吉野家 -11ページ目
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モ~待てない!


俺の休日は日曜日。

最近、この唯一の休日に必ず行く店がある。

それは、神田駅前にあるお好み焼き屋『カープ』

店の名の通り、ここの広島風お好み焼きは絶品だ。

もう3週連続で通っている。

すっかり日曜日は“お好み焼きの日”になった。

そのあまりの美味しさに、一度、家で『カープ』の味を

再現しようとしたこともある。

が…

無理だった…。

どんなに似せて作っても、やはり店で食べるのとは別物なのだ。


吉野家も一緒だ。


家でどんなに吉野家風の牛丼を作ってみても、

あの味を再現することはできない。


しかも、これは牛丼があった頃の遠い記憶。

今では味を思い出す事も困難になりつつある。


もう、待ちくたびれた。


早く牛を、入れないと。


起きろガンジー!

昨日も吉野家で豚丼を作った。

正確に言うと牛焼肉丼を一番作った。

俺のバイト先だけかもしれないが、今一番売れている。

ただ、何かひっかかる。


牛焼肉丼…。


何かが多い…。


そうだ!


焼肉だ!!!


俺は早く焼肉をとりたい。


けど、待てよ。

焼肉をとったらネギだけになる…。

う~ん難しい…。

そんな事を考えながら俺は昨日も 50代の同僚、
ガンジー(あだ名)と牛焼肉丼を作った。

夜勤の俺は週3日、ガンジーと一夜を共に過ごしているのだ。

ガンジーは気を抜くとイスに座りすぐに寝始める。

起こすがまたすぐ寝る。

ただ、忙しくなると何かを察知したようにテキパキ動く。

そして、仕事が早い。

出会って2週間だが、何を考えているのか分からない。

今度ガンジーに会うのは来週の月曜日。

22時。


時間はあるんだガンジー、それまで少しでも寝といてくれ。

牛丼の作り方


牛丼に出会ったのは、6才の頃。

おいしかった。

オレンジ色の看板を見るだけでおいしかった。


そして今、俺は豚丼を作っている。


しかし、牛丼の作り方を知らない。


牛丼が禁止になった頃バイトを始めた俺は、
牛丼の作り方を知らない。



牛丼が作りたい。


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