DAIGOの名言から紐解く言葉の意味 -3ページ目

ブランド進化論


DAIGOの読書日記
山田 敦郎 中央公論新社 2008年


「ブランドと聞いて、人は何を想像するのだろうか!?」


私は、絶えずそんなことを考えている。


シャネルやグッチといったバッグや洋服を思い浮かべるのかもしれないし、


カルティエやローレックスのような時計を思い浮かべるのかもしれないし、


フェラーリやベンツを思い浮かべるのかもしれない。


でも、考えてみれば、ブランドというのはこの世に無数にある。


たとえば、部屋の中の洋服を見てみると、無数のメーカーのタグを見つけることができる。


有名なところも、あんまり知られていないところも含めて。


これは、すべてブランド。


だとすると、この世にはたくさんのブランドがあることに気づく。


昔とある会社の会長と話したことがある。


この世には本当にたくさんの車がある。


そして、値段は車によってさまざまだ。


でも、値段が安い車だからといって、ハンドルやウィンカーがない車はない。


最低限道路を走ることができるような使用に、どの車もなっている。


では、どこに価格の開く理由があるのだろうか。


それが、今日のお題の”ブランド”である。


世界中にあるどのメーカーも、自社のブランドを高めようと努力している。


この本の中には、25社のメーカーによる自社のブランドへの取り組みが書かれている。


ブランドとは商標、あるいはイメージ。


言ってみれば、メーカーの顔といっても過言ではない。


この本の中で一番のお気に入りの部分は、


1.奇想天外な創造と斬新なメカニズムを創ること


2.人を魅了する上質な形とデザインを身にまとわせること


を、ブランドイメージとしているフランク・ミュラーという時計ブランドだ。


フランク・ミュラーの時計は、時計の細部に至るまで、聞けばハッと気づかされるところがある。


それは、時計の細部まで熟考され、作られているからだ。


シルマケス社長は、本書の中で


「やるべきことはユニークな製品を作ること、これが全てです。特に時計づくりの世界においては、新しいものを世界に先駆けて創造すること、そして良いデザインです」という。


常に、新しいものに挑戦し、いいデザインを追いかけることが、フランク・ミュラーというブランドイメージを守っているという。


人まねでなく、人の一歩先を常に進む。


そこにこそ、ブランドイメージを高める秘訣が埋まっているのではないか。


他のメーカーのブランドへの取り組みも読みながら、ずっとそんなことを考えていた。

マインドマップ読書術


DAIGOの読書日記
松山 真之助 ダイヤモンド社 2005年


本をたくさん読むことは、自分にとっていいのか、あんまりよくないのか、


ときどき考えてしまうときがある。


いいことと言ったら、擬似体験ができるということ。


本の中では、私はいろいろな人物になりきることができる。


歴史上の偉人になったり、


おとぎ話の主人公として童話の中を歩きまわったり、


誰かを心の底から愛したり、


ときに誰かを殺してしまったり。


本の中に入り込むと、たくさんの体験をすることができる。


生活環境を変えることは難しいけど、本を読めばガラッと今生きている生活環境とは別の環境を味わうことができる。


これが、読書する上でのいいことなんじゃないかな!?


それとは、別に本を読むことの悪いこと。


それは、自ら行動しなくなること。


「星の王子さま」というサン・テグジュペリが書いた本の中で、こんなことが書かれている。


王子さまが多くの星めぐりをしていたとき、地理学者の星に行く。


そこで、分厚い本を書いている地理学者と出会う。


話をしているうちに王子さまはビックリしてしまう。


たくさんの地理について知っている地理学者が自分の星の地理について全く知らないことに。


知識はすべて探検家によってもたらされるという。


ちょっと遠まわしになってしまったかもしれないけど、知識を外に求めると、ときに行動を外に求めてしまうことがある。


自分は椅子に座っているだけなのに、たくさんのことを経験した気になってしまう。


それが、欠点のような気がする。


人の経験が得られるのが読書、でも、それが常習的になると読書に経験や知識を求め過ぎてしまう。


前置きが長くなってしまったけど、どうすればいいのか悩んだときにおススメなのがこの本。


たくさんの読書の内容を忘れないために、マインドマップというものを使って、本の内容や本を読んでいたときの感想を記録しようという内容のもの。


その中で、たくさんの本を読む人に向けられたメッセージがあった。


それは、


私は、本を読むという行為を以前はこう思ってきました。「本を読むこと=情報や知識をインプットするための行為」。しかし、今の私は、「本を読むこと=書評を出すための準備作業」という位置づけに変わりました。それは入れるための行為ではなく、出すための行為なのです」と。


