こんばんは。


本日は「スペースマンでGO!」でした。

ゲストは最年少新人王の大西竜平二段

弱冠16歳のプロ2年目で、新人王戦は初出場からの優勝という快挙を成し遂げました。


16歳・・・16歳か・・・。ちょうど半分だな・・・。

16歳の時に見た32歳って、すごいおじさんに見えてたよなぁ~。

でも、32歳からみた16歳って、もちろん幼いけれど、そんなに自分と違うっていう感覚もないんだよなぁ~。

普通に若者に対して語っていることが、きっと説教臭く聞こえているのだろうなぁ~。

年を取ったものさ。


僕も、大西君に対抗して、極秘ルートにていちごパーカーを調達いたしました。

下坂美織さん、ご提供ありがとうございました!

俺が着て、価値激減やな。


今月のスペースマンでGO!はこちら!


最後は出演者&天の声の人でパチリ!

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大注目の一戦となった「第2回囲碁電王戦」は治勲先生が勝ちましたね~。


「スペースマンでGO!」の収録前に大橋拓文六段、大西竜平二段、星合志保初段らと一緒に見ながら話をしていたので、いろいろ意見を聞くことができました。


やはり、僕らの感性とだいぶ違うところ、それでいて優れているところも数多くあったように思います。

一方、垣間見せた実力と比較して、あまりに拙いところも露呈しました。

このアンバランスさは、ある種いかにもAIらしいと言えるかもしれません。


ちょっと、今日は帰宅したのが遅くなってしまったので、詳細は明日以降にまとめるとしましょう。

まだ、1局だけで何かを判断するには早計としたものでしょう。

明日の第2局も必見です! 


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~ 宣伝 ~


ご案内しております「囲碁電王戦の鑑賞会」ですが、以下のような感じでやりたいと思います。




初めて、自分の発案で企画らしい企画をするので、ちっと手探りしながらです。

AlphaGoのときは、私は家で1人で観戦していたのですが、やっぱり誰かと話をしながら見ていたいなぁ、って思ったんですよね。

今回、あまりにスケジュールが急ですから、ほかの人の企画を待っていられなくなっちゃって、自分で作りました。

お申込みはfukasi@hotmail.com まで!

こんばんは。


最近はとても筆が進みますね~。

やっぱり、人間、エネルギーが投下されると元気になります。

私の燃料は囲碁ネタとコーヒー牛乳ですね。


今日はニコニコ生放送で「【囲碁電王戦特番】コンピュータ囲碁研究会」という番組が放送されていました。

わりとコンピューター囲碁に関するベーシックな内容だったので、ここ1年ほどコンピューター囲碁を追ってきた私にとっては新しい知見はありませんでしたが、ほとんど知らない方向けの内容としては良かったのかな?


ただ、番組内で1つ気になった点があり、これを今日はネタにしてみました。


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第2回囲碁電王戦の記者会見で、治勲先生のコメントとして「AIは囲碁の力学がわかっている」という趣旨のものがありました。

これを聞いて私が思ったのは「やはり、AIは人間に比べて形勢判断が優れているんだろうな」ということでした。


囲碁は盤面に全ての情報が表現されています。

ですから、過去の経緯や、どのような手順でそこに至ったか、ということは本質的には無関係です。


しかし、人間は過去から現在に生きてきたものですから、どうやら時間軸のようなものを認識から外すことは難しいみたいです。

囲碁に限らず、いろんなことを「ストーリー仕立てで」考えてしまう傾向にあるように思えます。


一方、AIはそのような感傷(?)はありませんから、囲碁の形勢判断に関しては本質的に正しい「絶対評価」を行います。

AIがディープラーニングで最も強化された部分は、人間が大局観、感性、感傷(?)、幻想(??)で評価してきた布石の部分でしょう。


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上記は概念的なので、具体例を出します。

ネタは「【囲碁電王戦特番】コンピュータ囲碁研究会」で紹介されていた局面です。


1983年 第7期棋聖戦第7局 趙治勲(白) VS 藤沢秀行(黒)


棋譜再生


まず、番組内で「趙治勲流」と紹介されていた手が以下の図です。


図1 黒の厚みに近寄りすぎ?

