今日は台風の日なのか? 6時間で3つの台風が発生! | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 今年の夏は太平洋高気圧が強く張り出して孟夏となりました。日本付近の海水温が高いのもその一躍を負っています。17号が15時に、18号と19号が21時に発生。わずか6時間で3つも発生するとは?

 

 例年なら太平洋高気圧は弱まり、大陸から移動性の高気圧が東進し、秋雨前線が掛かっています。高気圧と次にやってくる高気圧の隙間を縫うように台風が上陸します。

 

 3つの台風を日本列島から遠ざけているのはこの太平洋高気圧です。今年の暑さをもたらしました。そのおかげで米は平年以上の作となり、海水温が高いためサンマは一尾98円と庶民の魚が戻ってきました。その反面、雨が少なくなりタマネギが高騰、サケの収量は減って高騰。一喜一憂させるのが太平洋高気圧です。

 

 台風は北太平洋で発生し、風速が17.2m以上の勢力になった熱帯低気圧を言います。さて、19号台風ですが、平成3年に上陸し700mmの大雨をもたらしました。あの日、職場から早めに帰ると途中の道が滝になっていて、引き返して大周りで帰宅すると、一時間の帰路が五時間かかりました。しかも、峠ではゲートが閉められる寸前、高速道路から降りると今度は大渋滞、道の真ん中に放置された車がいっぱい。這う這うの体で帰宅。こんな台風が来るなら、職場で待機するのが正解でした。

 

 1959年9月26日、伊勢湾台風が紀伊半島に上陸しました。死者行方不明者は5098、日本最大の台風災害です。家の前の国道には泥水が流れ、川は海のようになっていました。三軒隣は浸水していました。あの泥臭い臭いを忘れることができません。このような水害が起こったのは、台風本体の雨雲が降らす雨量だけではなく、伊勢湾台風が上陸する前の1週間に秋雨前線がすでに大雨を降らしていたからです。

 

 日本列島は地震や火山噴火など安全なところはどこにもないのですが、夏から秋に悩ますのがこの台風。それを遠ざけているのは今夏を猛暑にした太平洋高気圧でした。なんとか太平洋高気圧に頑張ってもらってこのトリプル台風を遠ざけてほしいものです。