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2002年8月,Cisco社はAndiamo社買収を発表

2002年8月、Cisco社はAndiamo社を買収すると発表した。

これと合わせて、Cisco社はSAN市場への参入とMDS 9000シリーズという次世代FCスイッチ製品の投入計画についても発表を行った。MDSはAndiamo社が開発した製品をベースにしていた。


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買収してからどんな製品を出すかには時間差があることが多いですが,Andiamoのケースでは買収前に製品計画が既に出来ていました。Andiamo設立前からある程度は筋書きが出来ていたのだと思います。

Andiamoのエンジニア達はCisco社の期待通りの製品を完成させ,ほっとしたことでしょう。計画は失敗することも多いですし。この頃には競合する他のスタートアップも多数いましたし,Cisco社への売り込みも多かったと思います。いろんな雑音があったでしょうが,目的を達成したことはすごいことだと思います。

CiscoのSANTap

EMCのStorage Routerの宣伝かと思ってスルーしていたら,どうもいろんなISVがCisco MDSに対応したストレージ・アプリを発表したようですね。

従来はMDSのAPI(SANTap)をIBMやEMC,Veritasなど大手ベンダに限定して使わせていましたが,他のISVにも門戸を開いたようです。かつてのRhapsodyの戦略に近くなったのではないでしょうか。

やはりレプリケーション機能での連携が多く,Alacritus,FalconStor,Kashya,Topio,Xiotechが対応を発表しています。ディスク・アレイ・ベンダのXiotechもこの手のレプリケーション機能をやっているのは知りませんでした。

少し毛色が違うのがバックアップ・ソフト・ベンダのCommVaultで,MDSのEcopy機能を使ってディスクから直接テープへのサーバ・レス・バックアップ構成をCertifyしたとあります。スイッチでEcopyするのが新しい点ですね。

あとは最近あまり話を聞かなかったCloverleafがまだ生きていることを確認できて良かったです。

B&Sの記事を読んでも分かりますが,BrocadeもMcDataもCiscoの動きの早さをFollowしきれていない感じです。スタートアップではMaranti,Maxxan,Troikaしかおらず弱いなぁと思います。FC SANのハイエンド市場は近いうちにCiscoの独断場になるのではないでしょうか。

先ほどT11のページを見たら,EmulexがT11/05-172v0でFAST (Fibre Channel Attached SATA Tunnel)なる,SATAのFISをFC上に乗せようという提案をしていることを知りました。それ自体は技術的にはありえるなぁ,ってくらいなんだけど,問題はスライド9。スイッチとFAST RAIDコントローラが別々の箱で描かれているけど,一個でもいいよね。

結局スイッチとRAIDコントローラって融合していく方向にあって,そうするとやっぱスイッチ・ベンダとストレージ・ベンダっていずれはぶつかるんだなーって思う。

キャッシュ・メモリやRAID5,ドライブ障害管理はRAIDコントローラにしか持てないけど,それら以外のもっとユーザにうれしい上位機能はスイッチが持っていっちゃう可能性が高いのではないだろうか。だとするとRAIDコントローラがシンプルになっていいなー,とも思う。

Index Engine

Index Engineのデータ検索方法がユニークです。

データ検索というと,データを持つサーバにエージェントをインストールしたり,NFS/CIFS経由でアクセスしたり,ともかくクローラーというデータを探す人がネットワーク内を飛び回ります。

Index Engineの場合は,バックアップ・データに注目しました。バックアップ・データの中身を検索することで,データの場所や属性値,データの内容まで手に入れることが出来ます。

彼らが言うには,お客さんはすでにクローラーをバックアップ用エージェントという形でシステム内に持っています。それに加える形でデータ検索用のエージェントをインストールするのは余分であり機能が重複しています。そうではなく,バックアップ・エージェントにデータは収集させ,自分はその結果だけを使ってしまおうというのがIndex Engineです。

気持ち悪いのは,この製品はアプライアンスとしてDeployするのですが,そのアプライアンスをバックアップ・サーバのFCポートとテープ・ライブラリのFCかSCSIポートの間に挿入するというのです。バックアップ・トラフィックを全てトラックしようとしています。

