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「離れる」part4 退去立会人との負け戦編
賃貸マンションを退去するならば。
現場回復
が基本原則!
けれど、私は、
自分が取り付けたカーテンも照明器具も必ずそのままに。
意図的に残していく。
なぜなら、次の入居者さんに、
それで当座を凌いでいただけばと思っているから。
私の今までのマンションは
どれも天井も高く窓も大型。
当然、特注仕様となり注文してから届くまでに、
かなりの時間、日数がかかる。
高層階の大型窓、半端ない高さと広さ。
日中の強い日差し、夜間の丸見え状態。
それを思うとカーテンは必須。
だからこそ、残していくのに。
で、ここからは、いつも退去立会人さんとの攻防戦が始まる。
貸主サイドの退去立会人さんは、
杓子定規に、即時、原状回復を主張する。
もとより、私は、残してきたカーテン、照明の撤去費用は自分の負担であることは承知している。
その負担を惜しんでいるのではないのだ。
次の居住者さんが困ることのないようにして差しあげたいだけなのだ。
1、次の居住者さんが気に入れば、そのまま使って!
<使用期間は二年以下で綺麗な状態、なにより高価>
2、気に入らなければ撤去、新しい品がくるまでの当面使用に!
3、いずれにしろ、撤去費用はやました負担!
そう申し出ているにもかかわらず、
それが退去立会人さんに受け入れられたことは一度もなくて。
担当者は、ただちに現状回復としか言わない。
それが、契約だから、それが決まりだからの一点張り。
で、当然、私の語気は強まるばかり。
で、当然、嫌なオンナと思われる。
そして、私も承知している。
退去立ち会い人さんは、会社の規則に従うしかないことを。
実のところ、それが私は一番残念で。
ああ、この攻防戦、
転居のたびに幾度繰り返してきたことか。
そして、いつも私は負けることになるのです。
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