日本は○○だから、というフレーズをたまに聞く。
○○にはだいたいネガティブな言葉が入る。
言ってる人はだいたい日本人だが、まるで自分はそうではないような言い方をする。
しかし、ワールドカップとかではだいたい日本を応援する。
ようするに、長いものに巻かれる。
だが、海外を経験した上で、日本は○○だからという人も居る。
多くは大学の先生など、研究職の方々である。
近年だと、2021年にノーベル物理学賞受賞した眞鍋淑郎さんが、その記者会見においてとても分かりやすい表現で日本の○○を伝えて下さった。多くの人が共感しただろうと思うが、それでも自身の中の日本らしさを反省する人はほとんどいなかっただろうと思う。
『日本は○○だから』という言葉に対し、『いやなら出て行け』と返される場合がある。そう言われて『はいはい出て行きますよ』と言える人は日本人の何%程度だろうか。それを体現するには、眞鍋淑郎さんのような海外から認められる程の高度な能力が必要なのではないだろうか。だとすれば、『日本は○○だから』というのは多くの場合、自分は周りの人間よりも物事が理解できていて賢い、と思い込んでいる日本人のための言葉だろうと思う。