別にバックアップ・データを読みだすだけならOut of bandでもいい気がします。

検索画面がWebサイトに出ていますが,GoogleのUIにそっくりです。さらにそれを自分たちなりにカスタマイズしている点も抜かりないですね。検索対象とするサーバやディレクトリを指定できたり,ファイルのサイズや変更時刻を指定できたりなど。

http://www.indexengines.com/images/advanced-search.jpg
http://www.google.com/advanced_search?hl=en

検索結果からリンクが張ってあるファイルはクリックで開くことができます。しかしこの場合、ファイルはテープ装置から読み出すのだろうか?だとするとファイルの更新できないので使い勝手が悪いかも知れません。そのファイルを持つオリジナルのサーバから読みだす場合は,そのサーバはファイル・サーバとして機能していないといけません。この製品はファイルを見つけて参照するのはいいけど,更新には向かないかも知れませんね。

この製品はテープ装置に付加価値を付けるものなので,ひょっとするとStorage Tekあたりが買収する可能性があります。もしくはバックアップ・ソフトに付加価値を付けるとすなら,VeritasかIBMかLegatoが買収するかも知れません。いずれにせよ既存のシステムに追加する形で価値を高める製品は大手が買収しやすく,上手く考えられていると思います。

Andiamoはベンチャー企業と同じ扱い

Andiamo社にはCisco社から投資が得られる補償があったが、会社の運営自体は他のベンチャー企業と変わりが無かった。

CEOであるGee氏は、オフィス・レンタル料やTelecom費、ネットワーク費、ラボ・スペース使用料などで月々数千ドルをCisco社に支払っていたと話している。

スタートアップと同様に失敗する可能性もあり、その場合従業員が無職になってしまうリスクも負っていたとも話している。

Cisco社,Andiamo社に独占的出資

2001年4月、Cisco社はAndiamo社に対し独占的に出資を行った。一般的なベンチャー企業とは異なり、Andiamo社の投資家はCisco社のみであった。本投資の結果、Cisco社はAndiamo社を買収する権利を獲得した。

Andiamo社のCEOであるGee氏はSan Jose Mercury News誌に対し、「私の最初の仕事は、Cisco社との取引交渉であった」と語っている。

投資はR&D費として計上

2002年3月にCisco社がSEC (US Securities and Exchange Commission 、米国証券取引委員会) のFR-61ガイドラインに従って公開した情報に拠ると、2002年1月時点で、Cisco社はAndiamo社に計$42Mの投資を行っていた。

さらに同社に対し$42Mの追加投資を行うことを明言していた。尚、Cisco社は本投資を研究開発費としてバランス・シートに計上した。

Cisco社はAndiamo社株式の44%を取得

計$184Mに及ぶ投資の結果、Cisco社はAndiamo社のEquity Stake (株式) のうち約44%を所有した。

残り56%の株式は、Andiamo社の社員270名とAndiamo社をフル・タイムでサポートした”Seconded”と呼ばれるCisco社社員37名が所有していた。


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ポイントは,Cisco社員でありながら,Andiamo社員でもあった人たちが37人いたということです。

大企業のCisco社社員なのでスタートアップのAndiamoが失敗してもまた社内で次の仕事を見つけられますし,Andiamo社員でもあるので成功時の褒章もたくさんもらえるということです。ローリスク・ハイリターンということでしょうか。

