9月の到来と共に仕込みを始めた「混植用トロ箱」。
鉢底石と使い回しの土を入れた上に、他の作物から出た残渣を乗せて米ぬかをまぶし発酵させる...を9月初旬にスタートしていましたが、9月に入っても猛暑が続いていたことと「残渣が好気性発酵で分解される際に出る水が、残渣の下にある土に染み込んでくれていたせいか過湿状態にならずに済んだらしい」ので、おそらくは腐敗してないはず。
硬い枝以外はいい感じにほくほくした手触りの腐植になった感じがしますしね。
で。
この1年というもの、例年になく家庭菜園や農業に関する書籍やブログ記事や動画等々いろいろに目を通してきたわけですが、この「混植用トロ箱」で残渣をちょっと発酵させてみましょうかねぇとなっている時期に読んだのがこの↓記事。
記事本文中で私の目をひきつけたのが「紫外線」という文字。
そうか!そうだよ紫外線って殺菌効果が!
と思い出し、そのことを相方ヒゲ氏との雑談で持ち出してみたらば...
「うん、だから光学式3Dプリンター(のカバー)黄色だろ? (外からの)紫外線はカットしてるんだよあれ」
...と言い出すではありませんか。
光学式3Dプリンターに使う素材は紫外線で硬化しますから、プリント出力している最中は紫外線にあたってはいけません。
現に、ヒゲ氏が所有している光学式3Dプリンターの半透明カバーも黄色です。
「ああー、紫外線はカットしつつ、でも出力状況が外から見えるように半透明の黄色カバーなのねあれ」
「そうそう。だから(うちにある)黄色いゴミ袋とかかけておくと紫外線だけカットしてくれるんじゃないのかな」
...的な会話になり、それではと試してみることに。
分解中残渣の上に半透明の黄色いゴミ袋を軽く乗せて、猛暑による過乾燥防止と思って透明ビニール袋でトロ箱全体をゆる〜く覆っておきました。
(↓撮影日時:9月7日13時32分)
効果のほどが検証できそうにないのはともかく、まあ気持ちの問題ですから。
9月を過ぎても、ダーチャ部屋ベランダのアナログ温度計は40度を示しており、
(↓撮影日時:9月9日12時21分)
この高温が幸いしてか、作物残渣に米ぬかをふりかけほどよく湿らせておくと翌日には白カビがたくさん。
(↓撮影日時:9月9日12時33分)
これが糸状菌のはずなんですけどね。プロに鑑定してもらったわけではないので「絶対に糸状菌だよ!」と断言するのは避けておきます。
ただ、こういう状態になって日数が経つと、いい感じに黒くなってホクホクした手触りに変化していき、いわゆる「土の匂い」が漂ってくるようになったので、その限りにおいては失敗はしていないのだろうと推察しております。
放線菌が働いていると、いわゆる「土の匂い」がするそうですから。
いくら猛暑が続いており、残渣の分解が早いとはいえ、発酵の度合いが不十分な状態のところに直接播種したり苗を定植するのは不安がありますが、予定では「ある程度分解された残渣の上に、ホームセンターで買ってきた培養土の残りを追加」してから播種なり定植なりをおこなう予定なので、そうやって植えられた作物が成長して根を伸ばすあいだに、残渣の追熟もいささか進んである程度無害化されているのではなかろうか?と目論んではおります。
ハテ目論見どおりになりますかどうか。
その「混植用トロ箱」に植えようと当初思っていたメイン作物はジャガイモ。
しかし、後作のことと寒くなった場合の保温の都合を考えると「もしかして水耕もとい液肥栽培にして、移動させられる仕組みにしておいたほうがよくないか?」と考えを変え、まずはバーミキュライトで芽出しにトライしてみることにしました。
(↓撮影日時:9月15日午前1時17分)
こういう構造↑で芽出し...なら失敗しても種芋と紙パックを撤収するだけで済みますからね。
「液肥栽培でじゃがいも(根菜類)育てられるの?」
という疑問も出てきそうではありますが、培地方式なら不可能というわけでもなさそうなので、培地方式で...と考えております。
はてさてどうなりますことやら。
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