上記の写真は先日津波がきた石川県の千里浜で撮った写真です。
1月1日の16:10頃に能都地方を襲った令和6年能登半島地震、
被害に遭われた方々のご冥福をお祈りするとともに、
被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
365日一番華やかであたたかい元旦の家族団らんの日に訪れた悲劇、
世の中には神様とかやっぱりいないのだろうなと改めて実感した出来事でした。
最初は震度5強の一報でテレビをつけたら、
震度7の地震やその後の地震が数多く襲い、
電柱が揺れて家が倒壊しているそんな映像が映し出されました。
そのあと大津波警報、
久しぶりに聞いた緊急地震速報の連呼とたくさんの人の心が不安になったかと思います。
僕は13年前の東日本大震災を思い出しました。
NHKをつけるとアナウンサーが、
「テレビを見ていないで逃げてください」
「今すぐ逃げて！」
など強い口調で伝えていました、
その映像に右下には逃げようか逃げまいかウロウロする人の群れ、
中には「怖い」「口調がきつい」とかいっている人もいたようですが、
世の中には危機意識が備わっていない人もたくさんいるので、
極めて正しい言葉選びと口調だったと思います。
緊急事態の飛行機の機内は普段は優しいCAさんでも衝撃防止姿勢を保つように、
保安要員となり「前にかがんで 頭を下げて！」大きな声で厳しい言葉を発します。
NHKアナウンサーの山内泉さんもプロの報道マンとして、
命を守るよう言葉、厳しい口調を放ったことはとても素晴らしいと思いました。
大きな地震が起こると必ず生まれるのが、
「地震は予測されていた！」
「次の地震はここ！」
というSNSで飛び交うどうでもいい無価値でくだらないものですが、
もう一つ生まれる無価値でくだらないものは、
「自粛」
こんな大きな地震が起こったのだから律しなければならないと、
今日からのイベントもたくさん中止されています。
それをみてたくさんの人が律するわけです。
例えば今晩の夜の宴会をキャンセルするとか、
春の北海道旅行をキャンセルするとかです。
東日本大震災や熊本地震などのときもそうでした。
でもそんな自粛をしたところで、被災地の人は何も思わないし何も救われません。
同じ日本人として心に寄り添い憂うのは当然のことですが、
それは第一段階で第二段階に進むのが本当の心に寄り添うということ。
自粛する暇があるのならばあれば行動せよと思います。
例えば石川県の特産品を買うとか寄付をするとか応援することが、
本当の心に寄り添うことだと思います。
今苦しんでいる被災地の人に千羽鶴を渡しても意味がないということと同じで、
他の地域の人が憂いた心を差し出したところで、
被災地の人はあたたかくもならないし、お腹もいっぱいにならないのです。
今、天皇陛下の一般参賀など国家行事のイベントを含め、
イベントが軒並み中止になっているのは、
「こんな時にイベントなんかして！」という薄っぺらい民への炎上対策ですが、
僕はこんな時だからこそ行うべきだと思います。
天皇陛下や芸能人がそこで被災地の人の心の励みになる事を発し、
あわせて寄付などを募ることが大事だと思うのですが、
「中止にすれば万事解決」
という憂うだけの何も生まない精神はいつも変わっていないなと改めて思います。
そして個人がその行動を見てさらに自粛する人が増えていきます、
「こんな大きな地震が起こってしまったので、
4月の東京での結婚式をどうしようか考えています」
というSNS投稿もありました。
新郎新婦さんご家族ご親族は被災地とは全く関係が無いようです。
すべてが大間違いな発想と検討です。
自粛をしたところで満足するのは自身の心だけです。
被災地以外の人が行う事は被害を憂うことではなく、
寄付をしたり特産品を買ったりと経済を回すことが最も大切なこと。
それが被災地ではない人が行うべき唯一のこと。
イベントの中止を見て個人の自粛が増える、
何も生まない中止を見て何も生まないものが育つ様、
大きな地震の後にそんな不毛なものが生まれてくるのを毎回見ている気がします、
そんな人達に大切な事はそこで無いことを気付く日は来るのかな、
いつも大きな地震が来ると僕が憂うことです。
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