「光る君へ」第7回~ウイカ納言の存在感とブレブレの兼家 | 前世はきっと平安貴族

前世はきっと平安貴族

歴史大好き!とりわけ平安時代をこよなく愛する私です。
こんなに惹かれる理由はきっと前世で生きていたからにちがいない。
源氏物語ネタをメインに、色々思っている事を書いてゆきます。あらすじとか一切書かずに自分の思いだけを強引に綴ってゆきますので悪しからず〜。

いとうれし飛び出すハート

 

先週に引き続き、今週も登場しました

ウイカ納言グッ

 

それは藤原氏の貴公子たちによる

打毬のイベント。

 

桟敷席で見物する

左大臣家の女子会メンバーの中に

ウイカ納言を発見!

 

この人がいるだけで画面が

明るくなるようなワクワク感が

あるわ~。

 

 

しかし!

 

 

何故あなたは恐れ多くも倫子姫の

真横にデン!とお座りになって

いらっしゃるのかしら???

 

そこは座ってはいけない場所よ。

 

あなたと倫子姫とではご身分が

違うのよッ!

 

一体誰がその席に座っていいと

言ったのかしら?

 

あ、NHKか。

 

つ~か、それ以前に

貴族の姫君たちが、お嫁入り前にも

関わらず戸外で顔を晒して座って

いるなんて信じられないことで

ございますけれども滝汗

 

ま、それを言っちゃあドラマが成立

しないので真剣に批判は致しませんが

びっくりした視聴者の方々も

多かったのでは?と思います。

 

 

さてさて、倫子らの「アンタ誰よ?」

の空気に対してウイカ納言の言った

このひと言!

 

「斉信様に是非にと

お招きを受けましてぇ~」

 

あらま、先週匂わせていたけど

斉信ったら早くもウイカ納言に

ちょっかいかけてたのね?

 

どうりでその後、斉信が活躍する度に

彼女が目をキラキラさせていたわけだわ。

 

 

 

一方、遅れて到着したまひろ。

 

ウイカ納言がいる事に戸惑った様子。

 

「何でここにアンタがいるのよ?」

(まひろ心の声)

 

そりゃそうだよね。漢詩の会で顔を

合わせたきり、もう二度と会う事も

ないかと思ったのに

こんなに早く再会する事になろうとは。

 

しかしそんなまひろに対する

ウイカ納言の流し目と会釈は

素晴らしく優雅なものでございました。

 

おそらく彼女は何の駆け引きも

企みも無く、ただ楽しむために

ここへ来たのだろう。

 

この時代には珍しい

ストレートなキャラで

良いわぁ。

 

ところで、

「ウイカ納言」ってとっても

素敵な表現だと思いません?

 

ありがたくもフォロワーになって

くださっている清しょうこ納言様

が命名してくれたものを拝借

させていただいております。

 

あ、もちろん許可は得ております

よ~♪

 

今後、ききょう=ウイカ納言

呼ばせていただきますので

みなさまどうぞ宜しくお願い

しますね。

 

清しょうこ納言様の記事は

こちら。着眼点が素晴らしいです。

 ↓

 

 

 

それにしても「打毬」なるものを

大河ドラマで取り上げた事が

かつてあっただろうか?

 

平安時代の貴族は年中行事で

こんな事もしていたんですねぇ。

 

あれ、馬に乗りながら杖で毬を

掬うのって難しいと思うんだけどな。

 

馬のスピードと体重移動を誤ると

あっという間に落馬しそうあせる

 

普段から体幹を鍛えておかないと

ダメよねきっと。

 

 

道長も公任も斉信もカッコ良かった!

 

倫子と道長の出逢いを

このイベントに持ってくるなんて

なかなか意外性に富んだもので

ございました。

 

倫子、ときめいてましたよね?照れ

 

 

 

さて、これから始まりそうな

恋バナの予感ではありますが

それとは逆に、

愛する女御・忯子を失った

花山天皇はすっかり厭世的に…。

 

政務は側近の義懐に任せっきりで

思いっきり、やさぐれております。

 

まひろの父・為時に対しても

「足がだるい。さすれ」とか

 

「お前、義懐が嫌いだろう」

などと言って返答に困らせる。

 

大体「好き」「嫌い」だけで判別

しようとする単純さが、この帝の

幼稚さを表しておりますね〜。

 

でもこの帝、時に鋭い指摘を

するから怖い!

