ヴァイオリン弾き 丹沢某の日々旬菜

ヴァイオリン弾き 丹沢某の日々旬菜

しがないヴァイオリン弾きの美味しい話、ハッピーな話、オモシロ音楽ネタと自身の公演情報のブログです。

国内では類を見ないルネサンス後期〜バロック中期までをカバー出来る古楽合奏団「ペデモンターノ」の最初のプロジェクトが終了しました。

サクバット(トロンバーンの古楽器)4声帯と弦楽器2人に鍵盤を伴った、見た目にも聴き映えも真新しく斬新なグループです。

国内ではサクバット自体がどマイナーな楽器ですが、17世紀までの音楽シーンに於いては重要な中低音楽器として用いられておりました。そこにヴァイオリン2丁とチェンバロが加わることで、燦然と輝くヴェネツィア楽派の作品、北方の情感が加わったオーストリアの作品を最初の一連のプログラムで取り上げました。


2022年にヴェルフォーレ長泉で産声を上げ、23年8月に初の主催公演を清水のマリナートで、継いで9月には藤枝市民会館、YCC山梨県民ホールでプロジェクトを終了しました。


その一連を公式サイトの動画欄から覗いていただけますので、下にリンクを貼らせて頂きます。

清水公演からは出来立てホヤホヤの肩掛けチェロ、「ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ」の通奏低音も伴ったカステッロのソナタも動画で一部ご覧頂けます。



本日は直前の告知を手短かに。


のっけから動画を、えぃ!



古楽シーンのみならず、クラシックファン及び、弦楽器愛好家さんにもその名を知られるところのビーバー作曲のバッターリアの一幕でした。


今回のペデモンターノのプログラムはヴェネツィア黄金期の器楽曲と、バロック中期にかけてイタリアからドイツ語圏に浸透してゆくイタリアンスタイルのオーストリアバロックの2本柱。


ヴェネツィア代表はやはりダリオ・カステッロのコンチェルターテ集より


オーストリアは、その宮廷において初めてイタリア人以外の楽長を務めたヴァイオリニスト、シュメルツァーとビーバーをの師弟2人の作品を。


どちらもまだお席に余裕は御座います。


9/18、日曜日は東海道の宿場、静岡県藤枝市の市民会館にて。

藤枝市と弦楽器製作者「久野文彰氏」、静岡古楽コンソート「ノルカ・ソルカ」さんの共催イヴェント

↓  ↓  ↓  ↓

https://fsk-hall.jp/kogaku2023.pdf




9/19、甲斐のお館様の本拠地に移動して。

ステージinステージ

ホールや客席の無かった時代の、宮廷の大広間よろしくお客様と同じ目線でお贈り出来そうです。

↓  ↓  ↓  ↓







たまーーーに、コチラを覗いて下さった皆様、およそ一年の休眠を頂戴し大変に失礼しました。


しがない楽器弾きが流行禍の3年をどの様に凌いだのか、追々ご報告申し上げます。


未だ影響を深刻に被っておられる皆様と、大事な方を失った皆様には殊更に御見舞いを申し上げます。


今年の3/25日以降、99%以上の時間をマスクから解放されて過ごしております。なにせ無精髭がマスクの中で蒸れて不快なのです。が、たまの通院のみは施設のルールに従い。

思い返せば2019年冬の12月、とある外国人労働者が多い街でレッスンに訪れたお宅は町の総合病院だったのですが。その院長先生が仰っておられた事が耳にこびりついております。


「怪しい咳の風邪が急激に流行って患者数をこなせないんだ、インフルでもないし、、、」と。


翌月、2020年1月に武漢熱騒動が武漢の医師の告発で発覚。瞬く間に横浜のクルーズ船の惨状が報じられ、そして大阪、継いで4月に東京も緊急事態宣言。


思い返せば、欧州でいち早く多大な犠牲者を出したのはイタリア、しかもアパレル産業ひしめく北部だったと記憶。ヴァイオリンの街クレモナからも切々と現地の状況を報告して下さった邦人製作家もおられました。そんなイタリアの高官が先週、一帯一路を辞める向きのコメントを発表していた気がします。


もう一つ印象的だった事案、高性能な医療用マスクも空く医療機関でのパンデミックが日本全土に拡大する以前の、クルーズ船の罹患者を収容した自衛隊病院では1人も犠牲者を出さなかった件。

