前記事の通り、介護のゴタゴタは全く改善される見込みがありません。
だからと言って私の力ではどうにもなりませんので、何か出来ることをしようと思いました。
当初想定したマーダーIII(M)がキャタピラ崩壊で駄目なので、他のアイテムを進めることにしました。

そこで、まずタミヤのSd. kfz. 232をいじることにしました。
前回記事の通りですが、傑作として名高いこのキットですが、何しろ初回発売が1974年という今日では古典に属するキットです。
現在の目で見ると、問題がありますね。
Sd. kfz. 232は生産量が少ないようで、写真資料や実車資料も少なく、また著作権の関係もあると思いますが、Web上には模型を作る際に参考になるような資料は殆どありません。
本車は第1次から第5次まで生産されたようですが、各次の特徴はあるものの、後に手を加えられた例もあり、特徴が混在していることも多いです。
タミヤは第2次生産型を模型化したようです。
私が気になったのは、前回記事通り、OVMの搭載位置と形状ですね。
OVMの搭載も種々あるようですが、タミヤの位置は間違っています。
また初期製品に特有の問題として、各OVMの形状も正しくなく、特に18tジャッキは鏡に写した形になってしまっているようです。

中がSd. kfz. 232のもの、右はIII号突撃砲前期型の20t?ジャッキです。
確か18tも同じ形状で小型のはずですから、逆方向……線対称……になってしまっていることがわかりますね。
Ⅳ号戦車装備品セットは中古をいくつか持っていましたが、ジャッキは全くありませんでした。残念。
そこで今回は左の初期型ジャッキを使うことにしました。
ということで、考え出すときりがありませんので、素組みで作業を進めることにしました。




2007/12/15の状態です。
ここまで作って放置していました。
スケールモデルとしてではなく、プラスティックモデルとしてのSd.kfz.232の問題は、主として金型の経年劣化に起因します。
すなわち、金型のズレ、目立つパーティングライン、ヒケですね。
このキットは足回りに非常に目立つパーティングラインやズレが有り、当時これで挫折してしまいました。
でも、足回りをなんとかしなくては前に進みません。
技術は低いし、考えていても動きません。
そこで、割り切ることにし、ずれて整形されているタイヤは前から見た方向を正とし、はみ出した部分を構わず削ることにしました。


上写真の様にずれている側のトレッドは大幅に削れてしまいますが、実車は摩耗するので構わず削りました。
今回使用したのは1980年代の再生産品と思いますが、タミヤのプラは質が高く、Bemoのような極端な結晶化は起きていませんでした。
同様に下回り……ミッション、伝達系、サスペンション……にも金型のずれや目立つパーティングラインがありますが、削り取って作業を進めました。
この時代の製品の作りかけはいくつもありますが、突き出しピン穴埋め、金型のずれやパーティングラインの修正、整形には大変な時間と労力を要しますね。
本当に疲れます。
古い製品は早く更新して欲しいです。

幸いなことに部品の合いは良かったので、助かりました。

車体側面の方向指示器や小型ライト、ライトガードを取り付けました。
それぞれパーティングライン整形には手がかかりましたね。
ライトガードは存在しない車も多いようですね。

砲塔のアンテナ基部は塗装を考えると邪魔なような気がしましたが、諸先輩の例では取り付けていましたので、取り付けることにしました。

アンテナは後に取り付けることにしました。

ライトやフック、初期型の角形ジュリカンを取り付けます。
1940 年 7 月、第二シリーズの途中から取り付けが開始された厚さ8mmの追加装甲板ですが、裏側の突き出しピンの修正が面倒で、基部が動いてしまうので、取り付けにくかったですね。

追加装甲板の取付はガードの内側になります。
私は最初外側につけてしまい、見事にやり直しになりました。
接着にはラッカーシンナーを常用しているので、溶けた跡が残りましたが、溶接跡ということで。

後部の部品も取り付けます。
ナンバープレートも取り付けにくかったです。
左側には車間表示灯がついてますね。

ここでまた失敗。
スペアタイヤホルダーを取り付けようとしたのですが、下部が合いません。
2007年当時、基部の位置を間違えて接着してしまったようです。間抜けですね。
仕方なくカッターで基部部品を切り離し、取り付け直しました。
この際、部品が切れてしまったり、散々でしたね。
一部プラ板で整形しました。


数日でここまで進みました。

タミヤのSd.kfz.232の気になるところですが、フレームアンテナからの電線をどうやって車内へ引き込んだのかわかりません。
今回調べたところ、Sd.kfz.232では、フレームアンテナの右後方からアンテナ線が引き出され、右側の支柱を経由して機関室天面右前部にある碍子状の配線接続部へ接続されていることがわかりました。
この接続部のアップ写真を見つけることはできませんでしたが、Web上の図面や写真等を参考にプラ棒で自作してみました。
なお、このアンテナ引込線を正確に再現している作品は1つしか見つけられませんでした。
タミヤよりもずっと新しいAFVクラブのSd.kfz.232も、この部分は再現されていません。
18年間も放置していましたが、ここまで進めることが出来ました。
これから塗装ですが、私は塗装環境を整備するのが大変なのです。
各種の途中放置が何両もあるので、まとめて下塗りしたいと思います。
Sd.kfz.232はPGで塗ろうと思いますが、下塗りは何が良いでしょうか?
最近は錆色とか黒のサフが流行りみたいですね。
とは言うものの、もっと楽に作れる製品を作りたいですね。
2025/11/21 記