「あるスキャンダルの覚え書き」をDVDで
原題は「NOTES ON A SCANDAL」。
最近は邦題に知性も教養も感じられないものが増えている。この題名も美しくない。なにゆえ「覚え書き」であって「覚書」でないのか。そもそも何故「覚え書き」なのか?小説のタイトルがこれだったのか。それにしても酷い。
予告編をみなければ、出会えなかったろう。
すごく面白い。ちゃらい内容かと思いきや、ホラーに近い怖さも醸し出す。
ケイト・ブランシェットの色香が素晴しい。この人にこんな華やぎがあるとは。
映画の楽しみのひとつは、その動きに埋め込まれた微妙なニュアンスを解読する喜び。視線ひとつにすら深い感情が隠されている。女心と恋に苦しむ姿を、近年これ程丹念に見せてくれる映画も稀だろう。
ホラーというのは、一方のジュディ・デンチ。こわっ。
見れば分かる。
最期の終わり方など、ホラー映画かと思わせる。
TSUTAYA DISCAS に入ろうと思う
ネットでDVDを借りる経験を3回繰り返してみて、正式入会しようという気持ちになった。
来店型のリアル店舗では、パッケージをみてレンタルを決めることが多かった。「観たい」という欲求はパッシブな出会い方(パッケージをみるという出会い)から生じていた。
ネットでは検索型でタイトルを決めることの方が多かった。検索エンジンをつかって作品を探す。それがレンタル可能であれば借りるといったアクティブな出会い方である。
体系的に観る場合に適している。
しばらくこのサービスを活用してみて、判断を下したい。
最大のメリットは、リアル店舗に出向く必要がなくなることだ。この時間節約のメリットは大きい。借りるだけでなく、返す時間コストを払いつつ、レンタル料も延滞料も払うというビジネス・モデル・・・考えてみれば、時間コストを考えればレンタル1本あたり時給分位の負担になるのではないか?
そういう時間の過し方があってもいい。問題は一ヶ月にどれ位、許容できるかという自分自身の問題である。
映画「ミュンヘン」
映画は対岸にマンハッタン島が望めるラストショット出終わる。スピルバーグのクレッジットが出る。
Derected by のDの丁度上の位置に、9.11の標的となったワールド・トレーディング・センターが見える。
スピルバーグの欠点を挙げるとすれば、あまりに映像表現が巧すぎるという一点か。
固定ショット、トラヴェリング・ショット、クレーン、映像のLOOK、その統一感など、完璧に近い商品といえる。快適に観客はドラマをみれる。極上の演出術といえるだろう。
スピルバーグに比べれは、ヒッチコックの映画の方がむしろ「芸術的」と云える。ヒッチコックは「視覚」との対話が創作のコアにあった。スピルバーグの映画では初期にあったその映画表現上の試みが近作では後退し、極上の絵の具と華麗な筆致でキャンバスを描ききる、そんな感じがある。
素晴らしい才能と素晴らしい主題への挑戦であり、欠点をあげつらう意図は全くない。
あまりに商品として完成されてる映画を観てる驚きがある。
ジョン・ウィリアムスの音楽もまた同様だ。
ある意味で、ハリウッドの最良の到達点がここにある。
困難な政治的テーマを、非政治的に扱えるスピルバーグは自らその力を興行で成功することにより勝ち取っている。