越前編スタート!
いやぁ~面白かった。
あっという間の視聴時間でした。
為時は従五位下、越前国の「守」として
堂々着任!
それを迎えるのは次官「介」の
源光雅と
三等官「掾」の大野国勝という
おふたり。
この2人、実在なのか?と
調べてみたけど見つからず。
よって多分架空の人物かと。
国勝役の徳井優さん、好きなんです
よね~私。
「引越しのサカイ」のCMでブレイク。
善人で気のいいおっちゃんという
雰囲気でほっとしますわ。
光雅は為時に賄賂を持って
来たりして、何やら悪人っぽい。
まぁまだ分からんけど。
紫式部が父と共に越前の武生に
行ったという事は知っていても、
詳細については全く知らない私。
なので、どんな人物が出て来ようが
どんな展開になろうが「それ違~う!」
とならずにすんなり受け入れられて
楽しかった。
予備知識が無いというのはこんなにも
気楽にドラマを観られるものかと
ワンダフル
さて浜辺を散歩するまひろさん。
いつものように乙丸の制止を無視して
周明に大胆に接近です。
乙丸はいつもこんな役・・・。
為時パパ、慰労金出してやってよ~
この周明という男性、宋から来た
見習いの医師だそう。
公式サイトによると完全オリジナルキャラ
という事なんだけど、一体何故この役に
松下洸平を起用したのかが気になる。
越前編だけでなくこの先も結構
まひろと絡む役どころなのかな?
まさか直秀(ああ懐かしい!)みたいな
退場の仕方はしないでしょうね?
対する朱仁聡は実在の人。
995年、日本にやって来て
越前に5年間滞在した後は大宰府に行き
1002年に帰国したとか。
滞在中、結構トラブルも起こしたらしい
けどドラマの朱仁聡はどんな風に描かれる
のかな?
歓迎の宴の時に奏でられていた
鉄琴のような楽器の音色が美しかった。
あと、日本の笙の笛に似た楽器も
演奏されていたが、日本のそれとは
全然違う音色で興味深かった。
宋人は羊の肉を食べていた?
遊牧民族がルーツなのだろうか?
まひろの口には合わなかったよう
だけど、羊の肉は美味しいんだぞ。
つ~か、あれ?
仏教では肉食を禁じているけど
まひろんちは仏教徒ではないの?
ん~、でもこの頃の貴族は雉の肉とかも
食べているし魚介類も普通に食べている
からお坊さん以外は戒律が厳しく
なかったのかもね。
(重ねて言うけど羊の肉は旨いぞ)
宋の文化については全く何も知らない
ので、こういうシーンはためになる。
場面は都へ。
そうだった!ここでは相変わらずドロドロの
人間模様が繰り広げられていたんだった。
マザコン伊周。
病床の母にひと目逢いたいと
こっそり都に戻って来た。
ありゃりゃ、ボロボロや~~ん
かつての貴公子ぶりは
無惨にも影をひそめ
そこにはただただ惨めな姿が
あるばかり。
道長に頼まれて現場にやって来た公任。
本来ならば伊周を即刻捕らえるべき
ところを、情けをかけて猶予を与える。
いいヤツだな~公任。
だから道兼に勝手に居候されちゃったのよね?
