経済ってそういうことだったのか会議 感想 | デブリマンXの行方

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いつか見えない社会問題になると信じている自分のような存在について、自分自身の人生経験や考えたこと、調べたことをまとめ、その存在を具体的にまとめることを目的とする。

 

 

 

本日本書を読み終えたのでその感想。

一言で言えば、本書は経済の入門書

経済を知らない人でも分かりやすいような例え話を盛り込んで、経済についての理解がしやすい本となっていた。

20年以上前の本であるが、日常的に耳にするような単語については網羅されていると感じるし、その意味も大きく変化していないと感じた。大きく変化した点と言えば、本書のP376にある「失われた十年」という言葉が、現在は三十年になったことくらいではないだろうか?

 

さて、本書であるが、

電通社員である佐藤雅彦氏

郵政民営化の立役者である竹中平蔵氏

の共著を歯に衣着せぬもの物言いの堀江貴文氏

が著書「お金や人脈、学歴はいらない! 情報だけ武器にしろ。 (ポプラ新書)」の中でオススメしていた本である。

現在では何かと大衆受けしない要素が重なっていたのが面白かったのでこのような紹介をしているが、わたしはこの3者について語れるほど知らない上、特に何とも思っていないことを銘じておく。

今回wikiを見て知ったのは、佐藤氏はわたしの世代なら知らない子どもはいないであろう「だんご三兄弟」の作詞・プロデュースを務めており、「I.Q」というゲームの原案を出したということ。「I.Q」は世代ではないが、以下の動画で見たことを思い出した。

※↓ニコニコ動画。リンク先では「I.Q」のところから再生が始まります。

 

まあ、それはそれとして。

本著における竹中氏のコメントの一部には竹中氏の考え方が色濃く出てる場面も多い。とりわけ人頭税についての拘りは根深い印象を受ける。

あくまでわたしの感覚的な話だが、竹中氏の個人的な考え方はとても尖っており、その辺りはホリエモンと重なる部分がある。そして、おそらくその考え方や政策には一理ある部分も多いが、日本の社会システムはそんな一度にいっぺんには変えられないというのが、竹中氏の正当性を示すには大きなネックなのかもしれない。

日本が大統領制で竹中氏が大統領になって腕を振るえば、理想を実現できる可能性もあったのだろうが、まあ現実的な話ではないだろう。

 

まあ、上記の内容はネガティブな話が何故か多くなっているが、本書の中で語られていること自体は至極まっとうである。

特に、「在学中に起業する大学生」「歌そのものではなく、歌手・作詞者・作曲者で勝負する業界」「日本人の危機感の無さ」といった、現代ではよく聞かれるようになった話を20年前にすでに話題にしているというのは大きいと思う。

もちろん、それだけわたしの周りの社会が変化について行けなかった(あるいは進行形)ということであるが……。

 

 

 

以下、本書に関連した過去の投稿