こんにちは、デイヴです
ご訪問ありがとうございます<(_ _)>
2020年3月半ばに脳出血を発症。
左片麻痺の後遺症があるも、リハビリに勤しみながら
五体満足の身体に戻すべく奮闘中💪
日々の暮らしの中で起きた小さな出来事や
半年間の入院中のエピソード、
自分の歩んできた半生、
好きな鉄道ネタを気ままに綴っています
よろしくお願いします
画像はネットからお借りしていますm(__)m
JR （旧国鉄も含めて）の特急列車に名称がついているのは、
ごくごく当たり前。
たとえば新幹線なら『のぞみ』『ひかり』『こだま』など。
在来線の特急でも『成田エクスプレス』『あずさ』『踊り子』とか。
他にも全国規模で見ると多数あります。
令和の今、夜行列車はほとんど廃れてしまいましたが、
半世紀前の1970年代後半、
少なくなりつつはありましたが、まだまだ長距離の移動には、
夜行列車が数多く走っていました。
寝台車ばかりを繋いだブルートレインも、
『あさかぜ』『さくら』『富士』『みずほ』と言った列車名で
東京と九州の間を何本も運転されていましたし、
東北方面の寝台特急も『はくつる』『ゆうづる』『あけぼの』など、
数多く走っていました。
普通列車にも少なからず夜行列車があって、
有名なのは東京発大垣（岐阜県）行きの
通称『大垣夜行』という電車列車がありました。
これらは機関車が引っ張る客車列車と並んで
列車名のない「名も無き夜行列車」だったのですが、
実は例外があって、4種類の夜行普通列車には
列車名が付いていたんです。
それは……、
1.『からまつ』（小樽−札幌−滝川−釧路）
2.『山陰』（京都−鳥取−米子−出雲市）
3.『南紀』（天王寺−和歌山−新宮−亀山−名古屋）
4.『ながさき』（門司港−博多−佐世保・長崎）
の4列車。
ちなみに『山陰』を構成していたのは、
主に濃紺の古い客車でした⬇️
なぜ単なる普通列車なのに列車名が付いていたのか？
それは、座席指定制の寝台車を連結していたからです。
普通列車ですから寝台券を買えば乗れるわけ。
急行券も特急券も不要。
しかし当時は貧乏学生が多く、
彼らが長期の休みの時期に旅に出ると
宿泊代を浮かすために夜行列車を選択するわけですが、
急行料金すら払うのが惜しい、
となると勢い夜行の普通列車の人になります。
そんな中でも多少リッチな気分が味わえるのが
寝台車でした。
もっとも当時から寝台料金はビジネスホテル一泊分の金額でしたから、
寝台車に乗れるのはビジネスマンくらいだったでしょうけど。
寝台車を連結するだけで、なぜゆえ列車名が必要となるのか？
それは寝台券を発行する際に、
券面に列車名を印字する機能を使う必要があったからです。
もし列車名が無かったら、寝台券には号車番号と座席番号しか
印字されません。
出発時刻と到着時刻はそれぞれ印字されますけど、
それだけでは誤乗のリスクがある。
それでむりくり列車名を付すことになったようです。
当時の時刻表を繰ってみると、
普通列車なのに列車名が表示されていて、
寝台車連結を表すマークも印字されています。
当時は「特急でも急行でもないのに、
あな珍しや」
と、そうめんの中に緑やピンクの麺を見つけた時のような
興奮を覚えたものです。
ちなみに僕は1976年、
中学1年の夏休みに鉄道好きの仲間たちと
京都から『山陰』に初乗車しました。
中学生ですからもちろん寝台車ではなく、一般の向かい合わせ座席。
折から夏休みでホームも『山陰』に乗る人々で大混雑。
僕たちは数時間前から並んでいたので
辛くも座席をせしめられましたが、
椅子取りゲームに負けた人たちは、新聞紙を床に敷いて、
ホームレスのように雑魚寝していましたっけ。
真夏の蒸し暑い夜。
当然クーラーは付いておらず、窓を全開にして涼みながらの道中でしたが、
駅に停まると灯りをめがけて小さな小蝿などが入り込み、
そのたびに虫と格闘したのが
懐かしく思い出されます。
前の方に連結されている寝台車は冷房付き。
何とも恨めしく思ったものですが、
2年後の中学3年の夏、
『山陰』のB寝台車の人となり、念願を果たしました。
