先日こんなニュースを目にしました。
要約をすると、
Xに入学式のカメラマンを募集した業者さん、
「カメラ触ったことあればいいので」という猫の手状態、
その投稿を見た親御さん達が「技術は大丈夫なのか」
「変なヤツが混じっていたらどうするのか？」
大切な我が子の晴れ舞台そんなよくわからないカメラマンに撮られたくないですよね、
と言うことで掲載元が炎上して削除されました。
小中学校の入学式を撮影するカメラマンをX（旧ツイッター）で募集したとして、
映像制作やスチール撮影を請け負う会社の代表取締役の投稿が問題になっている。
子供を持つ親からは不安や懸念の声が上がり、当該の投稿は3日までに削除された。
事の発端は2月28日に、
「イツバネット」代表取締役・河戸弘太氏が自身のXで投稿した内容。
「カメラマン大大大募集です 現在3名しか決まっておらず、あと100名くらい来ても大丈夫です。詳細は下記をご覧下さい。もし経験が無くて不安な方は3/16(土)、23(土)に同様の撮影があるので私や他のカメラマンの撮影に同行して教えます。どしどしご連絡待ってます」
とし、「小・中学校入学式の写真撮影案件」としてカメラマンを募集。
「許可は学校側にも取って正式に行うものになります」とした上で、
必要な経験として「一眼レフで人を撮った事がある方」を募集し、
報酬は3万5000円としていた。
この投稿に批判が殺到。大炎上した。素人同然のカメラマンを採用しようとしていることに加え、採用経緯が公表されていないため、
児童の安全の確保や小児性愛者が紛れ込むことを懸念する声が多く上がった。
「プロカメラマン派遣の触れ込みで契約を取ったのではないか？経験無しでも可、
とSNSでカメラマンを募集されるなど、
品質・人物・情報データ等の適切な取り扱い、児童・生徒への安全性をどう保証するのか？」
「今の時代大変危うい行為」
「本当に安全な方ばかりでしょうか。該当地域の保護者からするとこの募集の仕方はとても不安です」
「“カメラ持ってるだけ素人が混ざる”ことが問題なだけではなく、事態はもっと深刻。
『身元の保証がしっかりしていない者を学校に侵入させ/子供に近づける』ことに繋がります」
「何かあったら責任とれるんですか？」
「よりによってXでの募集なんて子を持つ親として怖いしかない」
「カメラマンが安全かどうかは、どう判断するのか？変な性癖のあるカメラマンが入り込んだら、誰が責任を取るのか？ただただ驚き」
「面接はするの？こんな募集の仕方、あんまりだよ。犯罪者がいないとしても保護者は素人にお金払えと？」などと続々と不安や批判の投稿が相次いだ。
3日までに河戸氏の投稿は削除され、
学校イベントが重なる3月、4月の繁忙期とあって同情の声も上がった。
一方で「もうとっくに100人が集まって各小学校にばら撒かれていくのだろう。経緯すら公表しないのは悪手としか言いようがない」「これだけ騒がせて、対象地域のお子さんを持つ方達を不安にさせたのだから説明責任があるんじゃないですか」などと不安が広がっている。
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この前dapandaの記事は長いので読みにくいとコメントいただいたので、
今回の記事も長く書いてみようと思いますが、
ひとまず見出しをすると今回のニュースの問題はキーワードとしてこの4つですかね。
●カメラマンが足らず猫の手状態になってしまっている写真会社
●運営している代表の「大切な写真を撮っている」というプロ意識の大幅な欠如
●カメラマン未満のカメラマンもどきが撮影するという罠
●急に来ることが出来るカメラマンにたいしたカメラマン無し
これは七五三シーズンの11月とか結婚式のハイシーズン5月&11月に良くある話で、
カメラマンが足らなくて猫の手レベルカメラマンが増殖することが毎年恒例の日常です。
プロ未満というか、お世辞にもプロカメラマンとは呼ぶことはできない、
写真が撮れるというレベルの人が結婚式や七五三の写真を撮っています。
もちろん失敗やトラブルもかなり多いですが、
運営会社は夏の海の家のようにその時勝負で数をこなすことしか考えていないので、
返金などしておしまいです、苦情を言っても正論を言っても焼け石にウォーターです。
そういった被害にあった方の相談もよく受けます。
写真会社としては想い出を大切に残すことを第一優先としていないので、
売上げを伸ばすために誰でもいいから写真撮れる人を探しているそんな状態なのです。
そういった運営会社やカメラマンに、
ステキな写真を撮って渡そうという矜持と愛はありません。
とまあ僕がいつもブログに書いていることです、
何度も何度も「そんなカメラマンがいるわけない！」
などメールやコメントくれた方もいましたが、
そろそろ真実だと思っていただければ幸いです。
七五三やお宮参り家族写真などは、SNSでカメラマンを募集する会社が増えました、
少し検索すれば主婦のフォトグラファー募集、
未経験で写真に興味がある日と募集などたくさんあります。
ですので気軽に七五三やお宮参りなど撮影募集している会社も無数にあります。
自分には難しいかも知れないと応募をしない人もいますが、
過信したりする人は平気で応募をして、平気で失敗をします。
2回ぐらいカメラを触ったことがあるレベルの人が、
カメラを持たされて七五三や結婚式を撮影。
もちろん写っていれば良いレベルですが、
99%の写真ブレていたりピントが合っていなかったりは当たり前なので、
画像処理ソフトで加工しまくっているので変な写真が出来上がります。
加工してもまだピントは合っていません。
入学式や七五三の撮影も結婚式同様撮り直しがきかないのですが、
そういう初心者カメラマンは撮影データを平気で壊したり削除してしまったりとします。
結婚式でもありましたね。
●急に来ることが出来るカメラマンにたいしたカメラマン無し
5月とか11月のハイシーズンの結婚式、提携会社への急な発注もそうですが、
外部カメラマンで直前で空いているカメラマンは、
ちゃんと経歴を確認しないと2回カメラを持ったことがあるだけの人が来ることも、
全く珍しいことではありません。
「僕は空いていないけれども友人のカメラマンを紹介する」
とかはスペシャルデンジャラスなワードです。
それこそ炎上した変態カメラマンがきてもおかしくありません。
病院のドクターと一緒でカメラマンのスキルには大きな差があります、
特にカメラマンは資格があるわけでもないので力量は様々です。
結婚式の場合、
自分たちの理想の写真を撮ってくれると思ってカメラマンを選んでいる人も多いです。
私たちはそれを見抜く力があると勘違いしている新郎新婦さんが多いですが、
99.9%騙されています。
そして騙されていることに気がつくことはないでしょう。
その話はまたこっそりと。
●運営している代表の「大切な写真を撮っている」というプロ意識の大幅な欠如
今回の場合クローズドな部分で未経験に近い写真好き素人を集い、
入学式にあてがおうとしていたので大きな事件となりましたが、
こんなことは10年以上前から行われています
未経験に近いカメラマンをSNSで集い、頭数だけあてがうこと。
SNSが始まった黎明期からやっていますし、被害に遭っている人もたくさんいます。
子供関係だとつきまとい事件とかもありましたし、
高校生に告白をして断られてストーカー化したカメラマンもいました。
ですので今さら何を…、と言うのが正直なところです。
カメラマンは聖人君子な人はいません、僕も含めて変な人ばかりです。
ですので指名しないと怖いことが起こることもあります。
大切な想い出を壊してもなんとも思わない写真会社、そしてカメラマン。
改めて物騒な世の中になってきたなと思います。
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