Dark sideからの毒霧 -41ページ目

救世主

おれの人生で壁にぶつかったとき、谷底に落ちたときは必ずって言っていいほど現れた自分を救ってくれる人。

今、どんなに落ちようと救いの手を差し伸べてくれる人はいない。


誰かに助けてもらおう。

そんな甘い気持ちは持ってないし、希望もないけど、記憶の奥に過去のこういう時は必ず誰かが自分の心を救ってくれたっていう考えがある。

自然と支えられた。

なんでも話せて理解してくれた仲間。

その上で、しっかりした助言もくれたし気晴らしに飲みにも付き合ってくれた。

そんな仲間は今はいない。


この地に移り2年半。

お互いがタメ口で話せる相手が一人もいない。

先輩か後輩。

どちらかが敬語、若しくはお互いが敬語。

堅苦しい話し方でしか話せない。


オレから話す分には敬語って使い慣れてるし、かなり崩して話してるから苦ではないけど、敬語を使われるのが嫌。

明らかに下の後輩で男からタメ口は嫌だけど、それでもちゃんと立てるところ立ててくれれば気にしない。

女性に関しては敬語なんて使って欲しくない。

ましてや、自分より社歴が上だったり、年が上なら。


前の職場では仲間同士で敬語を使うこと自体がまずなかった。

先輩も後輩も、年も関係なくほとんどみんなタメ口。


そんな環境にいたから、今の自分の孤独感、疎外感がとても多い。

唯でさえ昔からの友達がまったくいない土地だから。


救って欲しいとはいはないが、話を聞いてわかって欲しい。

何も言わずにただ酒に付き合って欲しい。

そんな仲間が欲しい。

知らない世界

あの方が女の子同士で話すとき、たまにオレのことが出てくるらしい。

オレのことというよりオレと出かけたこと。

ただの話の種なのか、なにか意味があるのか。

女の子同士の会話で何が重要なのかわからない。


でもやっぱり、オレに興味はないみたいだし、ただの話の種に出てくることなんだろう。


ふいに近くにいたとき心臓が苦しくて。

笑ってくれたらうれしくて。

そのすべてが素敵すぎて。


募る想いは膨れるいっぽう。

どうにもならないこの想い。


成就することそれも夢幻。

夢はきっと叶う。

その言葉今でも信じてるよ。

そっか、最近君に会ってないからその魔法の力が足りないんだ。

会いにいきたい。会ったら夢が実現するパワーまた分けてね。

次にいつ会えるかわからないけど。

時間と想いの強さが足りないんだ。

もう2年半も一緒に仕事しているのに、知らないことが多すぎる。

もっといっぱい話がしたい。もっと一緒にいる時間が欲しい。


心が弱くて傷つくことを恐れてしまって、何気ない会話しか投げかけられない。

チャンスはいっぱいあったのに。


チャンスって言葉をモノにできることがない。

外してばっかり。


一緒に働いているとき、近すぎない程度の距離で存在を感じ。

少し距離があるときは遠目で眺め。

後姿に必死に気持ちをぶつけてる。


ずっとその存在を意識して働いていた17時間。

最後一緒に上がれなかったけど。


まだまだ足りない。

職場以外で会えないのなら、ずっと一緒に働いていたい。

17時間じゃ全然足りない。


もっと近くに感じたい。

存在を心を。

強く願って通じる願いがあるという。

オレは今まで、二度ほど本当に心から強く強く願ったことがある。

それさえ叶えば他に何もいらない思うほど。

しかし、それは叶わなかった。

今回もきっと同じ。

諦めたわけじゃないけど、現状はそんなんで。


ほんの少しの自分を照らす明るい材料のかけらを集めて、糧にして日々未来を夢見ながら泣いたり笑ったり。

一緒にいるときの幸せ。

それを思い出し噛み締めて。


一歩一歩も進んじゃいないけど。

強く願い叶うことを信じて想い続ける。