のようでタネ石ではない(と私は思っている)石を取ってくれたので、そのぶん全体の眼形を確保する手番を得ることができました。


黒51~63までかなり手堅く打ち、左下の黒はほとんど生き形になり、一安心。


白64から右上の折衝も、大きくは追及せず、黒81、83と左上の大場に先行して地合いは良いとみています。


白94から右下を大いにえぐり、地合いの差は接近してきましたが、もともとここはある程度の手段はあるところとみていたので、このくらいの削減であればまだ黒がセーフティリードを保っているとみていました。

とはいえ、最近は優勢を意識すると甘くなることが多く、油断は禁物と気を引き締めなければいけません。


黒107はヨセとしても大きいですが、左上の白にプレッシャーをかける意味も大きい。


白126が決定的な敗着でした。

この右辺の折衝で白が後手を引いたため、黒131~黒133で中央の連絡の不備と左辺から左上の白を同時に守る手段がありません。

結果、黒141まで大利を得て、事実上ここで勝負は決しました。


最後は右上の白が頓死して終局。


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さて、予選2日目は2週間後。

あと3局勝てば東京都代表(枠2名)なので、少し調整して臨みたいと思います。


その前に、今週末はアマチュア本因坊戦の全国大会があるので、これも戦前予想などしてみましょう。

私という本命不在の中、群雄割拠の様相ですがどうなるか。

括目せよ!


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こんばんは。


残念ながら、先の記事 で書いた「ゴールドカップ世界アマチュア選手権戦」はあえなく2回戦で敗退でした。

どうも、心構えが良くなくて・・・というのは、相手の東洋囲碁での段位が先に見えてしまって、1回戦も2回戦も8段でした。

なんとなく、これで「負けられないな」という気持ちが強く出過ぎて、とても委縮したような手ばっかり打ってしまいました。


以下、私が白番です。


棋譜再生



145手以下略 黒2目半勝ち


白46くらいまでの布石はわりと白好みなのですが・・・そのあと、下辺の黒を攻めるときの折衝が、かなり甘かったですかね。


黒89からの折衝も、どうもありえない選択をしてしまって、白96という悪手を打ってしまっています。


うーん、もっと思い切りよく打たないとなぁ・・・。

14日から始まる、世界アマ東京都予選までに修正できるかな~。

といっても、もうあんまり時間もないや。


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あ、昨日32歳になりました。

こんばんは。


先の記事 にも書いた通り、山梨は南アルプス市で行われました、きもの縁日というイベントの一環で、囲碁の入門講座を担当しました。


これまで、着物ってまともに着たことがなかったのですけど、やっぱり雰囲気が出ますねぇ。

なかなか、アマチュアの大会で着物を着る機会はないかもしれませんが、俺も一枚持っておくかな~、って気になりました。


■山梨の郷土料理「吉田のうどん」

麺がやたらコシがある。



■入門教室の様子


■もう少し胸を張った方がいい


山梨に何かを残せたかな~。

残っているといいな。



■山梨に残してきたもの

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さて、今日からひそかにゴールドカップ世界アマチュア選手権戦 なる大会のオンライン予選が開始されました。

今回初めて知ったのですが、過去にもずっと行われていたのかな・・・?


なんといっても、注目は優勝賞金20万元(≒300万円)ですね!


この大会、オンライン予選を勝ち抜くと、9月中旬の1週間をまるっと中国で開催される本戦(シード12名+予選突破20名)に出る必要があるのです。

すると、同じ時期にやっている世界アマチュア選手権日本代表決定戦とかぶっちゃうんですねぇ。


知名度は断然世界アマなんですが、このゴールドカップというのもなかなか実利面で捨てがたい。

まず、ゴールドカップのほうの予選突破を目指して、今日から8月13日までの6日間、毎晩20時頃に対局が組まれるので、頑張ってみようかなと思います。


なお、上記のような判断をしたときに囲碁界では「なかなか地にカラいね!」といいます。



そんなわけで、本日予選1局目でした。

持ち時間は各20分、なくなり次第1手30秒の秒読み(3回まで考慮時間あり)。


私の白番です。




棋譜再生


214手完 白中押し勝ち

お相手の方は、台湾の方みたいです。

東洋囲碁8段なので、なんとかなるかな~と思って打ってましたが、逆にそういう思いがいけませんね。

序盤、かなりゆるゆるな進行を選んでしまい、あまり形勢が良くない気がしていました。


結構前からですが、私の場合、黒17とツメられたときに、すぐに下ツケを打ってみることが多いです。

後からだと、ハネ出されちゃうかもしれないからね。


が、さすがに白24は早すぎましたか・・・。

大場はどこが大きいんでしょうね。上辺の星あたりかな?


