占星術師のDee Nakagawa(ディー・ナカガワ)です。
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以前に個人的に好きな作家アゴタ・クリストフの「悪童日記」について書きました。
当時はコロナ騒動でのロックダウンの最中でした。
第二次大戦中に双子がサバイバルする小説である「悪童日記」を題材に書いた理由は、日本にも徐々に戦争の足音が近づいて来るのを感じての事です。
現実的に日本が戦争に巻き込まれる状況は残念ながらリアリティを増して来ていると思います。
どうしたら良いのかについては、一人一人が世界の情勢に関心を持ち、どうすれば自分達が生き残れるのかを考えて、日本の政治家連中に対して声を上げストレスを与えて働かせることは大事かと思います。
日本は民主主義国、選挙も機能している国です。
防衛は国単位でないと出来ないことで、個人的にはいくら予算をつぎ込んでも必要なものだと考えます。
ただこれまで地道に軍事力を上げていたのならともかく、危なくなったからあるいは米国からの要求と推測される状況だけに対応して予算を増額しても、それで上手く戦えるのかとも思ってしまいます。
戦争においては必ず達成しなければならないことがあります。
それは負けないこと。
敗戦の悲惨さと惨めさは、第二次大戦で日本は嫌というほど体験させられました。
日本は未だアメリカに対して、ドイツ共どもへりくだった状態の国です。
三島由紀夫氏は市ヶ谷の自衛隊駐屯地で自決する時に、このままでは自衛隊はアメリカの傭兵になると予言して逝かれました。
現代において戦争で負けることがどれだけ悲惨な事なのかは、今のガザ(パレスチナ)を見れば誰でも理解できます。
こちらは閲覧注意、刺激の強い映像が苦手な方は見ないでください。
↓
https://x.com/RyLiberty/status/1726149345786151192?s=20
戦争に負ける、やられるとこうなるようです。
今は暴力については理解することも必要かと思います。
平和を手放さないためには、どこまでも現実的に考える必要があります。
負ける戦争であればやってはいけないし、やる以上は絶対的に勝つ必要がある。
負けると虐殺暴行財産剥奪など、悲惨な形で人生を終えるハメになります。
それでもやはり戦争になる場合とは・・・例えば政府が政治家である自分達だけが助かればいいと考え、自分達は助かると信じて他国の言いなりとなり、結局は国民は戦争に巻き込まれるとか。
そういう最悪の場合にはどうすればいいのでしょうか?
私たち自身の自衛能力に、自分や身近な人たちの命がかかってきてしまう訳です。
先のアゴタ・クリストフの「悪童日記」は、そんな戦争の最中に過ごしたアゴタの幼年期の体験を元にして書かれています。
アゴタの場合では幼少期の戦争は生きて切り抜けられたのですが、その間ハンガリーはドイツに占領されドイツ語が母国語となり、その後ソ連(現ロシア)に占領され次の母国語はロシア語となり、その後ハンガリーからスイスに亡命しました。
つまり移民となったわけです。
この時点で作家だったわけではなく、普通の21歳の一児の母親で貧しかったとも言っています。
元々文章を読む事が好きだったアゴタにとって、ドイツに占領され母国語がハンガリー語からドイツ語に変わり、次にソ連に占領されてロシア語に変わったあたりでは学校でも今度からロシア語でとなっても皆が知的サボタージュをして学ぶ気は無かったと言っています。
その後スイスへの亡命したことに関して「文盲」では詳しく述べられています(と言っても本人が記憶がここだけぼんやりしていると言っていて相当のストレスの中での亡命だったようです)。
亡命は途中で止めハンガリーに戻っても刑務所行きか、ロシア御国境警備隊に撃たれる。
親族にも「悪童日記」の双子のモデルとなった仲の良い兄にも黙って亡命したとの事で、強い意志が必要だったようです。
亡命先への文字通りの道案内人に命を預け、それまでの全財産も渡し(紙クズになるから)、さらにその後自分達をスイス政府が受け入れてくれるかどうかゆだねる訳ですから、半端な経験ではなく命がけの博打です。
今とは時代も違い、東ヨーロッパ近辺という地域性も違うからか、移民であるアゴタたちにスイス人は食べ物やお金を得助したりもしていたようで感動的でもあります。