結局伊周は母・貴子の死に目に会えず
滂沱の涙を流す・・・。
それにしてもあまりの変わりようだ。
かつてこの伊周の饗宴に招かれて
追従した過去があった事を、公任は
チラッとでも思い出したであろうか。
今回の月は暗い空の中、
流れる雲にさえぎられる赤い月・・・。
まるで中関白家の血の涙のようだった。
貴子の喪中で鈍色(にびいろ)の
装束となった定子様とウイカ納言。
お悔やみに訪問して来た道長も
弔意を表してやはり鈍色の装束。
義理とはいえ姉にあたるお方の
ご逝去だものね。
平安時代の貴族はこういう時、
当事者たちはもとより女房たちも
みんな鈍色の装束で統一した。
こういう風俗をドラマで取り上げて
くれるのは嬉しいこと。
以前、大黒柱の道隆が薨去した時は
誰ひとり鈍色じゃなくて不満だったので
今回はマルですな。
その時にいち早く記事にしてくださった
清しょうこ納言さんのブログです。
↓
さてそこで道長は定子様の口から
一条の子を身籠っている事実を
知らされ、内裏で一条に報告する。
それを聞いた一条
「今から高階の屋敷に行く!」
って・・・
いや、なんぼなんでもそれは・・・。
帝がお出かけになる事を
行幸(ぎょうこう)と言いますが
その際には前もって大変なお支度が
必要でございます。
ましてや受け入れる側の準備たるや
天地がひっくり返るくらいの
騒ぎだった事でしょう。
パッと思い立って「今から行くね~」
なんて事は絶対に有り得ないわけです。
定子様に会いたい一心を
こういう形で表現したのでしょうけど
ちょっと軽率過ぎましたね。
大人しくて周囲に気を遣うような
少年だった一条。
でも最近の彼は、激しく感情を
出すようになった。
成長して一人前の帝になった
いう事なのかなぁ?
というよりは
不安定な心の表れ?
誰か救ってやってよ~
===まひろと三郎への独り言===
越前国にいるまひろと都にいる三郎。
さすがに今回の接点は「文」しか
無かった。
それも体調を崩した為時の代筆だから
いわゆる「公文書」みたいなもん?
三郎はその書体をじっと見ていたから
まひろの手蹟(て)だと気づいて
いただろうね。
でも帰って来た返事は
「越前の事は越前で何とかせよ」
このつれない返事にまひろは不満
だったが、三郎の気持ちも分かる。
色々な問題が山積みで
「こっちはそれどころじゃねーんだよッ!」
という気分なのだろう。
三郎と明子は随分夫婦らしくなって
きたようで、今回は左大臣の重責を
こぼしていた。
生まれ変わった明子は
「殿のお悩みもお苦しみもすべて
私が忘れさせてさし上げます」
と、相当三郎に惚れ込んでいる様子。
そうして酒を口に含んだ後
「殿にもいつか
明子無しでは生きられぬと
言わせてみせます」
と、妖しげに言いながら三郎を押し倒す。
いや~倫子といい明子といい、
かなりの肉食系です。
そういえば以前、倫子が長生きした記事を
書いたけれども、今回調べてみたら明子も
84歳まで生きてた!
何だかわかる気がするわ。
でね、「光る君へ」では倫子も明子も
すごく積極的に描かれているでしょ?
これって、倫子のみならず明子まで
陰の参謀として三郎の栄華に関わって
来るという伏線なのでは?などと
思ってしまいます。
三郎は手を汚さない。
ぜ~んぶ周りの人たちのお・か・げ。
汚れ役を引き受けてもらう
倫子と明子には気の毒だけれども、
最後まで三郎を「善人」で通すと
するならば、もうこの方法しか
無いんじゃないでしょうかね?
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さてさて、為時とまひろのいる越前では
通事が殺されるという大事件が発生。
容疑をかけられた朱仁聡は多分冤罪。
だって周明が証人を連れて来たもん。
それもまさかの日本語で!
何者?
気になりますよね~来週も
都はまだまだ不安定で、定子様の
辛い状況はこの先も続きます・・・。
あと何回かは越前国と都との
ダブルストーリーで展開するのでしょう。
みな、それぞれの場所で
それぞれの人生を必死で
生きてゆく。
今回はそんな感想を持ちました。
P.S.
あ、朱仁聡を演じている浩歌さん、
ハオゴーっていう名前だから
あちらの人だと思ったら日本人なんだね?
中国と日本で活躍している俳優さんらしい。
だからあんなに中国語が堪能だったんだ!
松下洸平の宋語もびっくりするくらい
上手でした。
俳優さんて、ほんとすごい