中国旅行記(11) 怒り爆発
黄龍の下りの道、屋外に設置されているトイレが空くのを待っていた時。
ドアが開き、次は僕の番のはずだった。ところが後ろから来た中国人の男が、
ひょいと前に出てきて、平然とそのトイレに入ろうとした。この時、中国に来て以来、
このような場面で度重なって蓄積してきた苛々の数々が飽和点を超えた。
"ガシっ"
男の肩を後ろから掴んだ。振り向いた男に日本語で言う。
「先に待ってるのが見えなかった?!」
肩をつかまれた上に知らない言葉で文句を言われた彼は、
動揺した様子で中国語で何かもごもご言いながらも、引き下がった。
割り込みは撃退したものの、こういう環境の中での毎日、
まだ数日目とはいえちょっと疲れてきた。
ドアが開き、次は僕の番のはずだった。ところが後ろから来た中国人の男が、
ひょいと前に出てきて、平然とそのトイレに入ろうとした。この時、中国に来て以来、
このような場面で度重なって蓄積してきた苛々の数々が飽和点を超えた。
"ガシっ"
男の肩を後ろから掴んだ。振り向いた男に日本語で言う。
「先に待ってるのが見えなかった?!」
肩をつかまれた上に知らない言葉で文句を言われた彼は、
動揺した様子で中国語で何かもごもご言いながらも、引き下がった。
割り込みは撃退したものの、こういう環境の中での毎日、
まだ数日目とはいえちょっと疲れてきた。
中国旅行記(10)"「坂道好き」にはたまらない"九賽溝・黄龍ツアー④
朝食後すぐに集合。バスは黄龍へ向けてホテルを出発。今日は寒い。外は雪がうっすらと積もっているほどなのにこのバスの車内はまったく暖房がされていない。運転手も厚着をして、白い息を吐きながら運転している。何故暖房をつけないのかガイドのKさんに聞いてみた。Kさんは運転手と話してからこう説明した。「ココハ標高ガ高イノデ、暖房ヲツケルト、バスノ速度が遅クナルノデス」よくわからないがそういうことだったらしい。バスは数十分で黄龍に到着。黄龍も九賽溝と同じく、世界遺産に指定されている風景区である。
左の写真は黄龍の地図。黄色い龍のように見えることからこの名前がついたらしい。現在地は左端。撮影する五彩池は・・・右端のほうだ・・・。距離は3.8キロ!?歩くか籠に乗るしかないの!?歩くと片道2時間!?籠は片道300元もするの!?ともかく歩いてみる。入り口の地点ですでに標高3000メートルを超えている。ここから2時間、坂と階段を上って、目的の五彩池の地点は標高3500メートル。持っている機材の重量は5kgもないとは思うが、薄い酸素とどこまでも続く登り坂、いつもの2倍も重く感じる。周りを歩く他の観光客達は、入り口の売店で売られていたスプレー缶のような酸素ボンベを持っている人が多い。また、道のところどころには無料で酸素が吸える小屋が建てられていて、どの小屋も酸素を求める人々で満員だ。
無理をするとすぐに息が切れるので立ち止まって休む。通りすぎる籠の写真を撮ってみたのだが、客の乗っていない籠を撮ってしまった。酸素不足のせいで判断力が鈍っているのかも知れない。籠屋の人達は客を乗せた重い籠を担いでいるのに信じられない速さで通りすぎて行く。
予定通りたっぷり2時間。五彩池に到着。雨が降って来た。カメラを濡らさないよう注意しながら数カット撮影する。やれやれ、と思っているとガイドのKさんが上を指差す。「アソコニモ、展望台ガアリマス」見るとまだ上がある・・・知ってしまった以上は登らないわけにはいかない。上の展望台からのアングルもよさそうだ。最後の力を振り絞って登り、本番のカメラで数カット、ビデオ数十秒、デジカメで記念の1カットを撮影。
この黄龍、僕の個人的な感想では、前日の九賽溝よりはずっと見ごたえのある風景区だと思う。ただし・・・この登りのキツさに見合うと思うかどうかは、かなり個人差がありそうだ。逆に「空気の薄い場所で坂道や階段をのぼるのが好きでたまらない」という人は間違いなく大満足!!
