荒波をかき分ける漁船
荒波をかき分ける漁船
今、写真旅行から帰ってきました。
伊豆の伊東というところに泊ったんですが、とても素晴らしいところですね。温泉街や昔を思わせるような建物、そして漁港。
朝の2時に起きて、そんな伊東を真っ暗な中歩きまわっていました。暗闇の中、明るい光をつけて、漁に出る漁船を見ていると何だか温かい気持ちになりました。
空は曇ってて、寒くて、今にも雨が降りそうだったけど、魚を取るために漁に出掛ける。そんな姿を見ていると、何だか人生に似ているなと思った。人生辛いと思うようなことはたくさんある。でも、それでもなお前に進み続ける。進み続ければ、きっといいことがあるということを知っているから・・・
いつも朝早くから仕事をしている漁師さん、ご苦労様です。。。
意志とくじ
先日、岩手県の平泉というところに行った。
源義経がそこで最後を遂げた地。
歴史の教科書で学んだ日から、ずっと行きたいと思っていた。
平泉に着くと、義経が切腹したとされるお寺に向かった。
お寺に着くと、びっくりした。
そこは、とても景色がきれいだった。
北上川が一望できるところにそのお寺があった。
自然に耳を澄ましながら、手を合わせていると、心がビクンビクンと揺れ動いた。
なぜか、自分自身が分からなくなった。
どうしてここにいるのか、何を目指しているのか。
自分に関する一切の物事が分からなくなった。
そんな不安定な心を一刻も早く沈めたかった。
そして、生まれて初めておみくじを引いた。
くじを開くと、”吉”だった。
くじを見ると、
「実力を蓄えて、じっとチャンスを待っている状態です。ここは狙いを十分に絞り、希望をもって英気を養うとき。焦ってはいけません。できるだけ適格な情報をつかみ、十分な根回しをしておくと、先行きが楽しみとなる。「果報は寝て待て」。独断で新しい動きや無理をすることは禁物」と書いてあった。
仕事に関しても、恋愛に関しても、学業に関しても、すべて待っていれば、いつか向こうからやってくる、と書いてある。
欲しいものは欲しいという性格だから、待つのはちょっと難しいな。
でも、おみくじには待てと書いてある。
こんな時、自分の意思とおみくじ、どっちを信じたらいいんだろう?
心の支え
心の支え
家を出た日から、もう絶対に泣くまいと心に決めた。
両親に家を「出て行け!」と言われた日から、新しい住処を見つけるまで毎日泣いていた。
とても不安だったから。
新しい生活をすることに。
住む場所を決め、家を後にするとき、決して家を振り返らないことにした。
この家を必要としないほど強くなろうと思ったから・・・
それから、1度も家に戻っていない。
いや、それは正確ではない。
1度だけ戻った。
両親が絶対にいない日を見計らって、兄弟のような存在であるペットに会いに行った。
抱きしめて、耳に「さよなら」と別れの挨拶をした。
それから、帰っていない。
もちろん、両親にも・・・
だが、ひょんなことから顔を合わせなければならないときがきた。
大好きだった祖父が亡くなった時。
亡くなる前、ガンに侵されたと聞いて、2度祖父に会いに行った。
一度は祖父の家で。
二度目は、病院で。
私が最後に病院を訪れた日、病気は急変し、立ち会うこともなく亡くなってしまった。
祖父のお葬式に行って、祖父の写真を見ていると、”あっ、亡くなったんだ”という感情しかしなかった。
葬式に出席すれば、もっともっと悲しい気持ちになると思っていたのに、意外だった。
葬式が進行し、祖父が棺に入れられ、蓋をつけられていくと、急に祖父との思い出が体の中を駆け巡った。
上野に行ってカニを買いに行ったこと、デパートの地下でウナギをごちそうになったこと、一緒に実家に帰ったこと、祖父の昔の話など・・・
ひとつひとつの物事が映画のスクリーンのように次々と目の前に現れてきた。
すると、瞳の中からポツリポツリと涙がこぼれ始めた。涙が出るたびに何度もぬぐったが、とどめもなく流れてきた。
止まることなく次々と・・・
私の様子を見るに見かねた叔母が私を抱きしめた。
力強くギュッと。
一人暮らしをして、もうかれこれ3年、少しは強くなったと思ったけど、まだまだなのかな!?
そんなことを叔母にもらすと、「泣きたいときは泣いてもいいんだよ」と言ってくれた。
これまで私は祖父が私と両親の間の中に入って、溝を埋めてくれると信じていた。
口下手の私は両親に対して本心を伝えることができないので、祖父に伝えてもらおうと思っていた。
本当は両親に甘えられない分、祖父に甘えていたのかな!?
そんな企みも失敗に終わってしまった。
お互い素直になれない親子は、今も溝を隔てて生活している。連絡ひとつ取らずに・・・
これでいいのかな!?会えばきっとお互いけなしあうだけ・・・
でも、私は孤独。
孤独を埋めるために、毎日大忙し。
自分の生き方を同意してもらったり、誰かの胸で温めてもらったり、心の温もりが欲しくてわざと失敗したり・・・
私って弱いな。
満面の笑みを浮かべている満月にひとりつぶやいていた。




