VW 82の製作も進めておりました。
VW 82と言えば、長らくドイツソフトスキン車両の代表として、各スケールで模型化されてきました。
最も古いのが1960年代のROCOの1/90?、三共の1/32ですが、1970年のタミヤが起爆剤となり、各スケールで実に多くが模型化されました。
当時から製作していた身としては、右を向いても左を向いてもVW 82(とVW 166)ばかりで、なんでもう少し想像力がないのか、呆れておりました。
確かにVW 82は約52,000両が製造され、ドイツの軍用乗用車では生産量1位なのですが、一方、大量に使用されたのは1942年以降であり、厳密には用途が限られます。
それに何よりもドイツの軍用乗用車には実に多くの種類があり、そして魅力的な車両が多いからです。
個人的には当時の各メーカーがあまり考えずに企画し、構造もタミヤの猿真似で手抜き製品ばかりと感じました。
こんなのでは消滅するのも仕方ないかもしれません。
しかし、タミヤの1/35があまりにも偉大だったのか、アップデートした製品が発売されるのには、随分時間がかかりました。
この当時は特に1/35はタミヤの独壇場で、他にはイタラエリ(現イタレリ)位しかありませんでしたので。
また日本模型史上、最悪の時代であるAFV真冬の時代もありましたので。
ようやく、後継製品が発売されたのはタミヤが実に長い眠りから冷めて、1/35を再開した1990年代の後半でした。
それも新興メーカーであるベゴ社からでした。
と言うか、この商品について詳しいことは知りませんが、規格元は個人?で、ハセガワブランドで発売された??
タミヤの旧製品は何しろ1970年代の製品なので、感じは出ておりましたが、車軸が棒だったり、大時代的な出来でした。
その点、この製品は細部までこだわったスーパーキットでした。
各種のバリエーションが発売されていましたが、当方が製作したのは、武装SS仕様です。
ただし、中古入手なので、フィギュア周りが一式欠品でしたね。
購入したのは2009年で、買ってそれほど経たずに組み始めたと記憶しております。
他に漏れず、こちらも止まっていましたが、再開しました。
今回、足回り等の部品を接着しました。
この製品は当時のスーパーキットを目指しているので、ともかく分割が細かいです。
その分、組みにくく、特に前部アクスルなど、強度の必要な部品が分割されており、また、接着面が小さいため強度が不足したり、ズレたりする上級者向けのキットです。
操舵部分で分割になっています。
位置決めもしにくいし、せっかく取り付けても、折れてしまいそうです。
その分、初代タミヤ製品と比べると遥かに細密になっています。
今回は成形品そのままとしましたが、別付けのドアハンドルも付属します。
燃料タンクまで再現されています。
フットペダルも細かいです。
リアパネル周り。
リフレクター、前フェンダーの三角板はエッチングです。
欠点と思ったのは、後輪アクスルの位置です。
動力伝達軸に、ギアを接着するのですが、恐らく正しくはギア部品が動力伝達軸に横から見た際に垂直に取り付けられるのだと思います。
しかし、この部品を垂直に取り付けてしまうと、後輪の位置が前に寄ってしまいます。
後輪の位置はフェンダーのセンターのはずです。
現にタミヤの新キットは、そうなっています。
そこで、ギア部品を少し後方に傾け、後輪センターの位置をずらしました。
まだ若干前に寄っているようにも見えますが、これが限界でしたね。
マフラーは取り付けにくかったです。
排気管を一部変形する必要がありました。
ベゴは当時のスーパーキットですが、タミヤの新キットと比べると、エンジン周りや排気管、マフラーの出来は落ちますね。
タミヤの方が後輪のセンターが後ろに寄っており、フェンダーのセンターと一致していますね。
ベゴのミッションはボディと一体成型なので、私が後輪アクセル位置を間違えたのでは無いようですね。
ベゴの接着点は色が変わっているのでわかると思いますが、実に多くの部品から構成されているのがわかります。
反面タミヤは巧みな一体成型で、ディテールと強度を共存させているのが凄いです。
ベゴは車輪の位置がズレやすく、4輪が接地しない可能性がありますが、その点タミヤは位置がバッチリと決まります。
エンジンのアンダーカバーは取り付けにくかったです。
エンジンパーツと当たってしまうので、随分削りました。
ということでここまで作りました。
こちらも塗装待ちです。
ここまでの感想としては、組みやすいとは言えず、特に強度の不足する部分が多いのが気になりました。
後発のタミヤ新キットの方が組みやすさや強度が遥かに上ですし、細部もタミヤ製品の方が優れている部分もあります。
現代では役目を終えたキットと言えるのではないでしょうか?
2026/1/12 記




































































