X(旧Twitter)に投稿した、映画『トラベラー(原題:مسافر/英題:The Traveller)』の自己感想の転載です。

 

見放題対象が5日以内に終了予定の映画『トラベラー(原題:مسافر/英題:The Traveller)』を視聴。イランの名匠アッバス・キアロスタミ監督の長編処女作。
1974年のイランのドラマ映画である。

 

 

 

2)
「この映画の魅力は、少年の冒険譚が道徳劇としてではなく、個人の欲望と創意を中心に据えて描かれている点にある」という言及は、視聴していて同様のものを感じた。

 

 

 

3)
「この映画が語りかけるものは、その少年の目的に対する決意と、他者とりわけ身近にいる者に対する行動が及ぼす影響への彼の無関心である」との言及もあり、主人公の少年の冒険譚を綺麗事の性善説で描いていないところがある種非常に秀逸である。

 

4)
1974年のイランは、イラン・イスラム革命以前の米国傀儡政権の時代で、革命後よりも貧富の差が激しかったとのこと。主人公が住む田舎の町と首都テヘランの貧富の差は確かに画面に焼き付けられていると観ていて感じた。

 

5)
「革命後はムスリマの被り物を強制している」という西側のプロパガンダの空虚さも画面に映る。アフガニスタンも同様だったようだが田舎では革命前後に関わらず「被るべきものだと解釈して被ってる」のであろう感じが本作でも窺える。全てが外部のプロパガンダ通りではないのが窺える。

X(旧Twitter)に投稿した、書籍『桃太郎』の自己感想の転載です。

 

8)
ちなみに同書はAmazonの商品ページ上では「昔話「桃太郎」のパロディであるが、日本政府が中国を植民地化したことを訴える内容となっており、その政治性、時代性から初期プロレタリア小説と位置づける見方がある」という紹介がされている。

 

9)
「戦前は軍国主義という思想を背景に、勇敢さの比喩として語られていた。この場合桃太郎は敵国という鬼を成敗する子としてスローガンに利用され、日本初の長編アニメ映画といわれる『桃太郎の海鷲』『桃太郎 海の神兵』はじめ多くのプロパガンダ作品に登場した」

 

10)
よく見知ってるはずのお話でも、視座や視点を変えて観察したり考察しなおしたり改めて多方面に深掘りしたりするとさらに見えてくるものは多い、という経験を近年特にするようになったが、同書もそれを強く感じさせた一冊だと思う🧐

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X(旧Twitter)に投稿した、米国ドキュドラマ『プロジェクト・ブルーブック』シーズン1の自己感想の転載です。

 

EP3「ラボック・ライト事件(The Lubbock Lights)」、この回で一番気になったのは本編の事件よりも「しょぼい合板が材料としか思えない組み立て式核シェルター(しかも大量生産型既成販売品ぽい)」。
「自宅のほうがずっと丈夫やん」というツッコミしか思いつかない。
(;ーωー)

 

3-2)
時代的に「ソ連が、共産主義者が」と過剰に恐怖が煽られてた世相がドラマの中でも描写されているが、今も同じだよねえ「ロシアが、中国が」って騒いでるホワイトハウス、と視聴しながら思う。「あそこはフロンティア時代から(今に至るまで)ずっとそうじゃないのか?」という会話になる我が家。

 

3-3)
お手製核シェルターもだけど、恐怖を煽ると物は売れるよねえ...という会話にもなる我が家。「こういう脅威が、だから(対応のために)金払え」は政府にとっても増税のいい口実なのだろうし、人は不安や恐怖を遠ざけるためにお財布を開く。そういうことを想起させる場面がチラホラ。

 

3-4)
「ソ連の核が」「ソ連の新型兵器が」だの言い募っているうちに冷戦時代に最大7,000発の核弾頭を欧州に配置したのは実は米国。 ソ連の所有核弾頭数は実は大した量ではなかった上に、いち早く「迎撃兵器」を作ったのはソ連。どっちが本当の意味で「国防」を考えてることができてたのかねえと🤔

 

3-5)
この7,000発以外にも、冷戦時代に「ワルシャワ〜北京までの複数都市を3,000発で攻撃」なることを🇺🇸は考えたことがあったそうで...
彼らの安全保障思想は「積極的に他者を潰す」なのが、他にもいろいろ調べていると多々出てくる(汗)
(↓『NATOを知るための71章』より)

 

3-6)
当然みんながみんなそうだというわけではないが、臆面もなく「慣れろ」と言っちゃう困った人↓も時々いたりして...。穏健な平和主義者達にとってはこの安全保障思想は迷惑でしかない😔


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<4>に続きます。(予定)