生物兵器テロ対策の装備など充実しているのか?水際対策と国防は紙一重なんだと実感せざるを得ないニュースでした。


21世紀になって久しい今時分、老若男女がアップルのサービスを容易く享受出来る環境と引き換えに、地球の何処かの誰かの粗相が地球レヴェルで瞬時に人類を脅かす。のほほんと楽器を弾いて暮らしてきた団塊ジュニア世代として、この3年はロシアの領土拡大戦争の件も含めて両目を見開く転機となりました。


さて、どうでもよい私の心証などは捨て置き、この春から目覚ましい勢いで公演活動が再開しましたので、そちらのご報告も兼ねがね、絶えず更新して参りたい所存です。


ホームページの方ではさきにお伝えしております新規団体の立ち上げ公演の報告、2年前に乗り換えたVolvo、今年家族用に増車したルノーなど、はたまたメインの旬菜ネタも溜めこんでおります。

ではまた近々。


あ!!!

注文から悠久の時を経て、ついに伝説のチェロが手元に。こちらもナルハヤで!




一昨日の早稲田での雷鳴轟く中、王道フレンチのコントラポント公演はあらゆる意味で劇的な中に無事終える事が出来ました。お運び頂けた皆様、感謝申し上げます。
さて、いよいよ秋シーズン到来という事で10月のイチオシはイタリアンの初期バロックの公演を紹介させて下さい。
我が絶大なる師匠「古橋潤一」率いるメディオ・レジストロの最も得意とするベネツィアの初期バロックの公演を、仙台、東京と2週連投でお送り致します。
不肖私のVittorio Baroccoの企画で6月にお届けしました、ルネサンスとバロックの境目の音楽、その直後にサン・マルコから花開いた、これぞクラシック音楽の「試金石」と言わんばかりの華やかな室内楽作品、器楽を従えたソプラノ二重唱作品をお愉しみ頂けるプログラム、宜しければ直接私にお申込み頂ければ幸いです。

使用楽器は、モンスター級リコーダー、ヴァイオリン、チェロ、チェンバロ、オルガン(全てヒストリカル仕様)





結成2005年より独仏伊から南米、宮廷音楽から大規模宗教曲、あらゆるバロックのレパートリーを演奏してきましたコントラポントの公演です。
今回はリーダー花井哲郎氏の肝入り、フレンチ王道バロック。ヴェルサイユの巨人「リュリ」やヴァイオリンの神「コレッリ」が曲中で擦ったもんだのストーリーを描かれる「クープランの『リュリ讃』」全曲演奏をナレーター付きでお送りします。
ご予約は以下まで御願いします。
hirokitanzawa@gmail.com





皆さまお変わり有りませんでしょうか?流行病の陰りが見えて来たこの機を逃さず、新企画を開始します。

「全ての道はローマに通ず」的な言い方をすると、「全ての西洋音楽は17世紀ベネツィアに通ず」と心得ております。
ジャズもロックもオペラも協奏曲も、そこで使われる大概の楽器も、音の高さの調整すら、バロック時代に峻別され定石の上に、時のニーズが求めた結果でしょう。
演奏家、楽器製作者、音楽学者の複合的な知見を束ねてお送りするPT(プロジェクトチーム)=『ヴィットーリオ・バロッコ』(勝利のバロック)として第一回公演を、今月24、25日に神奈川、長野で予定しております。

初回となる今回は「クラシック音楽ってどうして始まったの?」の答えを明確に示すプログラムを準備しました。
公演前半にはバロックの前時代=ルネサンスのポリフォニー音楽を、後半にはどうやって?どうして?絶対的美を追求したルネサンス音楽を否定し、どんな音楽からクラシックが始まったのか?ソコをMCで解説しつつ、予備知識無しでクラシック音楽の源流をお聴きいただけるプログラムをお送り致しますので、是非是非ご注目下さい。

出演者は、リュートの金子さん要するムジカ・ロゼッタ勢(今回はパイプオルガン持参)に加えて、民放や、「ららら♪クラシック」でも奏者、解説者として活躍中のチェロ&ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者=島根朋史氏、さらには初共演となるリコーダーの名手=細岡ゆきさんとお贈りします。また、当日パンフレットにはサプライヤーとして長年お世話になっている、ヴァイオリン製作者の鈴木公志氏(カント・ディ・レーニョ)と弓製作者の鎌田悟史氏(アトリエ・カマタ)の興味深い学術的コラムも掲載予定。

