結婚式の撮影をしているときに、ご両親やご家族が歩み寄ってきて、
「これからの老後に使う写真を撮ってほしい」と遠回しに言われるときがあります。
結婚式の場でこんなことを頼むなんて忍びないと思っているので、
「遺影」
とは言わないようなのですが、
その遺影写真を撮って新郎新婦さんに納品して攻められるのは僕です。
こういう遠回しの依頼を結婚式中に依頼してくる場合、
新郎新婦さんに話しを通さないことが99.99%なのです。
ご両親や親戚は新郎新婦さんから、
「こんな写真あったのだけど」としれっと渡されることを根本から考えています。
もしくは新郎新婦さんから何も言われなくても、
亡くなった際に使えるように忍ばせておこうと考えているご両親もいます。
その前に僕が新郎新婦さんから、
「いくら高齢だからってこういう撮り方は失礼ではないですか！」
と怒られるケース、
何も言われずに軽蔑されるケースのいずれかです。
ですので、新郎新婦さんから依頼が無い限りは撮りません。
結婚中に直接言われても撮りません。
そもそも結婚式中の秒刻みで動いている中で、
人生の節目の大切な写真をついで撮るのは無理です。
ご両親やご家族は結婚式に来ているのに、
自身望む遺影のイメージの表情を作れたら別ですが、
通常その表情を作るまで10分以上シャッターを切り続けます。
その撮影姿をみたら他の結婚式のゲストはどう思うでしょうか？
遺影を撮っているなと感じるはずです。
軽い気持ちでお金がかからないからとついでに撮ってもらおうと、
言っているのだと思いますが、
気軽に遺影撮影を頼むことは、
●新郎新婦さんの気持ち
●僕の信頼
●ゲストの結婚式に来ている気持ち
をないがしろにする行為なので、
新郎新婦さんの許可、時間が組まれていない限りは撮りません。
こういう説明をするのにも手間と時間を要すので、
年齢を重ねているのですから自らわきまえていただけたらうれしいのですが。
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