左の写真は黄龍の地図。黄色い龍のように見えることからこの名前がついたらしい。現在地は左端。撮影する五彩池は・・・右端のほうだ・・・。距離は3.8キロ!?歩くか籠に乗るしかないの!?歩くと片道2時間!?籠は片道300元もするの!?ともかく歩いてみる。入り口の地点ですでに標高3000メートルを超えている。ここから2時間、坂と階段を上って、目的の五彩池の地点は標高3500メートル。持っている機材の重量は5kgもないとは思うが、薄い酸素とどこまでも続く登り坂、いつもの2倍も重く感じる。周りを歩く他の観光客達は、入り口の売店で売られていたスプレー缶のような酸素ボンベを持っている人が多い。また、道のところどころには無料で酸素が吸える小屋が建てられていて、どの小屋も酸素を求める人々で満員だ。
無理をするとすぐに息が切れるので立ち止まって休む。通りすぎる籠の写真を撮ってみたのだが、客の乗っていない籠を撮ってしまった。酸素不足のせいで判断力が鈍っているのかも知れない。籠屋の人達は客を乗せた重い籠を担いでいるのに信じられない速さで通りすぎて行く。
予定通りたっぷり2時間。五彩池に到着。雨が降って来た。カメラを濡らさないよう注意しながら数カット撮影する。やれやれ、と思っているとガイドのKさんが上を指差す。「アソコニモ、展望台ガアリマス」見るとまだ上がある・・・知ってしまった以上は登らないわけにはいかない。上の展望台からのアングルもよさそうだ。最後の力を振り絞って登り、本番のカメラで数カット、ビデオ数十秒、デジカメで記念の1カットを撮影。
この黄龍、僕の個人的な感想では、前日の九賽溝よりはずっと見ごたえのある風景区だと思う。ただし・・・この登りのキツさに見合うと思うかどうかは、かなり個人差がありそうだ。逆に「空気の薄い場所で坂道や階段をのぼるのが好きでたまらない」という人は間違いなく大満足!!中国旅行記(8)「中国的殺到バス乗車法」九寨溝・黄龍ツアー③
早朝、ホテルを出発して1時間半ほどでいよいよ九寨溝に到着。ここは、湖や滝などが点在する広大な自然風景区で、世界遺産にも指定されている。入場するには事前の許可が必要で、その上かなり高い入場料金を支払わねばならない。入場料はオフシーズンのこの時期でも2百数十元=3千数百円。成都の平均的サラリーマンの月収は2万円ぐらいというから、一般的な中国人にはかなりの「キヨブタ」ではないかと思われる。それなのに実際来てみてこの人の多さに驚いた(但し実際にここへ来る観光客は上海など一部の所得の高い地域からの人々が多いらしい)。ガイドブックによれば「九賽溝の自然を保護するために入場者数は1日1万2000人に制限されている」ということなのだが、ガイドさんいわく「オンシーズンには1日数十万人の観光客が訪れる」などと、話しが全然違う。エントランス付近にはファースト・フードや土産物屋などのある大きな建物があって、その奥に風景区入り口の巨大なゲートが設置されている。まるで遊園地か何かのエントランスのようで、自然風景区のそれとはおよそ似合わない雰囲気だ。
入り口を入ると、そこから先、風景区内の移動は徒歩かシャトルバスを利用することになるのだが、とにかくこのバス乗り場がひどい。大げさでなく、命がけだった。バス停にはご覧のような恐ろしいほどの人だかり(注=「行列」ではない。「人だかり」である)。本当はバスが到着している状態を撮りたかったのだが、バスが到着するとこの人だかりは一斉に、バスのほうへ「殺到」しようと動くので危なくて写真なんか撮っている場合ではない。この群集には「列を作って」「順序よく」「譲り合いながら」などという考えは全くないらしい。とにかく他人を力任せに押しのける。自分さえ少しでも先にバスに乗れれば他のことはどうなっても知ったことではないらしい。この様子をビデオか何かに撮って「災害の現場から逃げようとしてバスに殺到する群集」とでも説明して見せれば誰も疑いはしないだろう。というかこのバス乗り場自体がすでに「災害現場」そのものかも。
ともかく、必死でバスを乗り換えながら風景区内のスポットをいくつか移動し写真を撮る。どこもかしこも人だらけ。人込み疲れ。