音楽愛好家の皆さんは歴史の知られざる一端を覗きに、単なる音楽好きの皆様もクラシック音楽の根っこを知る機会に、是非是非会場にお運び頂ければ幸いです。チケット予約はフライヤー紙面のフォームか、手っ取り早く!の方は、直接Line等で私にご連絡をお願い致します。





二週間に一度、天城越えをします。20年前から同じ路を通り伊豆河津へ通っております。


「伊豆の踊り子」で有名な天城峠も、春の賑わい


4月のある時期だけの愉しみです。



時間に余裕があったので、少し歩きました。ハイカーが羨ましい。



街路樹や公園のソメイヨシノは倒木を避ける為、50年前後で伐採されてしまいますが、山中は天然種もソメイヨシノも若木から老木まで百花繚乱で目が痛いほどの艶やかさです。

ピアソラとカリンバによるライブツアー、麗かな陽光に包まれながら8公演無事終える事が叶いました。

私の居住地=神奈川公演のみ大きなクラシックホールで行ったこともあり、客席は風通しの良い感染対策バッチリ?^_^な状況でしたが、残りの地方7公演はいずれもほぼ満員御礼、お運び頂きました全てのお客様と多大なるご協力を頂いた各公演の会場及びスタッフの皆々様、あらためて深く御礼申し上げます。



さて、来たる4/23土曜日、ラテン音楽の続投になりますが、以下の公演が迫って参りました。


横浜市旭区文化センター「サンハート音楽ホール」にて120%スペインを貪る!そんな公演がございます。中堅ギタリスト岡本さんによるクラシックギター、注目の若手ダンサー樹里ちゃんと師匠村井彰子さんのダンス、大御所濱田さんの歌唱、初共演となる田中さんのチェンバロ、私のヴァイオリンでお贈り致します。もしお運び頂ける様でしたら、私のアドレス

hirokitanzawa@gmail.com

こちらへお気軽にお申し込み下さいませ。

詳細は以下の通り。








『2021年、ピアソラ生誕100周年記念ライブをCov-19を踏まえて断念しておりました。今年も未だ情勢不安定な中ですが、オリジナル企画のピアソラ公演を準備しました。
クラシックでもなければ純タンゴでもない、ジャズの香りがたちのぼり、云わずと知れた名曲揃いのピアソラの楽曲にオリジナルのキンテート(五重奏)より少しスマートな四人編成で対峙します。
ピアソラといえばリベル・タンゴのようなアップテンポの名曲が取り上げられます。しかし「作曲家・ピアソラ」の醍醐味は、寧ろ劇音楽の為に書かれたストーリー性に富み、精神性の高い楽曲の数々に或ると思います。
今回のタイトルでは「天使のピアソラ」と書いたように、ピアソラの内面が滲み出てくるような組曲「天使シリーズ」から代表作の二曲を演奏します。
そこへパーカッションの小田桐さんが妖精さながらの「カリンバ」の独奏ステージで異空間へ誘って下さいます。
近年国内にて人気沸騰中の「カリンバ」という楽器の孤高の第一人者(独自のパーカッシブ奏法は圧巻)としてカリンバ・ソロアルバムのリリースからはや5年。小田桐さんはYAMAHAの公認する唯一のカリンバ講師として後進の指導にも当たられております。
昨年末にご一緒した北海道道南ツアーでも圧倒的な独自の世界観に200%癒されました。今回は3箇所のオリジナル公演と、加えて期間中には全8公演を巡る本州縦断のツアーとなります。宜しければ麗かな時節にフラッとお運びください。』





日本が誇る稀代のリコーダー奏者=古橋潤一氏が

プロデュースする

「スパニッシュ・プログレッシブバンド」=

『メディオ・レジストロ』による

浜離宮朝日ホールでの公演です。

動画ページで2020年の演奏もご覧頂けますが、

今回は辻田さんの類稀なパフォーマンスも必見。

私はヴィオラとヴァイオリンを担当します。



お問い合わせは以下のフォームからお気軽に。リンクwww.violinistan.com