月乙女座の自己犠牲、三島由紀夫のホロスコープ | 占星術師 Dee Nakagawaの使える占星術 

占星術師 Dee Nakagawaの使える占星術 

どれを選択し、どう展開すれば道が開ける? それが分かるのが占い
鑑定で説明しきれない占い活用法、blogでご紹介します

占星術師のDee Nakagawa(ディー・ナカガワ)です。

 

電話占いヴェルニで電話鑑定してます。

 

原宿占い館塔里木(タリム)で対人鑑定しております。

 

Zoom(ズーム)鑑定始めました。

クライアントの方、顔出し無しでも可能です。

私の方もモニター無しでも可能ですので、電話と同じ状況でもご利用できます。

お支払いは各種カードが可能。

料金は

50分間 10000円 です。

30分希望、あるいは延長をご希望の方は30分5500円から。

ぜひこの機会にお得なZoom(ズーム)鑑定、是非ご利用になってみてください!

下記画面より予約入れていただければ、私の方から招待させていただきます。

 

 

 

 

先日、六本木のミッドタウンを歩いていて急に目が合ったんですよね。

こちらの方と。

 

 

 

 

これですね。

 

写真家の細江英公さんと言えば「薔薇刑」です。

 

 

 

写真としてもかなり特異な立ち位置を獲得している写真かと思います。

細江さんの白黒写真からは、私は日本の肌感覚のリアルさと共に、どこまで行っても晴れない戦後の日本の分からなさ、解放のされなさを感じます。

12/28までやってるミッドタウンの富士フィルムスクエアでは土方巽との傑作「鎌鼬」も展示されてますが、何といっても三島さんの写真は別格。

 

つまり三島由紀夫さんです。

 

 

 

 

 

 

「薔薇刑」の撮影について語る三島さんは下記動画、06:00~ くらいからです。

 

 

三島由紀夫さんは戦後日本最大の知性の一人です。

ノーベル賞候補になった文学的才能にも全く留まろうとしないまま、俗世間での時に道化的な文化人でありアーティストでもある活動を繰り広げました。

戦後の優秀な作家達と比べてもモノが違った人だったと思います。

根底に常にあるのは普通とは違う物事を事細かに解体していくような知性です。

あらゆる事象に対して見通し過ぎるところがあって、三島さんの時代以降の日本の先行きも事細かに三島さんの言うとおりに展開していきました。

今ですら、こんな動画も上がる小説家は世界を探しても存在しません。

 

 

東大法学部、大蔵省、小説家、劇作家、作家文化人、批評家、ボディービルダー、剣道家、政治的アナリスト、思想家、政治活動団体主催者、そして最終的に憂国的テロリズムを起こし自決されたのです。

普通とは言えない人生を送った根底にあったのは使いきれない知性と、どこかやはり日本的と形容してしまう優しさもあったかと思います。

三島さんが発見したと言っても良い文学評論家の田中美代子女史は、三島の文学は愛するという事=命を懸けるという事、とことんそれを追求したら自己犠牲によってでも相手を救おうとする、あるいは自己犠牲自体が相手の救いになる世界観を書いていると三島文学を語っています。

 

三島由紀夫の小説は日本語の文章の並外れた美しさにたいして、テーマに難解さや言語化しづらさを感じる事は少なくないとも思います。

人あるいは対象を賛美する事が作品になっている部分に個人的に特に惹かれていたのですが、田中美代子女史の三島由紀夫評を読んで初めて三島文学を言語化している人に出会った気がしましたし腑に落ちたのです。

田中美代子を読んで同じように感じた方も少なくないのではないかと思います。

 

個人的には最も印象に残っているのは「金閣寺」。

学生時代などに初めて読む訳ですが、「仮面の告白」などはテーマも男色という分かりやすいものを据えてくれていましたけど、「金閣寺」はそもそも美への賞賛は分かるのですが、その後の展開に関して一読では当時分からなかったんですよね。

美の象徴ともいえる金閣寺を実際に放火した事件にたどり着いた三島由紀夫がいて、作品化した作者と事件と作品テーマの関係まで考えさせる構造で、しかも完璧な文体で書いてあって舌を巻くというか。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

文体という事でもこれ以上美しい日本語を書く人は戦後他にいないと思います。

川端康成とのノーベル賞をめぐる川端康成の裏切りににも似た三島さんへの態度、しかしその文体への三島さんから川端さんへの賞賛があるので川端康成も読んでみたのですが、三島さんほどの魅力は感じませんでした。

 

 

日本語という事であれば内田百閒も三島さんは確か賞賛していたと思います。

百閒は世代が違いますがまた別格。

ぜひご一読を。

非常に面白いです。

 

 

 

三島さん経由で知った日本語と言えば谷崎潤一郎もそうです。

私は全作読みましたがどれも面白いんでね、三島さんより面白さなら頭ぬけている気もします。

 

例えば英語やフランス語を話せるバイリンガルであるなどすれば今でも社会的には賞賛されると思いますが、正確且つ美しい日本語を話せる書ける使える人になっても気づかれもしません。

