あっ!! ステイサムが死にかけてる!!
そんな衝撃シーンから始まる前作、『アドレナリン』
チャイニーズマフィアに毒薬北京カクテルを打たれたステイサム。
あらゆる手段でアドレナリンを出し続けないと死ぬ!! だったら出すしかねえ!! というわけで始まった、ステイサムのひとりアドレナリン放出マラソン。
レッドブルガブ飲み、万引き、バイクや車の危険運転なんてのは序の口。
彼女を巻き込み生きていることを実感したり、ワッフルメーカーに手のひらを挟んだりなどなどアドレナリンを出す行為とガマン大会が混同しながら物語りは進み、最終的にはヘリから落ちたステイサム。
だが、ステイサムは高いところから落ちたくらいで死ぬ男ではなかった!!
強引かつなぜか「まぁステイサムなら生きてるよな」という謎のゴリ押しな説得力から始まるのが今回紹介する『アドレナリン2 : ハイ・ボルテージ』だ!
基本的には話の流れは前作と同じ!
北京カクテルの代わりに今度は心臓を何者かに摘出され、代わりに入れられたのがバッテリー充電式の人工心臓だった!!
勝手に心臓を入れ代えられて、寝起き最悪で不機嫌なステイサム、今度は充電しないと心臓が止まって死ぬ体になっちまった!!
だったら充電するしかねえ!! と、ステイサムの心臓充電旅が始まった!!
向かうは俺のイチゴタルト(心臓のこと。ステイサムジョーク)を盗んだチャイニーズマフィアのジジイのいる場所へ!
一応体外バッテリーもついているハイテク人工心臓だったけど、わき見運転で事故ったせいで、映画開始15分足らずでバッテリーをブッ壊したおっちょこちょいなステイサム。
内蔵電池を充電すればまぁ1時間くらいならギリ生きてられるよという有力情報を信じ、街行く人に「すいませーん 充電させてもらえませんか?」と声をかけるステイサム。
何をしだすのかと思えば車のボンネットを開けてエンジンバッテリーを舌と乳首に繋いで充電するという、リアクション芸人もビックリのひとり乳首洗濯バサミ芸を披露。
そんなこんなであらゆる場所で暴れているので端からみたら完全に不審者かつ前作のこともあって完全にお尋ね者状態のステイサム。
当然警察官にも凶暴おじさんとして追われ、身柄拘束のためにスタンガンを押し付けられるのだが、それがステイサムを逆に元気にしてしまう!
街にある変圧器に手を突っ込んで吹き飛ばされたり、さらには発電所に殴り込みをかけて巨大化したりと、もうやりたい放題。
そういえば人と人の肌のふれあいでも摩擦で電気が起きるらしいよという豆知識を得たステイサム。
リンキン・パークのボーカルからそこにいたおばあちゃんまで、誰彼構わず体をこすり付け、さらに本作では彼女とも下の方の素肌を擦り付けあってフルチャージ!
なんてバカみたい(最高)な展開ばかりなんだと思うでしょうが、動物愛護を訴える社会派なシーンもありますよ。
言うこときかないと電撃を与える首輪でワンちゃんをしつけるフニャチンどもを一喝するステイサム。
かわいそうなワンコを解放し、ついでにその首輪を自分の首に巻いて自らを充電。
ステイサムに助けられたワンコは、追手の警官のタマを噛んで足止めし、ステイサムを助けるという、昔話のような恩返し物語もあります。
まぁこのくだり2分で終わるけどな!
とはいえ、倫理観をガン無視したバカで最高な展開の連続で構成されていることに変わりはないのだが、そこに垣間見える正しい倫理観とステイサムの信念は子供にも伝えていきたいなぁ……なんて思ったが、そもそもこれR-18じゃん!
そりゃそうか!
そんなこんなでどっこい生きてるステイサム。
アドレナリン3はいつやるの!