この白1(白34手目)の意味は、左上の黒5子を攻めよう、という趣旨の手です。

私にはこの手がごく自然の1着に見えましたが、一方では「黒の厚みに近寄りすぎではないか」という意見もあったようです。


1手戻して、黒33手目を打った直後の局面を力学的に評価をしてみましょう。


図2



このとき、大方針として最後の大場である左辺に目を向けるのは自然と思われますが、問題は着点です。

着点決定の際、私は図2の○、△、□の順に状況を分析します。


○(左下)・・・左下は三々と三線への二間ビラキ、ほぼ生き形と言え、非常に強い形である。

         強い形からはできるだけ離したほうが効率的である。

△(右上)・・・右上もケイマのスベリ、二間ビラキと相当に安定的な形である。

         上辺のオサエ(下図2-1)は左上の白は直接先手ではなく、右上の白にも大きな影響を

         与えない位置関係となっている。


図2-1

□(右下)・・・黒1子を抜いた後の形で、ほぼ生き形に近く、強い形である。


これらを総合的に考えると、本局の主戦場となるであろう左上から左辺にかけては、積極的に白が仕掛けるべき局面、と私は考えます。

ここまで、図2の局面をパッと与えられればそう考えられても何らおかしくありませんが・・・。



これを過去の10手ほど遡って、ストーリー仕立てで考えてみることにしましょう。


図3 シチョウアタリ!



白△(24手目)で黒1子をシチョウで白が取ったときに、黒1(25手目)がシチョウアタリです。


図4

左上の折衝でシチョウが悪くなったので、白3と黒1子を取る手は必要です。

そこで、左上は黒に連打されることになりました。


図4-1 左上だけ拡大

これは図4の左上、盤面の4分の1だけを拡大したものです。

この範囲だけで評価すれば、まさに黒の厚みが幅を利かせている、と言えましょう。

白3を遠く離れた右下に打っているのですから、左上に限って言えば白が遅れを取るのは当然です。


人間の形勢判断が誤ってしまう可能性の1つが、図3~図4-1まで示したように「シチョウアタリとして左上を黒に二連打されている」という認識の仕方です。

事実なのですが、全局的な石の配置、力学的な評価を行う際には、無用どころかミスリードをしかねません。

これは、碁打ちとしては肝に銘じなければいけない、形勢判断のキモの1つと考えます。


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治勲先生のコメントとして「AIは囲碁の力学がわかっている」というのは、AIを擬人化した表現なので、正確な表現ではないかもしれませんね。

逆に「人間は時系列にしばられず、力学的に囲碁を判断しなくてはならない」という自らへの戒めかもしれません。


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ご案内しております「囲碁電王戦の鑑賞会」ですが、以下のような感じでやりたいと思います。




初めて、自分の発案で企画らしい企画をするので、ちっと手探りしながらです。

AlphaGoのときは、私は家で1人で観戦していたのですが、やっぱり誰かと話をしながら見ていたいなぁ、って思ったんですよね。

今回、あまりにスケジュールが急ですから、ほかの人の企画を待っていられなくなっちゃって、自分で作りました。

お申込みはfukasi@hotmail.com まで!

こんばんは。


昨日11月14日に発売されたAI 人工知能の軌跡と未来 (別冊日経サイエンス) を買いました。

鑑賞会に向けて、多少なりとも予習しておかないとね・・・と思いまして。

国産囲碁AI「Zen」の開発チームリーダーである加藤英樹さんが「囲碁プログラムはなぜ急に強くなったのか」という記事を書かれていて、改めて勉強しています。


この記事に書かれている一文、第2回電王戦の会見で治勲先生がちらりと言っていたこと、そして私がここ数年つれづれと考えていたことが、ふと重なりました。

先に言っておきますが、今日は戯言ですよ。


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他の多くのゲームとは違い、囲碁は1つ1つの石には役割がなく、価値は平等です。

