吉野家 -8ページ目

粋な男

お客さんの中には、「いつもの」と言う頼み方をする人がいる。

 

しかし、なかには解らない時があり、そんな時

 

俺は「なんでしっけ?」と聞いてしまう。

 

やはり聞かれるとお客さんは、ちょっと恥ずかしいようで

 

出来れば俺も、そんな恥ずかしい思いはさせたくないし

 

「なんでしたっけ?」は使いたくないのだが解らない時はしょうがない。

 

俺はこの恥ずかしい思いをしたくないので、こおいう頼み方は

 

しないのだが、この前一度やってみたかった頼み方をしてみた。

 

浅草のバーに行き、俺のイメージでカクテルを注文してみた。

 

俺はどんなカクテルになるのか?不安と期待が入り混じっていた。

 

バーテンの動きを凝視していると、あまり見かけないボトルを

 

入れだした。そして俺のイメージのカクテルが完成した。

 

色が灰色だった。なんか粘土の匂いがした。

 

俺は、せっかくなので飲んでみた。

 

粘土の味がした。3杯のんでやった。

 

 

うまく出来ない男

深夜の勤務は仕込みの作業が主になる。

 

なかでも、おしんこをパックに詰める作業が未だに

 

うまくできない、普通なら12個作れるのだが

 

俺にはやり直し、やり直しで3個作るのがやっとである。

 

まだまだ吉野家マスターになる日遠いようだ。

 

 

 

 

心やさしき男

最近、来るお客さんでとにかくよくしゃべる客がいる。

 

俺がどんなに忙しくても、おかまいなしでしゃべってくる。

 

俺の返事がなくても、しゃべり続けている個性的な客だ

 

昨日、書いたがこのお客も、つゆダク、ねぎダクというような

 

余計な味は要求しない男だ。しゃべりにも、吉野家にもこだわりを感じる男だ。

 

食べ終わり、帰る際にいつも缶コーヒーをくれる心優しい男なのだが

 

俺は、甘いものとコーヒーが飲めない男なのだ。

 

いつかはこのお客さんに言わないといけないが

 

今はこの良好関係を続けたいと思う。

 

 

能書きはいい男

俺は、牛丼をよく食べた。
本当によく食べた。
しかし、まったく食べ方にこだわりはない、
今まで、つゆダクもネギダクも頼んだことがない、こだわりはない
一つあるとすれば、七味を多少、かける程度にとどめている。
たまごも味噌汁も何もいらない、七味だけでいい、七味だけがいい
つゆダク、ねぎダク、俺の店でもよく注文する人がいるが、
本当にこれをうまいと思って頼んでいるのだろうか?
やはり、牛丼を愛する人間ならそのままがいい、
そんな俺は吉野家に来て、「牛丼並」とだけ注文する人に
本当のこだわりを感じてしまう。
中尾彬がCMでこう言っていた。「能書きはいい」
俺もそんなことが言える店員になりたいと思う。

やり遂げた男

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遣り遂げた男
この前の、勤務 時間についてなのだが
夜勤の終わりにさしかかった9時50分、
いつもはこの時間に来る朝勤の、(赤井英和似)が
なかなかやって来ない、すると杏里から、
俺の眠気をふっとばす電話がリンリン鳴り出した。
俺が気だるく「ハイ」と言うと 杏里が「朝勤の赤井君が
熱を出したから来れなくなったのよ」と言ってきた。 
俺は「で代わりの人は何時頃来ます」と
丁寧に聞くと 杏里は「今はまだみつかってないから、
みつかるまでお願いできる?」と言ってきた。
俺のいつもはキレがあり、早い頭の回転が止まった。
俺は力を振り絞り「えっ」と力なく答えると
杏里が「すぐ代わり行かすから」と言い電話を切った。
俺は出来るとこまでやれば代わりが来るので
とりあえずやってみようと心に決めた。
代わりの人間は来なかった。
そんな戦意喪失の俺の前に、夕勤の人が4時45分に
「おはようございます」といつものように
夕勤の人が来たのを見た俺は、その人の胸に
飛び込んでいきたくなるくらい、喜びでいっぱいだった。
勤務時間、19時間に及ぶ激しい激闘は終わった。
俺は杏里を見たその時、自分の左拳を
杏里のあごに叩き込まないでいる自信が今のところはない。

手招きする男

なにやら、いよいよ、アメリカ産牛肉が日本に、

来そうな気配がしてきた。

この前、日本に来ていたアメリカ国務長官のライスが

強く輸入再開を訴っていた。ライスを知らない人に、

(プチライス紹介)

天才的な頭脳を持つかたわら

なんであの女は、あんなに怖い目をしているのか

と思うほど恐ろしい目をしている。

ただ、今回だけはあの怖い目の女を、輸入再開の救世主として

手招きで迎え入れた俺である。

牛丼を作る日も、そう遠くないだろう。

こだわる男

俺には、こだわりがある。そして、プライドがある。

タレこしには、ある種のこだわりと情熱がある。

このタレこしで、その店の味が決まると言っても過言ではない。

俺は、この下町の店を日本で一番うまい店にしようと思っている。

普通の店員だとタレこしは20分もあれば終わる。

俺は、こ1時間かける。こだわりが違う。

杏里店長に、こんなことを言われた。

タレはいいから、清掃に時間をかけなさいと、

こだわるのは味だろ、と俺は思う。

いまのところ俺と杏里は平行線のままだ。

俺はこんな歌を思い出した。

思いあがりと 笑われても 譲れないものがある プライド

成長する男

とうとう俺も、吉野家を一人でまかされるようになった

しかし、これまでの道のりは、そう簡単なものではなかった。

しかも、今のところノーミス、ノークレームできている。

そんな俺は、準常連客と談笑する始末である。

ここまで思ったよりうまくいっている。

ここだけの話にしといてほしいのだが、俺は

生まれてから27年間サービス業をした事がない、

しかも夜勤も初めてなので、まさに初体験である。

そんな俺が、談笑をしながらやっているのだから、

自分自身たいしたもんだ。この夜勤生活は、まだまだ続くので

俺はとにかく楽しくいこうと思う。

牛丼を迎えるまではね。

成長する男

とうとう俺も、吉野家を一人でまかされるようになった

しかし、これまでの道のりは、そう簡単なものではなかった。

しかも、今のところノーミス、ノークレームできている。

そんな俺は、準常連客と談笑する始末である。

ここまで思ったよりうまくいっている。

ここだけの話にしといてほしいのだが、俺は

生まれてから27年間サービス業をした事がない、

しかも夜勤も初めてなので、まさに初体験である。

そんな俺が、談笑をしながらやっているのだから、

自分自身たいしたもんだ。この夜勤生活は、まだまだ続くので

俺はとにかく楽しくいこうと思う。

牛丼を迎えるまではね。

成長する男

とうとう俺も、吉野家を一人でまかされるように

なった。しかし、これまでの道のりは、そう簡単な

ものではなかった。しかも、今のところノーミス

ノークレームできている。そんな俺は、準常連客と

談笑する始末である。思ったよりうまくいっている

ここだけの話にしてほしいのだが、俺は生まれてから

27年間サービス業をした事がない、しかも夜勤も

初めてなので、まさに初体験である。そんな俺が

談笑をしながらやっているのだから、たいしたもんだ。

この夜勤生活は、まだまだ 続くので俺はとにかく楽しもうと

思う。牛丼を迎えるまではね。