さて写真は本日の昼食。この九寨溝には食事のできる施設が1箇所しかなく、大変混雑するとのことで、前もってツアーの参加者に配られたもの。ビスケットなどのお菓子とザーサイ、メインディッシュは「八宝粥」。
「八宝粥」というのは玄米か何かがベースのお粥に豆が入っていて、うっすらと甘い味付けがしてある。中国ではわりとポピュラーなものらしくあちこちで見かけたのだが僕はこのうっすらした甘さがとにかく駄目だった。塩味にしてくれればまだ食べられたと思うのだが・・・機会があったら一度お試しあれ。
勿論、こんな景色にも出会うことはできるのだが、どちらかというと景色よりも人の頭を見に行ったような、新鮮な空気よりも他人の吐いた息を吸いに行ったような、そんな感じの九寨溝。「人込みがたまらなく好き」という人にはイチオシの観光スポットだと言える。
入り口を入ると、そこから先、風景区内の移動は徒歩かシャトルバスを利用することになるのだが、とにかくこのバス乗り場がひどい。大げさでなく、命がけだった。バス停にはご覧のような恐ろしいほどの人だかり(注=「行列」ではない。「人だかり」である)。本当はバスが到着している状態を撮りたかったのだが、バスが到着するとこの人だかりは一斉に、バスのほうへ「殺到」しようと動くので危なくて写真なんか撮っている場合ではない。この群集には「列を作って」「順序よく」「譲り合いながら」などという考えは全くないらしい。とにかく他人を力任せに押しのける。自分さえ少しでも先にバスに乗れれば他のことはどうなっても知ったことではないらしい。この様子をビデオか何かに撮って「災害の現場から逃げようとしてバスに殺到する群集」とでも説明して見せれば誰も疑いはしないだろう。というかこのバス乗り場自体がすでに「災害現場」そのものかも。
ともかく、必死でバスを乗り換えながら風景区内のスポットをいくつか移動し写真を撮る。どこもかしこも人だらけ。人込み疲れ。
さて写真は本日の昼食。この九寨溝には食事のできる施設が1箇所しかなく、大変混雑するとのことで、前もってツアーの参加者に配られたもの。ビスケットなどのお菓子とザーサイ、メインディッシュは「八宝粥」。
「八宝粥」というのは玄米か何かがベースのお粥に豆が入っていて、うっすらと甘い味付けがしてある。中国ではわりとポピュラーなものらしくあちこちで見かけたのだが僕はこのうっすらした甘さがとにかく駄目だった。塩味にしてくれればまだ食べられたと思うのだが・・・機会があったら一度お試しあれ。
勿論、こんな景色にも出会うことはできるのだが、どちらかというと景色よりも人の頭を見に行ったような、新鮮な空気よりも他人の吐いた息を吸いに行ったような、そんな感じの九寨溝。「人込みがたまらなく好き」という人にはイチオシの観光スポットだと言える。中国旅行記(7)トイレット・ペーパー
中国でホテルの部屋にチェックインしたら、ただちにバスルームへ行き、トイレットペーパーを確認しなくてはいけない。これは去年の中国旅行で得た教訓である。なぜならまず、中国のホテルの、ルームクリーニングの人はこちらが黙っていると、部屋のトイレットペーパーがほんの少しでも残っている限り新しいものを補充してくれない。トイレに座ってから「ア!無い!!」などと慌てて取りに行き「トイレットペーパー・プリーズ!」などと英語で言っても通じない。また、外出先の公衆トイレなどでは、備え付けのトイレットペーパーなどというものは無い場合がほとんどだから、外出時に携帯する分も含め、余分に入手しておく必要がある。
さて、バスルームのドアを開けると、そこには包装紙に包まれた新しいトイレットペーパーがひと巻き、きちんと置いてあった。・・・がしかし、やたらと小さい。中国人はあんまり拭かないのだろうか?ともかくこんなものでは1回分もあるかどうか分からない。すぐさまガイドのKさんに頼む。
「Kさん、悪いんだけどトイレットペーパーをいくつかもらってきてくれない?」
Kさんは首をかしげた。
「コンナニイッパイアルノニデスカ?」
Kさんも「あんまり拭かない人」らしい。