彼は、本の内容を出すために、Webook of the dayというメルマガを作り、書評を出し続けている。


本を読むことを自分自身の経験と合わせて、外に出すこと。


これが、できれば読書というのは素晴らしいものになるんじゃないかなって、この本を読みながら思いました。

蒼穹の昴


DAIGOの読書日記

蒼穹の昴 浅田 次郎 講談社 1996年


「人の運命は、いつなん時変わるか分からない」


これは、いつも私が大切にしている言葉。


ひょんなことから素敵な仕事が舞い込んだり、親友と呼べる人と出会ったり、素敵な思い出ができたり。


人生のどこに素敵なチャンスがあるのか、分からない。


だからこそ、生きていて楽しいのかな!?


そう、感じさせてくれるのが今回の本、浅田 次郎さんの「蒼穹の昴」という本だ。


中国の田舎で馬の糞を拾って生計を立てていた少年。


(ちょっと前の時代では、動物の糞は貴重な肥料となっていた)。


そんな少年がひとりの星読み(占い師)と出会う。


星読みは黙々と糞拾いをしている少年を見て、占いをしてあげた。


”いつか西太后のもとで働けるよ”と。


少年は、その言葉を信じて、そして予言通り西太后の側近として仕えることとなった。


このことを後に少年は振り返る。


少年はこの占いは、嘘っぱちだったと。


でも、あの占い師は少年にとっても大切なものを恵んでくれたという。


ご飯やお金はいつか使ってしまったら終わりだけど、一生消えてなくらないもの(夢)をくれたのだと。


その文章を読んだとき、涙が出た。


そして、私もいつかこの星読みのように人に夢や希望を与えられるような人になりたいと思った。

東京島


DAIGOの読書日記

桐野 夏生 新潮社 2008


”東京島”


本屋さんでこの本を見つけたとき、どこかで見たような題名だなと思った。


後で気づいたけど、映画の題名だった。


一昨年、この本が映画化されていて、どうやら頭の片隅に残っていたみたい。


内容は、32人の男性と1人の女性がひょんな理由から、”東京島”というまったく開発されていない島に遭難してしまったという話。


33人すべてがかつて文化的なところで生活を送ってたせいか、みな便利なかつて暮らしていた島に戻りたいと思っている。


だが、戻れない。


だからこそ、この不自由な島で適応しなくてはならない。


集団を作るもの、孤独を好むもの、昔生活していた生活を夢想するもの、前向きに生きようとするもの。


ほんと人それぞれ。


また、女性がこの島にはひとりしかいない。


そのとき、そのほかの人たちはどういう風に過ごすのだろう。


無人島という狭い敷地の中で描かれた人間模様が妙におもしろかった。


人は、人生の中で、幾度となく新しい環境で生活をすることをせまられることがある。


ひょっとしたら、無人島で暮らすことだってあるかもしれない。


そう思った方は、ぜひぜひ、なんて☆彡

スカートの下の劇場


DAIGOの読書日記
スカートの下の劇場 上野 千鶴子 河出書房新書 1989


大学時代、図書館を歩いていたら、何気なく見つけたこの本。


なぜ大学の図書館に、このような本があるんだろうっと思ったのを昨日のように覚えている。


そんな本を何気なく歩いていたら見つけた。


読んでみると、すぐに本の中にのめりこんでしまった。


男性だからかな!?


普段見えない、女性の下着にどのような世界があるのか、本を読みながら明らかにされていったからだ。


この本によると、女性が下着を決める基準は、男性によく見てほしいという基準と自己満足によるという。


そして、その比率を決めるのが、洗濯をする人だという。


言い換えれば、洗濯をする人が家族全員の下着を管理しているともいえる。


そのようなことが、いろいろな側面から書かれている。


興味を持った方は、よかったら読んでみてくださいね☆彡