大阪に結婚式の撮影に行くと必ず泊まっていたホテルがありました、
その部屋は"出る"ということで予約除外されていた部屋で、
その部屋番号を予約の時にリクエストすると必ず空いているという部屋です。
出るといっても霊的だったり、幽霊的な怖さではなく、
後ろからトントンと肩をたたかれたり、
トイレを内側から鍵をかけられたり、
湯船に入っていたら水が波打ったり、
小さな足や、お尻の形にシーツが凹んでいたりぐらいのものなので害はなく、
むしろ子供がいるようなあたたかいものを感じるので泊まっていました。
そのホテルはホテルの閉館により取り壊すことになりました、
大阪での仕事はなかったのですが、
あえてそのホテルに行って一緒に泊まっていたその子に別れを告げにいきました。
お水と甘いお菓子を持って行っていたのですが、
お菓子はあんこが入っているものが好きなようだったので、
大福とか薄皮饅頭とか羊羹などを買って供えました。
その日は特に何も無かったのですが、
翌朝供えたお水をみるとほぼなくなっていました、
そして2つの大福の中のあんこだけきれいになくなっていました。
チェックアウトの時間ギリギリまで滞在して、
「バイバイ、またどこかで会おうね」と部屋を出ようとすると、肩を叩かれました。
いつもはトントンとふり向かせるくらいのものだったのですが、
しっかりと肩をたたいてくれました、ねぎらってくれていたのかもです、
肩が凝っていたのでなかなか具合良かったです。
帰りに宿泊代を支払って帰ろうとすると、
ホテルの方が「お代は結構でございます」と笑顔でお見送りしてくれました。
もしかしたらホテルさんのご厚意だったのか、その子が払ってくれたのかわかりませんが、
その子がくれた縁、ホテルはなくなってしまいましたが、
これからも想い出を大切にしたいと思います。
結婚式でも不思議な事があったのでそんな時の話よかったらお読みください。
そういえば、ズボンのポケットに石がたくさん入っていました、
これも霊的な現象！
と思ったのですが、ただとても酔っ払っていただけでした。
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