「光る君へ」第22話~それぞれの場所で人生を生きる | 前世はきっと平安貴族

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歴史大好き!とりわけ平安時代をこよなく愛する私です。
こんなに惹かれる理由はきっと前世で生きていたからにちがいない。
源氏物語ネタをメインに、色々思っている事を書いてゆきます。あらすじとか一切書かずに自分の思いだけを強引に綴ってゆきますので悪しからず〜。

越前編スタート!

 

いやぁ~面白かった。

あっという間の視聴時間でした。

 

為時は従五位下、越前国の「守」として

堂々着任!

 

それを迎えるのは次官「介」の

源光雅と

三等官「掾」の大野国勝という

おふたり。

 

この2人、実在なのか?と

調べてみたけど見つからず。

よって多分架空の人物かと。

 

国勝役の徳井優さん、好きなんです

よね~私。

「引越しのサカイ」のCMでブレイク。

善人で気のいいおっちゃんという

雰囲気でほっとしますわ。

 

光雅は為時に賄賂を持って

来たりして、何やら悪人っぽい。

まぁまだ分からんけど。

 

紫式部が父と共に越前の武生に

行ったという事は知っていても、

詳細については全く知らない私。

 

なので、どんな人物が出て来ようが

どんな展開になろうが「それ違~う!」

とならずにすんなり受け入れられて

楽しかった。

 

予備知識が無いというのはこんなにも

気楽にドラマを観られるものかと

ワンダフルルンルン

 

 

さて浜辺を散歩するまひろさん。

いつものように乙丸の制止を無視して

周明に大胆に接近です。

 

乙丸はいつもこんな役・・・。

為時パパ、慰労金出してやってよ~あせる

 

この周明という男性、宋から来た

見習いの医師だそう。

公式サイトによると完全オリジナルキャラ

という事なんだけど、一体何故この役に

松下洸平を起用したのかが気になる。

 

越前編だけでなくこの先も結構

まひろと絡む役どころなのかな?

 

まさか直秀(ああ懐かしい!)みたいな

退場の仕方はしないでしょうね?

 

対する朱仁聡は実在の人。

995年、日本にやって来て

越前に5年間滞在した後は大宰府に行き

1002年に帰国したとか。

 

滞在中、結構トラブルも起こしたらしい

けどドラマの朱仁聡はどんな風に描かれる

のかな?

 

 

歓迎の宴の時に奏でられていた

鉄琴のような楽器の音色が美しかった。

 

あと、日本の笙の笛に似た楽器も

演奏されていたが、日本のそれとは

全然違う音色で興味深かった。

 

宋人は羊の肉を食べていた?

遊牧民族がルーツなのだろうか?

 

まひろの口には合わなかったよう

だけど、羊の肉は美味しいんだぞ。

 

つ~か、あれ?

仏教では肉食を禁じているけど

まひろんちは仏教徒ではないの?

 

ん~、でもこの頃の貴族は雉の肉とかも

食べているし魚介類も普通に食べている

からお坊さん以外は戒律が厳しく

なかったのかもね。

(重ねて言うけど羊の肉は旨いぞ)

 

宋の文化については全く何も知らない

ので、こういうシーンはためになる。

 

 

場面は都へ。

 

そうだった!ここでは相変わらずドロドロの

人間模様が繰り広げられていたんだった。

 

 

マザコン伊周。

病床の母にひと目逢いたいと

こっそり都に戻って来た。

 

ありゃりゃ、ボロボロや~~ん汗

 

かつての貴公子ぶりは

無惨にも影をひそめ

そこにはただただ惨めな姿が

あるばかり。

 

 

 

道長に頼まれて現場にやって来た公任。

 

本来ならば伊周を即刻捕らえるべき

ところを、情けをかけて猶予を与える。

 

いいヤツだな~公任。

 

だから道兼に勝手に居候されちゃったのよね?

