まっすぐな農道。左の平坦な山は烏山、右の最高峰は伊勢三山の中央にそびえる白猪山。今日は北西風が吹いて快晴です。気温は30℃を超えているのに乾いた風なのでさわやか。それは秋風を感じさせます。
秋風になびくのは栗の実。イガに包まれていて実はまだ爆ぜてはいません。秋の味覚が実りました。
日差しに輝くアジサイの花。初夏を思わせるような勢いで一輪だけ咲いています。この暑かった夏を忘れないでというかのように燦然と咲いています。
ミツバチの巣がしかけてあります。彼岸花にはアゲハチョウがいます。あたりは至って静か。
夏眠をしている竹林。まだ眠っています。晩秋、寒さに目覚めるのはまだ少し先のようです。ここは多気郡、平安時代の法律延喜式では「竹の国」と呼ばれていました。竹林で覆われているのは、今も昔も同じ風景です。
江戸時代の本草学者野呂元丈を記念して作られた薬草園。大きな緑の葉っぱは芭蕉の木。いいえ、木ではなくて草です。本草学とは今で言えば薬学。全国に薬草を求めて薬効を体系化した学者です。芭蕉が何に効くって? 知りません。
銀杏の木漏れ日が綺麗です。葉っぱ同士がカメラのレンズのようになって地面にはいくつものお日様が投影しています。暑かった夏、まだまだ葉っぱが黄色くなるのは先のこと。いつになるのでしょう。銀杏の実もギンナンが実れば、薬になるのでしょう。ちなみにこのギンナンですが、子供が三つ以上食べる昏睡になることがあります。茶碗蒸しに入れれば美味しいのですが、大人もほどほどに。