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さて、バスルームのドアを開けると、そこには包装紙に包まれた新しいトイレットペーパーがひと巻き、きちんと置いてあった。・・・がしかし、やたらと小さい。中国人はあんまり拭かないのだろうか?ともかくこんなものでは1回分もあるかどうか分からない。すぐさまガイドのKさんに頼む。
「Kさん、悪いんだけどトイレットペーパーをいくつかもらってきてくれない?」
Kさんは首をかしげた。
「コンナニイッパイアルノニデスカ?」
Kさんも「あんまり拭かない人」らしい。
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中国旅行記(6)「高山病に注意」九寨溝・黄龍ツアー②
予定通り、たっぷり十時間かけて、九賽溝の手前、川主寺という町に到着。ここはすでに標高が2700メートルあるということで、高山病の心配をしなければならない。バスの座席にただ座っている限りは何ともないのだが動いたらどうだろうか。酸素が少ないので最初は用心してそーっと動いたほうが良いだろう。・・・と思っていたはずなのに、バスから降りる時になったらすっかりそんなことを忘れて(何せ長時間乗っていたから早く降りたかったし)ステップを「だだだっ!」と一気に駆け下りてしまった。案の定、頭が「クラ~っ」とした・・・ような気がした。
ホテルのロビーでガイドさんがチェックインの手続きをしている間も、息苦しい・・・ような気がした。まあ高山だという意識がなければ、もしかすると気づかない程度のレベルかも知れないし、まったくの気のせいかもしれない。しかしこのホテル、ロビーはまったく暖房されていなくて寒い。おまけに照明も節約しているらしく暗い。部屋は2階に決まったらしい。エレベーターは無いので荷物を持って階段を上がる。荷物が重いとやっぱり本当に息苦しい・・・・・・・・・・・・・
・・・・・ような気がした。
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ホテルのロビーでガイドさんがチェックインの手続きをしている間も、息苦しい・・・ような気がした。まあ高山だという意識がなければ、もしかすると気づかない程度のレベルかも知れないし、まったくの気のせいかもしれない。しかしこのホテル、ロビーはまったく暖房されていなくて寒い。おまけに照明も節約しているらしく暗い。部屋は2階に決まったらしい。エレベーターは無いので荷物を持って階段を上がる。荷物が重いとやっぱり本当に息苦しい・・・・・・・・・・・・・・・・・・ような気がした。
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中国旅行記(5)食事のマナー
ツアーで最初の昼食の時間。一行は8人ずつほどのグループに分かれ丸テーブルを囲む。四川料理が次々に運ばれてくる。しかし品数はかなり多いのだが各人の前に置かれている食器は箸一膳と、お椀のような器がひとつだけ。日本の中華料理店では、取り皿が何枚でも使い放題、といったイメージがあるのだが、本場四川省ではこれが普通なのだろうか・・・。同じテーブルの中国人達はその器にご飯もおかずもスープも麺も、一緒に取って豪快にかきこんでいる。料理をごちゃまぜにすることに抵抗のある僕は、ひとつの器をなるべく上手くやりくりして、少しずつ食べる。料理の味は悪くないな・・・・などと思っていたその時。
「ぺっぺっ!・・・プッ、、プッ!」
目を疑った。隣に座っている中年の中国人男性が、魚の骨やら鶏肉の骨やらをテーブルの上に吐き出しているではないか。中国では食べ物のカスなどを床に捨てることは良しとされる習慣がある、というのは聞いていた話しだが、テーブルの上に、しかも口から直接「ぺっぺっ!」とは・・・これも本場の流儀なのだろうか。しかし隣の席でそれをやられるとさすがに参ってしまう。食欲は一気に消失。
・・・・・・・・ごちそうさまでした・・・。
・・・とか言いつつこの男性が「ぺっぺっ!」をしたあとのテーブルを、
わざわざ写真に撮っているかなり悪趣味な自分。
そんな写真を見てみたいという、これまたなかなか悪趣味なあなたは↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓

どう?
