アルバムを納品したところ花嫁さんに、
「結婚式をして1年近くずっと気がかりだったことがあったのですが、
送っていただいたアルバムを見て心が晴れました」
新郎新婦さんは結婚式でとある事が起こって気持ちが晴れないまま、
約1年を迎えようとしていました。
それはウエディングケーキです
「デザインやデコレーションなどこだわりがとてもあって準備をしてきたのですが、
ケーキ入刀するときにはすでに3段のケーキが傾いていて…」
デザインや装飾を新郎新婦さんお二人で一生懸命選んで悩み、
思い入れのあったケーキ、
デザインしたケーキが披露宴で形となり入刀することを楽しみにしていたそうです。
そんなケーキですが入刀直前に運ばれてきた段階で傾いていました。
苦労してデザインをしたケーキが斜めになって目の前に運ばれてくる悲しさ、
けれどもたくさんのゲストがいるので笑顔にならないと行けないジレンマ。
傾いた3段のケーキはもちろん僕も気づきましたが、
披露宴会場に運ばれてきた段階でケーキが斜めだと、
修正や作り直すには時間がかかるので出来る事は一つしかありません。
できる限り斜めに見えないように写真を撮る事です。
ケーキ単体はなんとか傾いていないような角度を探して撮れましたが、
ケーキ入刀時は新郎新婦さんが入刀している角度などありますので、
冒頭の写真が精一杯でした。
実際はケーキがお辞儀をしたように傾いていますが、
これでもカメラを構える角度やカメラを傾けたりして、
極力目立たないよう撮影しています。
傾いていることに関しての画像修正は、
今回お二人から修正のリクエストはなかったのですが、
こういった事態が起こると写真を修正してほしいという依頼もあるにはあります。
ものによりますが可能なことは可能なのですが、
ケーキの斜めを真っ直ぐにという修正は写真を超えてCG合成の世界になりますので、
そこには実在しなかったものを作り上げるということになります。
僕的にはそれがベストなこととは思えません。
どう説明してもその場には無かったものを作り上げているということですから。
ほうれい線を消すことや顔だけ新垣結衣さんにすり替えることと一緒です。
修正や修整ではなくて加工になってしまうのです。
加工修正した想い出は上書きはされずに「悔しくも修正した想い出」となります。
「こういうことがあって写真だけ修正したんだよね」
という想い出になってしまいます。
「元々こうなるべきだった正しい想い出」にはなりません。
それでは想い出として意味が無いなと僕自身は思います。
ちなみにこのケーキを傾いてしまった事について、
会場側から謝罪や説明などは一切無いそうです。
背の高い3段のケーキは重心やバランスで崩れやすいので、
ケーキの中の梁や支柱を多くしたり強くして強度を高めるのはセオリーなのですが、
見る限りは支えが極めて弱いか、ただ積み上げたという感じが否めません。
撮影時にももちろん配慮しましたが、
さらにアルバムでも目立たないように、
できる限り傾いて見えないようなトリミングを行い掲載しました。
少しでも心が晴れることが出来て何よりです。
結婚式ではいくら丁寧に準備をしてきても、
自然災害のように予想もしなかったことが起こります。
僕は絶えず結婚式場を動いていますので、そんな時はリカバリーをしたり、
スタッフに物言いという名の進言をしたりして、フォローアップしますが、
今回の様にケーキ入刀直前にケーキが出てきて
傾いていたなどのケースは時間的にも準備的にも対応することが出来ません。
そんな時は今回の様になるべく目立たないように撮影すること、
そして目立たないようにアルバム製作することが大事になってきます。
斜めになっていない角度を模索したり、
アルバムで目立たないようにトリミングしたりなど、
ここまで対応する事が自然に思っている方が多い方思いますが、
ここまで対応する結婚式写真会社はあまり存在しないです。
傾いていてもいつも通り撮影して、
いつも通りのテンプレートのアルバムに入れておしまいです。
ケーキが傾いていてもそのままです。
結婚式も同じような進行でも100組100色ですので、
うちのアルバムは毎回真っ白なところから、
お客様ごとにデザインを作って行っていますので、
今回の様な対応を取ることも出来たりします。
結婚式のカメラマンって写真を撮るだけではないのです。
結婚式の想い出が最高で最幸せな想い出になるように、
撮影の時はもちろん有事のフォローアップも考えて撮影しています。
そんなところまで考えることはお節介や越権な事かもしれませんが、
それも新郎新婦さんの笑顔のためと思って行動しています。
撮影のご依頼をいただいているご縁を大切に、
これからもフォローアップしたいと思っています。
今回のような事が起こっても「あんな事があったね」
と思える想い出に変換できるように、できる限りのことを行っていきます。
今回花嫁さんが「ぜひこのことを記事にしてください」
とお申し出がありましたので、写真と出来ごとの公表を行わせていただきました。
また実際に起こったこの出来事を対岸の火事と思わないで、
他山の石としていただきたい、
そんな個人的な思いも含めて今回の記事を書かせていただきました。
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