インフルエンザ

インフルエンザに感染してしまい、しばらくブログを更新できませんでした。

初めて感染したのですが、想像以上に辛いものです。熱が39度超まで急激に上がり、頭痛とめまいと関節痛、食欲不振などの症状が半日で起こります。

その後も熱は引かず、寝苦しい状態が数日続きます。

この状態で病院に行って処方箋をもらわなければなりません。待合室で順番を待っている間もグッタリです。鼻水を採取するインフルエンザの検査結果は見事に陽性でした。

薬を飲んでもすぐには効かず、熱は1度/1日のスピードで徐徐に下がります。この間、食欲は回復しません。

やがて熱は平熱ちょっと高めまで下がりますが、首から背中、腰に渡って酷く痛みます。

熱が下がると食欲が出てくるので、少し元気になり、こうしてブログを書けるようになります。

外は青空と白い雲が織り混ざって、陽射しと陰が交互に現れ消えます。

小学生の時に感じたゆっくりした時間の流れを思い出します。恐らく私が一番欲しいものは、これなんだと思います。

ビジネス

IDCの最新レポートによるとネットワーク・ストレージ市場はまだ拡大しているらしい。

面白いのは、NAS最大手のNTAPがTOP10に入っておらず、さらにsearchstorageによるインタビューによると、NTAP自身も自社がsmall companyであることを認めている点です。

EMC vs NTAPというのはSAN vs NASの延長線上にあり、マスコミが実体も見ないで勝手に作った想像の産物だと私は思います。

用途も価格も客も違うので、EMCのSANとNTAPのNASが市場でぶつかることは無かったし、EMCがNAS製品を持っているからと言っても、EMCのNASビジネスはようやく軌道にのりかけたところです。NTAPのFC SANはみる陰もないでしょう。彼らもEMC対抗でFCを出したわけではなく、顧客に求められて仕方なく出したのです。エンジニアとしては出したくなかったかも知れません。

従って、EMCとNTAPを同じ製品市場で並べて比較するのはおかしいと思うのです。

だからSANベンダがNAS製品を出すのは、メインフレーム・ベンダがPCサーバを出すのと同じくらいハードルが高いので、非常に失敗しやすい。かつてメインフレーム・ベンダで、今、PCサーバ作って成功しているところっていますでしょうか?

EMCとNTAPを同列に並べると、勘違いしてしまう人が出てくるので、罪深いことだと思います。

ではなぜメインフレーム・ベンダはPCサーバ製品で成功しにくいのでしょうか。

それは恐らく、客のために製品を作るのか、自分が使うために製品を作るのか、取り組み方の違いでしょう。後者は趣味の延長なんだと思います。
だからもしPCサーバを作りたいなら、趣味で製品を作るマネージャやエンジニアを雇う必要があって、そのためには買収が手っ取り早い感じがします。

EMCを見ていると、法人としての企業と、その企業が売る製品は独立だということが良く分かります。

企業と経営者が一つのセットで、製品とエンジニアがもう一つのセットです。経営者は企業の発展と株価上昇を考え、エンジニアは新しいものを産み出す。そこに市場というルールと競争相手があって、じゃあなにをしようかというゲームがビジネスなのです。

こういう考え方でビジネスをしたいなー。

財布の中の金が無くなった。

お札は一枚も無い。小銭は少しある。

クレジット・カードもあるけど,通勤途中で使える場面は少ない。

電車やバスを乗り継ぐ途中でお金がなくなると大変困る。周りにいる他人に借りるわけにはいかないからだ。

金を貸しに届けてくれる家族も友達も知り合いもいないとなると,家からの遠出はとってもリスキーな行動だと言える。

クレジット・カードがどこでも使える国に住んでいたときには,こんな不安を抱いたことは無い。財布にいくら入っているか考えたことも無い。

日本では所有しているクレジット・カードの枚数も,種類も,使用限度額もすっかり気にしなくなってしまった。キャッシュ・カードの方が重要なくらいだ。ときにはバス・カードの方が重要な場面もありそうだ。

明日,財布が空のまま電車に乗らないように気をつけなければ。

人間

人間は生きたフィルターだ。

飲んだコーヒーも,吸ったタバコも,食べたカップ・ラーメンも,身体の中の様々な器官を使ってろ過している。

こりゃ,老化するわけだ。

日本人はタフだ

深夜0時近くでも帰宅途中の人が結構いる。自分自身も含めて,なぜこんな遅くまで働き詰めるのか疑問を感じる。

ところで男だけじゃなく,女性も一人で歩いているけど、身の危険を感じないのだろうか。危ない目に遭いそうなときにやっと感じるのだろう。