「ぺっぺっ!・・・プッ、、プッ!」
目を疑った。隣に座っている中年の中国人男性が、魚の骨やら鶏肉の骨やらをテーブルの上に吐き出しているではないか。中国では食べ物のカスなどを床に捨てることは良しとされる習慣がある、というのは聞いていた話しだが、テーブルの上に、しかも口から直接「ぺっぺっ!」とは・・・これも本場の流儀なのだろうか。しかし隣の席でそれをやられるとさすがに参ってしまう。食欲は一気に消失。
・・・・・・・・ごちそうさまでした・・・。
・・・とか言いつつこの男性が「ぺっぺっ!」をしたあとのテーブルを、
わざわざ写真に撮っているかなり悪趣味な自分。
そんな写真を見てみたいという、これまたなかなか悪趣味なあなたは↓
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どう?
中国旅行記(4)九寨溝・黄龍ツアー①
九賽溝と黄龍は、成都から400キロほど北にある、世界遺産に指定された風景区で、近年では日本人観光客も増えているという。今回は成都発の中国人向けツアーに参加する。日本語ガイドの中国人Kさんが一緒なので言葉の心配はない。
49人乗りのバスは45人を乗せ、北へ向かう。車中での人々の振舞いはなかなか凄い。飲んだり食べたりして出たゴミは床に捨てる。窓を開けて外に唾を吐く人、床に唾を吐く人さえいる。運転手はくわえタバコをしながら先行する車にこれでもかというほどのクラクションを浴びせ、次々と強引な追い越しをくり返す。

道中、休憩のため停車するドライブインのような施設の付近には、観光客を目当てに商売をする地元の人々が多くいる。ヤクー(牛のような動物)に乗せ記念写真を撮らせる商売、リンゴを売り(1箱で1元=約13円ぐらいからあるらしい)など。しかしこのリンゴの売りかた(右の写真)はちょっと変わっている。後ろの建物はトイレで、ここはトイレの出入り口。そこにリンゴを売る店がくっついている!でもこのエリアではこういった複合施設(?)あちこちで見かけた。
道は次第に山中へと入り、片側は切り立つ岩山、もう一方は下に川を見ながらひたすら走る。道路のところどころには、岩山から落ちてきたらしい石が転がっている。なかには80センチ角はあるかと思われるものが、つい今さっき落ちてきました、とばかりに車線を塞いでいる。少しばかり運が悪ければ頭の上に落ちてくるか、正面から激突するだろう。しかし運転手は石に驚く様子もなく、当たり前のようにそれをよけて、またアクセルを踏み込む。
『運を天に任せるから "うんてん" と言うんだ』
父の駄洒落を思い出した。
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49人乗りのバスは45人を乗せ、北へ向かう。車中での人々の振舞いはなかなか凄い。飲んだり食べたりして出たゴミは床に捨てる。窓を開けて外に唾を吐く人、床に唾を吐く人さえいる。運転手はくわえタバコをしながら先行する車にこれでもかというほどのクラクションを浴びせ、次々と強引な追い越しをくり返す。

道中、休憩のため停車するドライブインのような施設の付近には、観光客を目当てに商売をする地元の人々が多くいる。ヤクー(牛のような動物)に乗せ記念写真を撮らせる商売、リンゴを売り(1箱で1元=約13円ぐらいからあるらしい)など。しかしこのリンゴの売りかた(右の写真)はちょっと変わっている。後ろの建物はトイレで、ここはトイレの出入り口。そこにリンゴを売る店がくっついている!でもこのエリアではこういった複合施設(?)あちこちで見かけた。道は次第に山中へと入り、片側は切り立つ岩山、もう一方は下に川を見ながらひたすら走る。道路のところどころには、岩山から落ちてきたらしい石が転がっている。なかには80センチ角はあるかと思われるものが、つい今さっき落ちてきました、とばかりに車線を塞いでいる。少しばかり運が悪ければ頭の上に落ちてくるか、正面から激突するだろう。しかし運転手は石に驚く様子もなく、当たり前のようにそれをよけて、またアクセルを踏み込む。
『運を天に任せるから "うんてん" と言うんだ』
