春に宮古島、石垣島の撮影プレゼント企画を打ち出して、
たくさんの方のご応募と撮影をさせていただいています。
「治療費でお金がないのでこの企画うれしいです」
と申し込んでいただいた23歳の女性。
担当医師に余命2ヶ月の宣告をされていました。
白血病を発症して寛解をしたのですが、再発をしての宣告でした。
2ヶ月のうちにやりたいことをやりたい。
「結婚するパートナーを見つけて結婚式をすることは出来ないですが、
ウエディングドレスを着て写真を撮る事はできる」
と応募をしてくれました、もちろんその気持ちを大切に7月での撮影を組みました。
友人の医師や看護師の協力も得て、石垣島で撮影をと予定を立てていたのですが、
体調が崩れて撮影は難しい状況になりました。
もし旅立ってしまったらどうしよう。
ただただその気持ちで2週間ぐらい満足に寝ることが出来ませんでした。
そして2週間経って、
「dapandaさん、元気になったよ、撮影よろしくね！」
LINEが届いて胸をなで下ろし、撮影のためにリスケジュールをして準備をしました。
羽田空港から石垣島に行く飛行機に乗りどこで撮影しようかと楽しみにしていたところ、
見知らぬ番号から着信がありました。
飛行機内で電話は出来ないので石垣島に着いてから折り返し電話をすると、
撮影のために頑張っていた女性のお母さんからの電話でした。
「今日の3時に旅立ちました」
しばらく動くことができませんでした。
レンタカーの会社から電話がかかってきたので、
1時間以上は立ち尽くしていたのかなと思います。
23歳、これからたくさん色々な事をしようと夢を追う年齢です。
その夢を塞ぐ病、許しがたいです。
でも彼女は懸命に病気に抗い、夢を追いかけました。
それだけでも生きた証ですし、夢を追った証です。
3泊4日の日程を組んでいましたが、
すぐに帰って会いに行きました。
それはとても穏やかな表情で、23年間頑張って生きてきた笑顔をしていました。
今度会ったときにたくさん撮るからね。
天国のきれいなビーチでたくさん写真を撮れればいいなと思いました、
そのためには僕も善い行いを続けないとです。
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