 

 

結局伊周は母・貴子の死に目に会えず

滂沱の涙を流す・・・。

 

それにしてもあまりの変わりようだ。

 

かつてこの伊周の饗宴に招かれて

追従した過去があった事を、公任は

チラッとでも思い出したであろうか。

 

今回の月は暗い空の中、

流れる雲にさえぎられる赤い月・・・。

まるで中関白家の血の涙のようだった。

 

 

貴子の喪中で鈍色(にびいろ)の

装束となった定子様とウイカ納言。

 

お悔やみに訪問して来た道長も

弔意を表してやはり鈍色の装束。

義理とはいえ姉にあたるお方の

ご逝去だものね。

 

平安時代の貴族はこういう時、

当事者たちはもとより女房たちも

みんな鈍色の装束で統一した。

 

こういう風俗をドラマで取り上げて

くれるのは嬉しいこと。

 

以前、大黒柱の道隆が薨去した時は

誰ひとり鈍色じゃなくて不満だったので

今回はマルですな。

 

その時にいち早く記事にしてくださった

清しょうこ納言さんのブログです。

 

 

 

さてそこで道長は定子様の口から

一条の子を身籠っている事実を

知らされ、内裏で一条に報告する。

 

それを聞いた一条

「今から高階の屋敷に行く!」

って・・・

 

いや、なんぼなんでもそれは・・・。

 

帝がお出かけになる事を

行幸(ぎょうこう)と言いますが

その際には前もって大変なお支度が

必要でございます。

 

ましてや受け入れる側の準備たるや

天地がひっくり返るくらいの

騒ぎだった事でしょう。

 

パッと思い立って「今から行くね~」

なんて事は絶対に有り得ないわけです。

 

定子様に会いたい一心を

こういう形で表現したのでしょうけど

ちょっと軽率過ぎましたね。

 

大人しくて周囲に気を遣うような

少年だった一条。

でも最近の彼は、激しく感情を

出すようになった。

 

成長して一人前の帝になった

いう事なのかなぁ?

 

というよりは

不安定な心の表れ?

 

誰か救ってやってよ~えーん

 

 

 

===まひろと三郎への独り言===

 

 

越前国にいるまひろと都にいる三郎。

 

さすがに今回の接点は「文」しか

無かった。

 

それも体調を崩した為時の代筆だから

いわゆる「公文書」みたいなもん?

 

三郎はその書体をじっと見ていたから

まひろの手蹟(て)だと気づいて

いただろうね。

 

でも帰って来た返事は

「越前の事は越前で何とかせよ」

 

このつれない返事にまひろは不満

だったが、三郎の気持ちも分かる。

 

色々な問題が山積みで

「こっちはそれどころじゃねーんだよッ!」

 

という気分なのだろう。

 

 

三郎と明子は随分夫婦らしくなって

きたようで、今回は左大臣の重責を

こぼしていた。

 

生まれ変わった明子は

「殿のお悩みもお苦しみもすべて

私が忘れさせてさし上げます」

 

と、相当三郎に惚れ込んでいる様子。

 

そうして酒を口に含んだ後

「殿にもいつか

明子無しでは生きられぬと

言わせてみせます」

 

と、妖しげに言いながら三郎を押し倒す。

 

いや~倫子といい明子といい、

かなりの肉食系です。

 

そういえば以前、倫子が長生きした記事を

書いたけれども、今回調べてみたら明子も

84歳まで生きてた!

 

何だかわかる気がするわ。

 

 

 

でね、「光る君へ」では倫子も明子も

すごく積極的に描かれているでしょ?

 

これって、倫子のみならず明子まで

陰の参謀として三郎の栄華に関わって

来るという伏線なのでは?などと

思ってしまいます。

 

三郎は手を汚さない。

 

ぜ~んぶ周りの人たちの

 

汚れ役を引き受けてもらう

倫子と明子には気の毒だけれども、

最後まで三郎を「善人」で通すと

するならば、もうこの方法しか

無いんじゃないでしょうかね?

 

 

 

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さてさて、為時とまひろのいる越前では

通事が殺されるという大事件が発生。

 

容疑をかけられた朱仁聡は多分冤罪。

 

だって周明が証人を連れて来たもん。

それもまさかの日本語で!

 

何者?

 

気になりますよね~来週もニヤリ

 

 

 

都はまだまだ不安定で、定子様の

辛い状況はこの先も続きます・・・。

 

あと何回かは越前国と都との

ダブルストーリーで展開するのでしょう。

 

みな、それぞれの場所で

それぞれの人生を必死で

生きてゆく。

 

 

今回はそんな感想を持ちました。

 

 

 

P.S.

あ、朱仁聡を演じている浩歌さん、

ハオゴーっていう名前だから

あちらの人だと思ったら日本人なんだね?

 

中国と日本で活躍している俳優さんらしい。

だからあんなに中国語が堪能だったんだ!

 

松下洸平の宋語もびっくりするくらい

上手でした。

俳優さんて、ほんとすごい拍手