こんばんは。


先の記事 にも書いた通り、山梨は南アルプス市で行われました、きもの縁日というイベントの一環で、囲碁の入門講座を担当しました。


これまで、着物ってまともに着たことがなかったのですけど、やっぱり雰囲気が出ますねぇ。

なかなか、アマチュアの大会で着物を着る機会はないかもしれませんが、俺も一枚持っておくかな~、って気になりました。


■山梨の郷土料理「吉田のうどん」

麺がやたらコシがある。



■入門教室の様子


■もう少し胸を張った方がいい


山梨に何かを残せたかな~。

残っているといいな。



■山梨に残してきたもの

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さて、今日からひそかにゴールドカップ世界アマチュア選手権戦 なる大会のオンライン予選が開始されました。

今回初めて知ったのですが、過去にもずっと行われていたのかな・・・?


なんといっても、注目は優勝賞金20万元(≒300万円)ですね!


この大会、オンライン予選を勝ち抜くと、9月中旬の1週間をまるっと中国で開催される本戦(シード12名+予選突破20名)に出る必要があるのです。

すると、同じ時期にやっている世界アマチュア選手権日本代表決定戦とかぶっちゃうんですねぇ。


知名度は断然世界アマなんですが、このゴールドカップというのもなかなか実利面で捨てがたい。

まず、ゴールドカップのほうの予選突破を目指して、今日から8月13日までの6日間、毎晩20時頃に対局が組まれるので、頑張ってみようかなと思います。


なお、上記のような判断をしたときに囲碁界では「なかなか地にカラいね!」といいます。



そんなわけで、本日予選1局目でした。

持ち時間は各20分、なくなり次第1手30秒の秒読み(3回まで考慮時間あり)。


私の白番です。




棋譜再生


214手完 白中押し勝ち

お相手の方は、台湾の方みたいです。

東洋囲碁8段なので、なんとかなるかな~と思って打ってましたが、逆にそういう思いがいけませんね。

序盤、かなりゆるゆるな進行を選んでしまい、あまり形勢が良くない気がしていました。


結構前からですが、私の場合、黒17とツメられたときに、すぐに下ツケを打ってみることが多いです。

後からだと、ハネ出されちゃうかもしれないからね。


が、さすがに白24は早すぎましたか・・・。

大場はどこが大きいんでしょうね。上辺の星あたりかな?


白34、36もさすがに緩い、緩い。

黒37とカケられて、部分的に良い手が見つからず、左上に転身しましたが・・・

黒39と手厚く、地合いも黒は負けていないので、白がはっきり苦しい。


我慢の展開が続きます。

黒49はこう打ちたいところですが、右辺の白が非常に固いので、ちょっと勇み足だったか?

白50と打ち込み返して、少しチャンスが巡ってきたかな。


左上の折衝は、外勢を白が得たので、まぁまぁかなと。

ただ、地合いはやはり黒が先行しているので、どこかで元を取らないといけません。


黒65と右上を備えたところ、ここで数分考えて、白68のツケ。


図1 反撃されると?



白4からの策動の余地があり、右上の白をなんとか攻め取りにして、外勢を張れないかなと・・・。

よく見たら、あんまりうまくいかないかも。

怪しい手を打った。


実戦、内側から受けてくれたので、少し利かしました。


白80あたりで秒読みに入り、この後はだいたい勢いで打ってます。

黒91は一見無理そうに見えたのですが・・・白98が悪手。


図2 素直に見合いにすればよかった・・・



第一勘では中央のほう、白1とツナギでした。

黒2に対しては、白3から長手数ですが一本道で、黒を取ることができます。


もちろんこれは読んでいたのですが、なぜか手が実戦のブツかりに行ってしまい・・・。

黒99に切られたときは負けを覚悟しました。


黒105は意外。

これは黒ツブレるんじゃないの?と最初は思いましたが、思いのほかしぶとかった。

黒109,111と内側からごりごり脱出してきます。

白もダメヅマリで、それほど抵抗は出来ません。


黒119は自重しました。


図3 攻め合いに持ち込むのは?



黒1から攻め合いに持ち込む方向もありますが、白2と先に放り込むのが大事な手順。

白10まで、左上の白、中央の白ともかろうじて4手ずつあり、黒は3手のため、白の攻め合い勝ちです。


黒119に対しては抵抗できず、白120は仕方ありません。

黒135まで連絡して白模様を大きく荒らされ、まいりました。


しかし、右上がやや味が悪く、白140が成立しました。


図4 黒141で抵抗すると?



黒1、白2と中央を交換してから、黒3と下がるのが最強の抵抗です。

白6の切りに対して、黒7とカケが成立することが黒1、白2の交換の意味ですが、ここで白8のホウリコミが返す刀で成立します。

したがって、白140を遮る手はありません。


黒143は非勢を意識したものでしょうか。

しかし、さすがに周辺の白が固すぎて、持ち込みになりそうです。


黒149は狙いのところ。

まだ、左上の白が確実に生きていません。


ただ、白148に抜いたことで、O13の切りが再度成立するようになりました。

黒はこれを心配して、黒155といったん間接的に受けました。

(切られても、右下方面に連絡しに行く)


黒161までとなったときには、細かいながらも白がやや優勢かと思っていました。

しかし、白162、黒163と交換してから白164とツケたのは、やや手順が悪かった。

黒165と思いがけない抵抗にあい、白174までヨセで後手を引いてしまいました。


ちゃんと形勢判断で来ていなかったので、この時点でまた焦りが生まれたのですが、黒もまだ形勢よからず、と考えていたのでしょう(後で気づきましたが、中国ルールの先番コミ7目半でした)。


黒179から反撃してきましたが、さすがにこれはやや無理気味でした。

白180から突き破り返し、左下の黒がまだ生きていません。

黒も抵抗したものの、最後は左下の黒が全滅してしまいました。



オンライン予選突破まで、あと5勝。

相手のレベル的には、世界アマ東京都予選を抜けるのよりだいぶ難しそうだ~。

出来の悪い碁を1局目で打てたのは、ある意味僥倖だったと、とらえることにしよう。


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