将棋やチェスは生まれながらにコマに役割が与えられていますし、麻雀の牌やトランプのカードはそれぞれが異なる情報を持っています。


しかし、囲碁用語には石の価値を表現するものがあります。

価値の高い石を「タネ石」と呼び、価値の低い石を「カス石」といいます。

1局の碁でも、ある瞬間は「タネ石」だったものが、局面が進むにつれて価値を減らし「カス石」になることがあります。

やや頻度は少ないですが、逆に経過と共に価値を高める場合もあります。

また、石を捨てることで別の石の価値を高める「捨て石」という重要な手法もありますね。


話は変わりますが、私はまぁまぁ本が好きな方です。

好きなジャンルは「歴史小説」で特に幕末が好きです。

司馬遼太郎の「竜馬がゆく」は小学生の頃に読んでから、間違いなく10回以上読んでいる、生涯の伴侶と言えましょう。


「小説」に私が何を期待しているかな、と考えたことがあります。

理由の1つに、登場人物への「投影」があるのかな、と分析しました。

非日常へのあこがれや、ヒーロー・シンドロームというのか・・・まぁ現実逃避の一種ですかね。


さて、僕たち人間は生まれながらにして皆平等だ、とものの本で読んだことがあります。

おそらくそれは正しい、気がしますが・・・。

裏を返せば、99.99%の人間は凡人だ、ということです。

生まれながらにして英雄の資質を備えていたり、ひょんなことから世界を救ったり、なんだかわからないけど女の子にモテたり、はしないみたいです。


僕たちは生まれながらにして、世界の歯車の1つになっていて、自分が欠けてもたぶん代替することができるのでしょう。

それでも、できるだけ自分の価値を高めたい、と思って生きています。

でも、ある時は景気よく生きることができていても、なにか、世界や時代といった大きなものに適応できなければ、人生うまくいかないときが来ることもあるのでしょう。


こう考えた時に、どうも人生は囲碁のゲーム性と似ているところがあるな、と感じたのでした。

原理的には全ての人(石)は平等であること、世界(局面)全体が変わり続けていることで、人(石)の価値は変動し続けること。


政治家や経営者に囲碁愛好家が多いというのも、この仮説に少し信ぴょう性を与えるものかな、と思っています。

彼らは、多くの人間を、時代の趨勢を見ながら常に配置していかなくてはいけない職種ですから。


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ここまで考えていると、囲碁というゲームはなかなか現実主義的な様相を示してきます。

同じ局面上でも、価値の高い石と、相対的に価値が低い石があるということです。


さて、今の世界と時代に生きる、村上深という人間の価値はどうなのだろうか。

また、囲碁界も大きな視点でいえば、1つの石と言えるでしょうか。


人工知能という要素が、先の世界と時代を大きく変えるかどうかはわかりません。

ただ、私や、私が今の住みかとしている囲碁界が変化に対応して、価値を高める努力をしないといけないな、と。


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そうそう、「捨て石」について。

私は碁打ちとしては「捨て石」を大いに多用しています。

碁に勝つ、という大義があれば、捨てられた石たちの心情をおもんばかることはありません。


しかし、現実世界ではとても難しいですね。

特に、捨てられる側はたまったもんじゃありません。


「大局観」は大事なものだと、囲碁を通じて私は経験的に良く理解しています。

しかし、現実世界で、何かを犠牲にして、何かを得るという選択を正しくできるのだろうか。

特に、自分を「捨て石」に分類してそれが最善だと判断せざるを得ない時が来るかもしれない。

その時に自己犠牲を選べるのか。


残酷な空想ですけど、現実は突然無慈悲になるものでしょうから。

私も石ころなりに、世界を見続けるしかないのかな。


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なんちゃってね~。


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ご案内しております「囲碁電王戦の鑑賞会」ですが、以下のような感じでやりたいと思います。




初めて、自分の発案で企画らしい企画をするので、ちっと手探りしながらです。

AlphaGoのときは、私は家で1人で観戦していたのですが、やっぱり誰かと話をしながら見ていたいなぁ、って思ったんですよね。

今回、あまりにスケジュールが急ですから、ほかの人の企画を待っていられなくなっちゃって、自分で作りました。

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