白34、36もさすがに緩い、緩い。

黒37とカケられて、部分的に良い手が見つからず、左上に転身しましたが・・・

黒39と手厚く、地合いも黒は負けていないので、白がはっきり苦しい。


我慢の展開が続きます。

黒49はこう打ちたいところですが、右辺の白が非常に固いので、ちょっと勇み足だったか?

白50と打ち込み返して、少しチャンスが巡ってきたかな。


左上の折衝は、外勢を白が得たので、まぁまぁかなと。

ただ、地合いはやはり黒が先行しているので、どこかで元を取らないといけません。


黒65と右上を備えたところ、ここで数分考えて、白68のツケ。


図1 反撃されると?



白4からの策動の余地があり、右上の白をなんとか攻め取りにして、外勢を張れないかなと・・・。

よく見たら、あんまりうまくいかないかも。

怪しい手を打った。


実戦、内側から受けてくれたので、少し利かしました。


白80あたりで秒読みに入り、この後はだいたい勢いで打ってます。

黒91は一見無理そうに見えたのですが・・・白98が悪手。


図2 素直に見合いにすればよかった・・・



第一勘では中央のほう、白1とツナギでした。

黒2に対しては、白3から長手数ですが一本道で、黒を取ることができます。


もちろんこれは読んでいたのですが、なぜか手が実戦のブツかりに行ってしまい・・・。

黒99に切られたときは負けを覚悟しました。


黒105は意外。

これは黒ツブレるんじゃないの?と最初は思いましたが、思いのほかしぶとかった。

黒109,111と内側からごりごり脱出してきます。

白もダメヅマリで、それほど抵抗は出来ません。


黒119は自重しました。


図3 攻め合いに持ち込むのは?



黒1から攻め合いに持ち込む方向もありますが、白2と先に放り込むのが大事な手順。

白10まで、左上の白、中央の白ともかろうじて4手ずつあり、黒は3手のため、白の攻め合い勝ちです。


黒119に対しては抵抗できず、白120は仕方ありません。

黒135まで連絡して白模様を大きく荒らされ、まいりました。


しかし、右上がやや味が悪く、白140が成立しました。


図4 黒141で抵抗すると?



黒1、白2と中央を交換してから、黒3と下がるのが最強の抵抗です。

白6の切りに対して、黒7とカケが成立することが黒1、白2の交換の意味ですが、ここで白8のホウリコミが返す刀で成立します。

したがって、白140を遮る手はありません。


黒143は非勢を意識したものでしょうか。

しかし、さすがに周辺の白が固すぎて、持ち込みになりそうです。


黒149は狙いのところ。

まだ、左上の白が確実に生きていません。


ただ、白148に抜いたことで、O13の切りが再度成立するようになりました。

黒はこれを心配して、黒155といったん間接的に受けました。

(切られても、右下方面に連絡しに行く)


黒161までとなったときには、細かいながらも白がやや優勢かと思っていました。

しかし、白162、黒163と交換してから白164とツケたのは、やや手順が悪かった。

黒165と思いがけない抵抗にあい、白174までヨセで後手を引いてしまいました。


ちゃんと形勢判断で来ていなかったので、この時点でまた焦りが生まれたのですが、黒もまだ形勢よからず、と考えていたのでしょう(後で気づきましたが、中国ルールの先番コミ7目半でした)。


黒179から反撃してきましたが、さすがにこれはやや無理気味でした。

白180から突き破り返し、左下の黒がまだ生きていません。

黒も抵抗したものの、最後は左下の黒が全滅してしまいました。



オンライン予選突破まで、あと5勝。

相手のレベル的には、世界アマ東京都予選を抜けるのよりだいぶ難しそうだ~。

出来の悪い碁を1局目で打てたのは、ある意味僥倖だったと、とらえることにしよう。


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