退社時間から1時間ほど過ぎた頃だろうか、美香の同僚たちも帰り私宅をして、退社を始める

だんだんと周りに人が少なくなり、美香と鴨志田だけの二人になっていく、オフィスの空気がだんだん張り詰めていく


鴨志田は、書類を書きながら、獲物を狙うライオンのようにその時を待っているように

見えた。最後の同僚がオフィスを後にした。

それを確認すると鴨志田は美香に近づき始める、美香もその気配に気づいているのか、美香が声を発し様としたその瞬間、鴨志田は美香の机を思い切り叩き美香に迫った。


「昼はよくも恥をかかせてくれたな、お前は自分の立場がわかっていない様だから」

「いい物を見せてやろう」

「な、何ですか」美香は震える声で問いかける

鴨志田はスーツのポケットから自分の携帯電話を取り出して画面の部分を美香の前に

見せ付けるように出した。美香は自分の目を疑った。


おとといの、夜中に鴨志田から受けた恥辱でフィニシュで果てて

放心状態にある美香のあられもない姿だった。

黙り込む美香に鴨志田は続けた「お前は、もう俺の奴隷なんだよ、わかってるだろうもし、お前がここで拒めば

俺は、掲示板にこの写真をばら撒くぞ」強い口調で鴨志田がまくし立てた。




鴨志田の中で憎悪がこみ上げる、この女今からは俺の奴隷として支配していくんだ

そんな憎悪があったが、周りの社員の目の手前何も言わず食堂を後にした

妻から作ってもらった愛妻弁当は会社近くの公園のベンチで食べた。

味は、覚えてはいない

午後からは、鴨志田と美香の接点はない、仕事上の会話もないまま時刻は黄昏時に近づいた

会社の退社時刻は18時半、鴨志田が周りにもわかるように「中西君、明日の会議の資料を作成してくれ」

美香は、「わかりました 」答えるしかなかった。

いよいよ、真夜中の強制残業第2幕の始まりだ・・・

鴨志田は、心でつぶやきその時を待った。


今朝のあの電話が切れた後、仕事上の会話も、鴨志田と美香の間にはない

しかし、美香が池田隆二と話をする瞬間には美香に対し痛い視線が投げかけられる

これに、美香は激しい嫌悪感を覚えていたが、露骨に嫌な態度も取れないので

見てみぬ振りをしてやり過ごした。


時刻は昼時、鴨志田は今日に限り、妻の機嫌がよく愛妻弁当を持参している

他にも何名かの社員昼は弁当で済ましている、そしてその中に美香の姿もあった。

会社の10階にある社員食堂へ鴨志田が入ってくる、周囲の同僚と雑談を交わすと

辺りを見回し、開いているテーブルを探している様子である。


そして、そこに鴨志田のベストオブターゲット、美香が今まさに

お弁当を食べようとしていたその時、美香の肩に鴨志田が手を掛けて

「よっ」と声を掛けたしかし、美香の動きが止まってしまうなぜならあの忌まわしい夜が

蘇ってきたからだ、鴨志田の声ではない触れられたその手の感触だけで鴨志田であると


気づいていしまうほど、美香の神経を逆なでしていた、

美香は思わず「止めてください!!」叫び声をあげてしまった

食堂は騒然となった。「な、中西君何を叫んでいるんだ、僕は少し触れてしまっただけじゃないか」

無神経な鴨志田の一言にさらに美香は続ける「そんなフレンドリーな挨拶はいらない!!、あなたのしたことはセクハラですよ、わかってるんですか !!」

鴨志田は黙ってしまった。