今日は地元のボランティア活動に参加してきた。
その時に、保育士の大先輩(80歳くらい)の方とお話をした。
その人の話によると、大先輩若かりし頃、2歳児クラスを1人で20人見ていたことが今でも強く印象に残っているらしい。
今の配置基準によれば、2歳児は1人6人までであるから、その3倍以上である。
まあ、そんなものを1人で見られるはずもないので、保育室に鍵を掛けて半ば閉じ込めるようなこともしていたそうだ。
今では考えられないが、そのくらいしないととても仕事にならないだろう。
ただ、1人で子どもを見きれないことにもメリットはあったようで、子ども同士での解決が普通になるとのことだった。まあ、1人の保育士で全ての仲裁は無理だから当然である。しかし、そういうことが当たり前であったから、昔の人というのは協調性に優れたのかもしれない。
とは言え、20人の子ども達がみんな和解するはずもなし。当然生傷は絶えなかったはずである。今の時代はそういったものに保護者が敏感であるが、昔はどうだろうか?
おそらく、子どもが怪我をすることは当然だと思っていたと思うのだが。
また、昔の保育園は「教育」の概念が緩く、本当に「子どもを預かることだけ」が仕事だった可能性もある。今の価値観からすれば考えられないが、それにもそれなりのメリットはあったはずだ。この辺りは、今後も個人的に考えていきたい。