もしあなたが古典的な日本語表現に美を感じて日常でも使おうとすれば逆にヤバい人という目で見られるかもしれず、いくら優秀な母国語の言語能力を持っていたとしてもポジティブな評価を受ける事はほぼ無いでしょう。

逆に鬱陶しい流行語などのロクでもない日本語しか使えない日本人であっても、英語で日常会話ができれば奇麗な日本語を使える方よりは優秀だと評価される訳です。

母国語はどうでもいい。

これが異常な事だとすら思わないのが今の私たち日本人であるかと思います。

日本の現状の異常さを理解することは大事なことかもしれません。

 

そんなこんなで三島由紀夫のホロスコープにたどり着こうかと思います。

 

三島由紀夫のホロスコープです。

 

三島さんの伝統志向、右翼思想は山羊座太陽と水星がもたらすもの。

その太陽は5ハウスにあり、伝統志向であってもやりたい放題するのは5ハウスの表現欲求や自由さ、遊び好きがあってのところです。

元々のキャラクターと似つかないヤクザなんかを演じたのも、この5ハウスの遊びの要素があって可能になったのではないかと思います。

あとASCに天王星がオポジションもしてるので、イメチェンしたくなる時がある訳です。

 

 

8ハウスのキロンも太陽にスクエアしていて性的な部分と自己イメージに傷をもつことがあり、この辺は最初の「薔薇刑」にも通じるものがありそう。

 

 

まさに “仮面の告白” ですよね。

 

三島さんの8ハウスの性と死と自衛隊での切腹はエロチシズムに重なるもので、8ハウス牡羊座の火星がそれを強攻させています。

 

バーテックスMCがトラインしていて、仕事的に頂点を極めるのは双子座MCのやはり文学世界の人でした。

結果的に水瓶座のバーテックスである自分独自の世界、しかも当時としては最新のメディア世界の中に自分を置いて、世界的文学者の切腹というこれ以上ない独自の世界を演じ切りました。

壮絶です。

世界的に認められていったのは、金星射手座の三島さんとしてはこの上ない満足感を感じたのではないかと思います。

それを振る形になってまで川端康成にノーベル賞を譲ったのは、三島さんの月の乙女座、他人が自分の影響でいい方向に変わって欲しいという他者賞賛、自己犠牲によって愛する者が救われるという前述した田中美代子女史の三島さんの世界観をそのまま実践した結果ではないかと思います。

美しい話ですが、それを川端康成は三島さんが楯の会を作った時に踏みにじりました。

三島さんの小説テーマにこの月乙女座は影響しているし、見た目のラフな格好でも常に襟付きでキチキチした着こなしなどはASC乙女座的です。

 

 

前述の水瓶座バーテックスにドラゴンヘッドはオポジションしています。

結果的には自分独自の水瓶座世界を作り出すものの、人生の展開として獅子座11ハウスのドラゴンの方向性が外せない訳です。

このドラゴンが氏の作ったのが三島さんを中心とした右翼団体「楯の会」であり、天皇崇拝は獅子座ルーターの太陽への崇拝と太陽神天皇が重なります。

楯の会自体は元々11ハウスなので志を同じくする仲間ながら、規模は11ハウスゆえに恐らく三島さんが考えたほど大きくならなかった。

バーテックスと逆方向なので何か結果を出せるものではなかったのです。

そしてドラゴンがあの世の入り口であるように、三島さんはそのままあの世に入って逝ってしまいました。

 

 

こう書いている時にちょうど、パレスチナのハマスがイスラエルにかつてない規模のテロを起こしました。

音楽フェルティバルをハマスのテロ組織がパラシュートで落下してきて襲った。

 

https://x.com/l_diabetique/status/1711154433910767791?s=20

 

上からテロリストが降って来て、その後イスラエルの一般人に無差別に襲い掛かった。

https://x.com/Cameron_mk2/status/1711264409597972681?s=20

 

私は日月神示にあるように日本への外国勢力の襲撃があるならこうした想像もしていない形での襲撃としてくるのではないかとイメージが丸被りしてしまいました。

https://x.com/Habersayaci/status/1711276195059318793?s=20

 

https://x.com/AFCJohnWick/status/1711335044260692268?s=20

 

 

 

 

三島さんは自衛隊の市ヶ谷駐屯地で割腹自殺する時に、「君たちは侍だろう!自衛隊はアメリカの傭兵として終わるぞ」と命を懸けて訴えました。

今現在、日本も関係する台湾有事はこのイスラエルへの襲撃で早まったと思います。

三島さんは最後の時も、月乙女座的に自分の影響で相手(日本)が良い方向に変わって欲しいという願いを持って死んだ訳です。

三島さんが考えた日本の良い方向性とは自立独立、現代人であれば誰でも考えれば分かる事かと思います。

三島さんは命を懸けて日本に変わって欲しいと思ったのですが、それはそうしないと私たちの命の方が先に終わるからという先読みもあったかもしれません。

三島さんの訴えは、今でも全く終わっていないのです。

 

六本木で急に三島さんの写真に目を惹かれた理由が分かった気がしました。

 

字数が限界なので。

 

 

以上です。