現状の欧州での移民と言えば、過去にドイツのメルケルが主導した移民政策でのアラブ、イスラム系の移民たちは今では欧州の大きな問題となっています。
移民達に暴行を受けるドイツ人。
↓
https://x.com/RadioGenoa/status/1725911601214021800?s=20
https://x.com/radiogenoa/status/1727009299690635294?s=46&t=_Hxr6MDAKX8su0lRAXA7BQ
メルケルへの批判は今もSNSで後を絶ちません。
私もメルケルは余計な事をしたと考えています。
例えば私がドイツに亡命したら移民となりますが、今数多くいるイスラム系は根本的にアゴタ達東ヨーロッパの移民と違いドイツ文化には合わせない。
当然反感も戸惑いも買うし、例えばアジア人もヨーロッパでVS移民の対象になる恐れも出る。
今は人口削減をとなえる勢力がありますし、今後の移民は何をされるか分からないという話を私は聞いたことがあります。
アゴタの時代の東ヨーロッパからの移民はしかし、スイスならスイスの文化的生活に自分を同調させようと苦労したようです。
アゴタ自身はスイスで最初10年以上単調な工場勤務をして過ごしたようです。
完璧な安全があり工場と買い物と洗濯と食事以外することがなく、日曜日に長く故郷の夢を見ること以外することの無い沙漠だったと言っています。
そのような亡命生活の結果として、一緒に亡命した移民の2人が禁固刑承知でハンガリーに帰国、2人はカナダまで移住、4人は自殺し最年少は18歳の少女だったとか。
「文盲」は、過酷な亡命を経ても、移民生活の本質とはどういうものかを考えるにふさわしい本とも言えるかと思います。
もし移民になった時に、命はあっても人間的な孤独を埋める何かは手に入るのかという事です。
アゴタの場合は、人生でのメンタルが危機になった時はいつも文章を読む、書くことでそれを上手く回避しています。
移民となって空しさに襲われていた時も、発音と記述が一致していると思えなかった自身にとって難しく感じるフランス語に地道に取り組むことで、結果的にメンタルも克服しています。
アゴタ・クリストフのホロスコープです(時間不明でハウス、ASC、MC関係なし)。
前回ブログ中でも見ていますので、今回はドラゴンヘッドとキロン、バーテックスも追加して見てみました。
前回から抜粋すると
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さらにこの天秤座水星と牡羊座バーテックスのオポジションに山羊座のドラゴンヘッドが両方にスクエア。
人生を先に進めるには水星を使ったバーテックスの結果を出して安定感を手に入れることになるのですが、スクエアなので何度も何度もトライ&エラーが必要になります。
スクエアの克服にはほとんどの人が挫折しますが、大物と言われるような人物はこのスクエアを克服した人は時々います。
日本の有名な絵師、葛飾北斎はその一人。
北斎の人生はほとんどすべてが完全に絵を描くことに費やされましたが、アゴタ・クリストフの人生も同じように文章を読んで書くことに費やされたのではないかと思います。
実際に「文盲」を読むと、彼女がいかに言語というか文章を読み書くことに取り憑かれているかが伝わってきます。
アゴタの場合、そんな読むことが好きな女性が母国言語の通じない場所に行ってどうなるのかが彼女自身と重なった人生ともいえるかと思います。
それにしても、現地で覚えた初めての言語で世界的な小説を書きあげるというのは凄い才能だと思います。
文末で彼女は、
「フランス語で書くことを、わたしは引き受けざるを得ない、これは挑戦だと思う。そう、一人の文盲者の挑戦なのだ」
と言っています。
これをホロスコープの言語で書くと、
「上記の天秤座水星オポジション牡羊座バーッテックス、双子座キロンセクスタイル牡羊座バーテックス、双子座キロントライン天秤座水星、山羊座ドラゴンヘッドスクエア牡羊座バーテックスと天秤座水星」
になります。
自分のホロスコープ、主に水星近辺の星を探る事で、言語に自分がどう対応していくのかが分かるかもしれません。
以上です。