父の駄洒落を思い出した。
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中国旅行記(3)成都空港→市内ユース・ホステル
成都空港に降り立った頃には、日もすっかり暮れていた。出迎えの車に乗りこみ市内へ向かう。対向車の殆どがヘッドライトをお構いなしにハイ・ビームにしたまま走っている。また、ここは片側一車線のこの道路なのだが、対向車が頻繁に、追い越しのためにこちら側の車線にはみ出し、際どいところでもとの車線に戻っていくので度々肝を冷やす。40分ほどで市内の中心部へ。
ユース・ホステルの食堂には白人のバック・パッカーが数人、食事をしている。ここに居ついているらしい人懐っこい猫が、テーブルに上がってきて客に食べ物をねだる。ムードは和やかだ。スパゲッティーを注文してしばらくすると厨房から火の手があがり、火事だ火事だとちょっとした騒ぎになるもののすぐに鎮火。出されたスパゲッティーも、燃えて黒焦げになっているわけでもなく、味も悪くない。
部屋に入り、持参したノートPCを電話線につないでネットにアクセスを試みるがどうしても接続できない。フロントの係りに尋ねると、部屋の電話線からは無理なのでロビーの有料ネット端末を使うように、と言われる。しかし日本語入力はできそうにないし、夜も遅いので今日のところは諦め、寝ることにする。旅先ですんなりネットに接続できることが稀なのは経験で良く知っている。明日からは3泊4日の、九賽溝ツアーに参加する。バスに十時間も乗る予定なので、今夜はとにかく、よく休んでおかなければ。
by RYU / Mail / URL(Main Site)
ユース・ホステルの食堂には白人のバック・パッカーが数人、食事をしている。ここに居ついているらしい人懐っこい猫が、テーブルに上がってきて客に食べ物をねだる。ムードは和やかだ。スパゲッティーを注文してしばらくすると厨房から火の手があがり、火事だ火事だとちょっとした騒ぎになるもののすぐに鎮火。出されたスパゲッティーも、燃えて黒焦げになっているわけでもなく、味も悪くない。
部屋に入り、持参したノートPCを電話線につないでネットにアクセスを試みるがどうしても接続できない。フロントの係りに尋ねると、部屋の電話線からは無理なのでロビーの有料ネット端末を使うように、と言われる。しかし日本語入力はできそうにないし、夜も遅いので今日のところは諦め、寝ることにする。旅先ですんなりネットに接続できることが稀なのは経験で良く知っている。明日からは3泊4日の、九賽溝ツアーに参加する。バスに十時間も乗る予定なので、今夜はとにかく、よく休んでおかなければ。by RYU / Mail / URL(Main Site)
中国旅行記(2)上海→成都 「中国的殺到飛行機搭乗法」
国内線の出発ゲートに入るとますます中国らしくなってくる。周りで待つ乗客のほとんどは一見すると中国人らしい人ばかり。売店では生きたカニまで売っている。搭乗のアナウンスがあり、バスに乗って機へ。停車したバスから降りた乗客達はいっせいに、我先にとタラップへ「殺到」。手荷物の多い僕は、乗り遅れて荷物の置き場がなくなると困るので怯まず突き進み、タラップを上る。機内に進んでようやく自分の座席の前へ到着し、荷物を棚に上げようとしていると・・・ドカっ!ドカっ!!・・・・うわっ、うわっ、後ろから来た人が次々にぶつかりながら強引に通って行く。もう一個の荷物も棚に上げねば・・・ドカドカッ!!・・・うわうわっ、、、。
こうして、汗びっしょりになりながらやっとの思いで自分の座席に腰を下ろした時には、
この「中国的殺到飛行機搭乗法」を遥かに上回る、
「中国的殺到バス乗車法」のことは知る由もなかった。
by RYU / Mail / URL(Main Site)
こうして、汗びっしょりになりながらやっとの思いで自分の座席に腰を下ろした時には、
この「中国的殺到飛行機搭乗法」を遥かに上回る、
「中国的殺到バス乗車法」のことは知る由もなかった。
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