 

「朕を追い払えば右大臣の孫が

即位する」

 

「そうなれば右大臣は摂政だ」

 

きゃー!

そんな事おっしゃってよろしいの

ですか?

 

その予言、当っちゃいますわよ?

 

言霊(ことだま)・・・汗

 

ああ、その日がだんだん近づいて

来ると思うと心臓がバクバク。

 

 

 

それにしても今回の兼家には

首をかしげた。

 

娘の夫である円融帝に毒を盛ったり

花山帝の女御・忯子のお腹の子を

呪詛したりと、人に恨まれる事を

さんざん平気でしてきたくせに、

突然弱気な姿を見せた。

 

悪夢を見たぐらいで、何だよ~その

体たらくは!

 

「ワシは呪われている」と怯え、

横にいた寧子にヨシヨシしてもらう

始末。ああ情け無い!

 

兼家ってさ、そんな男じゃないっしょ。

 

孫の一条天皇が即位する時なんて

とんでもない事件が起こったのに

何も無かったかのように無視した

男だよ?

 

肝が据わっているんだよ。

並の男じゃないんだよ。

 

まぁこれは私の勝手なイメージだが。

 

寧子も寧子で、あの「蜻蛉日記」の

作者とは思えないほど穏やかで

優しげなのはどういう事か?

 

少なくとも現時点では

「プライドが高く嫉妬深い女」の

雰囲気はゼロに等しい。

 

これから正体を現すのかな?

 

とにかく今回の兼家ときたら

夢に怯えるわ、除目では当たり障りの

無い発言しかしないわ、為時の

お役御免の申し出にあっさり許可を

出すわ、まるで毒気が無かった。

 

来週の予告で病床に臥せっている

姿がチラッと映っていたから

今回の弱気はその伏線という

事なのかな?

 

いずれにしても兼家の本領発揮は

これからだ。

花山天皇に対しての大一番が

待っているからね驚き

 

 

 

ところでまひろさんなんですが、

「私は道長様から遠ざからねば

ならない。そのためには何かを

しなければ」

 

などと言いながらも散楽の演目に

右大臣家を揶揄するストーリーを

作る矛盾。

 

本当に遠ざかりたいんだったら

こんな話は作らないんじゃ??

 

何もわざわざ、恋しい人の

実家を貶めるような話を

作らなくても・・・と思ったの

ですが、これは結局

 

「近づいちゃいけないけど

離れたくないのよッ!」

 

というまひろの複雑な心理の表れ

でしょうかね?

 

「私は行きません」とか言いながら

結局打毬イベントを観に行ってるし。

 

それはいいんです。

それはいいんですが

 

おかしきことこそめでたけれ

 

これはそういう意味とは

ちょっと違う気がして・・・。

 

うまく言えないのですが、

こういう「人を風刺した笑い」

というのは果たしてどうなのかな?と。

 

少なくとも「枕草子」の

「をかし」の精神とは

全然違うよな~と思った次第です。

 

ああ、うまく言えなくて

もどかしい!

 

 

 

場面変わって、突然の降雨で

ずぶ濡れになった道長たち。

 

ここで繰り広げられたシーンは

源氏物語の「雨夜の品定め」だと

気づいた方も多かったと思います。

 

この脚本家さんは、ところどころに

こうしたエッセンスを仕込んで

来るのが楽しいですラブラブ

 

で、男たちの会話というか本音に

勝手にショックを受けたまひろ。

 

あ~あ、道長からの恋文

燃やしちゃったよ・・・。

 

 

    ~~~ ドラマは次週に続く 

 

 

 

【追記】

 

今回1番面白かったところ。

 

義懐が花山帝に重用されている

事をボヤくロバート実資に対して

 

奥方・桐子が放ったこのセリフ。

 

「くどい!」

「私に言うな」

「日記に書け!」

 

いや~笑った笑い泣き

 

美人の奥方だから

パンチ効いたわ。

 

まさか「小右記」がこのひと言に

よって書かれたとは思わないけどね。

 

この奥方、元タカラジェンヌの

中島亜梨沙さんだそうです。

 

どうりでとってもお綺麗キラキラ

 

また登場してくれないかな~。